キオクシア、“業界初”「2TB」のmicroSDカード。2023年に量産開始……遂にSDメモリーカードより先に、MicroSDが2TBに到達。
デジカメWatchの記事である。
SDXC規格のSDメモリーカード/miniSDメモリーカード(既にMicroに置き換わり出荷終了済み)/MicroSDメモリーカードの上限は2TBである。
そして、2022年9月現在、SDXCタイプのSDメモリーカードで2TBの媒体はまだ公式に発表も販売もされていない。中国やアジア製のアドレス偽装した偽物なら出回っていることがあるが、まだ出ていないのだ。
その切手サイズとされるスタンダードなSDメモリーカードを飛び越えて、MicroSDメモリーカードが2TBに達するのは、SDメモリーカードの需要における中心が、スマートフォンの一部と、車載カメラ、GoProのようなアクションカメラ、Nintendo SwitchのようなSDメモリーカードではなく、MicroSDメモリーカードを使う携帯デバイスに移行してしまったからだろう。
デジタルカメラ向けも存在はしているし、テレビやレコーダー向けでもSDメモリーカードスロットは存在するが、MicroSDでSDカードアダプターを付けた方が、どちらにも使えるから、重宝するということだろう。また、UHS-IIやIII、SDEXへの対応製品が思った程出て来ず、小型すぎるが故に、高速化には熱密度の問題が生じるようになったのも影響していると考えられる。
高速化は金属の放熱板が利用できるCFExpressに置き換わりつつある。
最初に開発したPanasonic※もSDメモリーカードの既に製造販売から事実上撤退してしまったし、必要性がなくなった訳では無いが、予想した以上にSDメモリーカードに映像や音声を記録して使うということは減ってしまった感じだ。それだけ、スマートフォンが普及し、そのスマートフォンもSDメモリーカードを使わなくなったからだろう。まあ、私はまだSDメモリーカード対応のスマホを選んでいるが……。最近はストレージ容量も増えているので無ければないで何とかなるなと思う。
※(当時、スマートメディア<SSFDC>の東芝、東芝と合弁を組んでいてコンパクトフラッシュを開発したサンディスクと共に開発した次世代メモリーカードだった。だからソニーのメモリースティックやフジフィルム(富士写真フイルム)とオリンパスのxDピクチャーカードの普及を阻み、これが次世代メモリーカードとして残ったと言える。)
尚、この次にSDUCが登場してくるかは分からないが、2TBを超える需要というのはあるにはあるが、今のUHS-Iでは、速度面で需要を満たしにくくなるので、MicroSDもSDUCではUHS-IIかSDEX(Express)縛りに移行する必要があるだろう。SDAも放熱板を搭載したSDUC(SDEX)カードのリファレンスデザインを出せば、置き換わる可能性は十分にあるが……これ以上はCFExpressの牙城になるかもしれない。

【 サンディスク 正規品 】 microSD 1TB UHS-I U3 V30 書込最大130MB/s Full HD & 4K SanDisk Extreme SDSQXAV-1T00-GH3MA 新パッケージ