ロシア軍、ウクライナ東部の要衝から撤退 「併合」宣言の翌日 …… 西側の表のニュースとロシア報道のコントラスト差はより恐ろしく。
CNNの記事である。
日本ではプーチン政権が非難を受けているという話もあるが、その事実が実際にあるのかは分からない。欧米の報道を見てそう非難している人もいるだろうが、果たしてロシアの有力者にそういう人がどれほど残っているのかの問題である。
以下はregnumの特別作戦に関する時系列である。
チェチェンから特別な作戦部隊がドンバス防衛に向けて出撃したという記事がある。
どうも、空軍または空挺の部隊のようで、これがABC兵器のいずれかに関わる部隊でない事を願う。
しかし、記事で興味深いのは、ロシアではノルドストリームの事件が米国によって引き起こされた可能性を示唆している点だろう。
今、各国の情報を見る限りではその可能性は低いと思われるが、それを信じない国民は徐々にロシアを離れていく中で、信じる人だけが残るという流れになるのは確実だ。何より、国がそうなっていくと、海外に逃れた人に対する風当たりも厳しくなる訳で、結局出戻りせざる終えない人もこの先出てくるだろう。そうなったときに、ロシアの国民は怒りや憎しみを、世界に向けて破滅に動く可能性も十分にある。
もっと言えば、今ですらもプーチン大統領の暗殺をしても、ロシアは核戦力を使う可能性があるほどに、中の雰囲気はこっちが思っている以上に厳しいのかもしれない。
これは、裏と表の現実だ。日本では、報道されていないが、ロシアではどういう動きが起きているかを伝えていたりする。
実際にそれが我々が知る(予想出来る)動きと同じかは分からないが、少なくとも今のロシアはノルドストリームの話を見てももう、外にどうこうではなく、内側だけに都合の良いことを伝えられてそれを信じて貰えればよいぐらいに割切っている。それは即ち、国連がどうあろうが世界がどうあろうが関係なくなってきているわけだ。
この状況になった今、もうロシアは何をやってもおかしくないし、何もやらずに10年単位で隠って内政や関係国へのプロパガンダに注力すれば……東西冷戦どころか、先進国の衰退が加速するかもしれない。主導権(イニシアチブ)という見方をすると、確かに欧米が今は持っているようにみえる主導権だが、実際にはロシアは政権に不要な国内因子を吐き出しており、それが終わると今よりも何でも出来る国に成り得る。
これは、経済が弱った民主主義国家では出来ない手であり、それがもしも確立されれば内側では強く結束できる。
それこそが、今のロシアが持てる唯一の生き残り手段である。まあ、これを目指しているだけなら、ロシアの国内に侵攻してこない限りは、核は使わないだろう。