VAIO発売から25年。ソニー時代から続くVAIOのDNAを開発者が語る …… dGPUモデルも無くなり、特異な機種もなく、AMDモデルもない。
PC Watchの記事である。
Watchに限らず、VAIOの製品発表記事は良く大々的に記事になるが、今は欲しいと思える製品がVAIOから出ることは無くなった。
資本力や調達面の問題、後はコスト対応の面があるので、だんだんと似たようなモデルに集約されてしまい、ビジネス向けでちょっと性能に力を注いだぐらいの製品ばかりになってしまったからだ。
ソニー時代はPとかUとか、505とか、今のZとは違うハイパフォーマンスZとか、今のSとは違うdGPUのSがあったが……今は、エアフローなどは良いのかも知れないが、ナンダかナという雰囲気だ。昔のVAIOに近いのはASUSやAppleだろう。結局は資本力の問題が今のVAIOにはあると考えられる。
しかし、それでも海外市場に再参入するなどして、少しずつ着実に進んでいるのは確かである。いつか、ソニー時代のようにマニアックな製品を出してくれると嬉しい物である。
<VAIOと言えば……ノートよりも>
尚、VAIOと言えば505などのノートに限らず、VAIOコンポ(NetMD搭載)や、VAIO R、VAIO Wなどデスクトップもラインナップにあった。
VAIOノート特に505はビジネスマンにはスタイリッシュで人気だったが、VAIOのAV機能をたらしめたのは、VAIO コンポやVAIO R、VAIO LXのような製品群だった。
ちなみに、VAIOコンポはVAIOの中でも初期の製品群であった。
尚、一番最初に投入されたデスクトップは以下のミニタワーだった。
詳細な仕様は以下である
Pentium II 266MHz (Codename:Klamath 、FSB:66MHz、L1 cache:16KB+16KB、L2 Cache:512KB Backside 、Slot 1)
Intel i440VX Chipset?(USBが2系統あるので)
メモリー/EDO-RAM 32MB(最大128MB/SIMMx4、2スロット占有済み)
4.3GB HDD(IDE接続)
3.5インチフロッピーディスクドライブ(3モード;1.44MB/1.2MB/720KB)
CD-Rドライブ(RW非対応、CDRFS対応、2倍速書き込み、8倍速、ATAPI)
グラフィックアクセラレータ:ATI 3D RAGE II+ 4MB(SGRAM)
サウンド:Yamaha OPL3-SA
FAXモデム:33.6kbps
MPEG1リアルタイムエンコーダボード/テレビチューナー(アナログ)
17インチトリニトロン(AGピッチが0.25ミリ、最大フルカラー1280×1024ドット)、2スピーカー内蔵、ディスプレイ筐体土台が大型ウーファ。マイクロフォン内蔵。
また、数年後に出たPCV-LX80/BPKは、今でもデスクトップでは珍しい15インチ液晶タブレット兼用モニターであった。
会社としてVAIOが最後まで残したのはノートだったが、もう一度デスクトップに挑戦してみると売れる可能性はあるだろう。
特に、IntelもAMDも、NVIDIAも電力消費が増している中で、敢えてモバイルプロセッサーでデスクトップの熱対策をしたVAIOミニタワーのような製品を出せば、それなりに売れるかも知れない。

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