山形県置賜地方の特別警報は6時台に解除、新潟県の村上市・胎内市・関川村(午前1時56分~最短午前9時まで)で継続中

気象庁の警報注意報情報-新潟県である。


山形県置賜地方は、ほぼ予定通りの6時台に特別警報は注意報に切り替わったが、被害はかなり厳しいものになっているようだ。
人的な被害は、まだ不明だが、少なくとも床下・床上浸水は最上川とその支流などを中心に相当な戸数で発生しているようで、田畑の冠水、道路の冠水なども今日昼間に調査が行われるだろうが、東北南部や北陸地方ではこれまでになかったほど広い範囲で被害が出ていると思われる。

さらに、今日も多少南下し弱まっていくと見られるものの前線が北陸(福井県)~関東、一部東北南部に辺りに残ると思われ、さらに雨量が増加する可能性もある。

今回の大雨をもたらしたのは台風から変わった低気圧と前線のせいである。熱帯の暖かく湿った空気を持つ低気圧が2つ連続してやってきたことと、それらの移動速度が遅かったこと。さらに太平洋高気圧の北への張り出しが弱いものの、ある程度あることで、東北に直撃しゆっくりと移動したのだ。その結果、同じ場所の山間部で沢山の雨が降ることになった。しかも、台風から変わった低気圧が崩れていく中で、拡散した湿った空気(湿気)が未だ各地にばらまかれており、前線や気圧の谷間が北陸から関東、東北に掛けて残っているのだ。
低気圧は抜けてきているので、少しずつ弱まっているが、暫くは湿った空気が残るため、山間を中心に局地的な大雨が降る可能性がある。


尚、昨日~今朝だけで東北、北陸の記録的短時間大雨情報を並べると次のようになる。

-2022年8月3日-9回(うち2回は2カ所セット情報で11カ所)

*07時20分青森県で記録的短時間大雨 深浦町付近で約90ミリ
*08時00分秋田県で記録的短時間大雨 八峰町付近で約100ミリ
+08時10分青森県で記録的短時間大雨 鰺ヶ沢町付近で約90ミリ
-(8時00青森県で記録的短時間大雨 深浦町付近で約110ミリ)
*11時50分新潟県で記録的短時間大雨 村上市朝日南東部付近で約100ミリ
*12時00分山形県で記録的短時間大雨 小国町北部付近で約110ミリ
+18時40分山形県で記録的短時間大雨 長井市付近で約110ミリ
-(18時40分小国町北部付近で約100ミリ)
*18時50分新潟県で記録的短時間大雨 村上市朝日南東部付近で約100ミリ
*18時50分山形県で記録的短時間大雨 長井市付近で120ミリ以上
*19時00分山形県で記録的短時間大雨 飯豊町付近で約100ミリ

ー2022年8月4日ー(19回、うち1件は4カ所内包、4件は3カ所内包、2件は2カ所で、合計32カ所)

+01時10分新潟県で記録的短時間大雨 関川村下関で103ミリ
-(1時00分新潟県で記録的短時間大雨 関川村付近で約100ミリ)
-(01時10分新潟県で記録的短時間大雨 村上市神林付近で約100ミリ)
-(1時00分村上市荒川付近で約100ミリ)
+01時30分新潟県で記録的短時間大雨 村上市神林付近で約120ミリ
-(01時30分村上市荒川付近で約120ミリ)
-(01時30分胎内市中条付近で約100ミリ)
+01時40分新潟県で記録的短時間大雨 関川村下関で131ミリ
-(1時30分新潟県で記録的短時間大雨 関川村付近で120ミリ以上)
*01時40分新潟県で記録的短時間大雨 胎内市黒川付近で約110ミリ
*01時50分新潟県で記録的短時間大雨 胎内市中条付近で約120ミリ
+02時00分新潟県で記録的短時間大雨 村上市神林付近で120ミリ以上
-(2時00分村上市荒川付近で120ミリ以上)
-(2時00分胎内市黒川付近で120ミリ以上)
*02時山形県で記録的短時間大雨 小国町北部付近で約100ミリ
*02時10分山形県で記録的短時間大雨 小国町北部付近で約120ミリ
*02時00分新潟県で記録的短時間大雨 胎内市中条付近で120ミリ以上
*02時50分新潟県で記録的短時間大雨 関川村下関で104ミリ
+02時50分新潟県で記録的短時間大雨 関川村付近で120ミリ以上
-(2時30分新潟県で記録的短時間大雨 関川村下関で128ミリ)
+03時10分新潟県で記録的短時間大雨 村上市荒川付近で120ミリ以上
-(3時10分胎内市黒川付近で120ミリ以上)
-(3時10分村上市神林付近で120ミリ以上)
*03時20分新潟県で記録的短時間大雨 胎内市中条付近で120ミリ以上
+04時50分石川県で記録的短時間大雨 白山市河内付近で約110ミリ
-(4時50分白山市河内で103ミリ)
-(4時50分白山市鳥越付近で約100ミリ)
*05時新潟県で記録的短時間大雨 阿賀町鹿瀬付近で約100ミリ
*05時新潟県で記録的短時間大雨 阿賀町鹿瀬付近で約120ミリ
*05時20分石川県で記録的短時間大雨 小松市山沿い付近で約100ミリ
*05時20分福島県で記録的短時間大雨 西会津町付近で約100ミリ
*07時40分福井県で記録的短時間大雨 大野市付近で約90ミリ

*は単独情報、+と-はセット情報で+が親情報、ー( )は親とセット<一緒に纏まった状態>で提供された付加情報である。

これはレーダー解析情報だが、発生時間間隔で見ると、凡そ24時間でこれほどの記録的短時間大雨情報が出たのはかつてあったのか?という水準である。西日本豪雨より酷いだろう。

そのため、地盤がかなり緩んでいることが予想される。雨が止んでから土砂災害が起きるケースもあるので、山間などにお住まいの方や、そういう雨が降ると危険な土砂災害危険区域に住んでいる家族や両親、祖父母が親族に居る人は、周囲の状態が少しでもおかしいなら、避難を暫く継続すると同時に、市区町村の防災課や消防などに相談して、周辺の状況を確認してから戻った方がよい。

また、川沿いの道路などは突然、川に向かって崩壊することも有り得る。なるべく川沿いなどを歩いたり、車で走るのは避けた方が良いかも知れない。

データだけで見れば、24時間でこれだけの雨は、西日本でも果たして経験したことがある地域は少ないだろう。


<今一度、災害が起きにくい町や村、市区町村の整備計画が必要>

新潟や東北は米所も多いが、昨日の昼間は青森、秋田などで大雨の被害が出ており、それが山形、新潟にまで広がったことで、米や野菜の収穫にも影響をもたらすと同時に、車などが浸水し動かなくなったところも多いと思われ、それでも不足している中古車、新車、白物家電の納入にも影響(品不足による価格の高騰など)を与える恐れがある。

正直、今政府がやるべきは、デジタル化とかよりも、増えていく災害に対して、社会や資産、農地を守るために何をするのか、何が足りないのかを早急に纏めて対策を講じることだろう。これでは、いくらやる気があって、お金を貯めて家や車や物を買っても、流されて借金背負って、貧乏になり、廃業するといったやる気を挫く連鎖へと向かうだろう。

実際、私の親の生家は山奥だが、10年ぐらい前の洪水後に家が流され、農地も放置して離れた世帯もある。それで、町に出たから生活が豊かになる訳でもない。借金を背負う人もいるし、土地は売れないだろうし……。こうやって耕作放棄された荒れ地になっていく訳だ。これをデジタルが解決したりはしない。結局は人の社会(コミュニティ)を守るための投資がなければ、終わっていくのだ。

今は災害が増えて保険料も上がってきているし……このまま行けば、庶民や中小企業の生活基盤が根元からポッキリ折れ続けて、より急速に衰退が進むだろう。


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