NEC PC、子供の学習に適した10.1型スタンダードAndroidタブレット …… ストレージがeMMC5.1。
ASCII、PC Watchの記事である。
今となってはNECブランドのタブレットを買う人はそんなにいないと思うが、Unisoc Tiger T610という国内でのタブレットやスマホでの採用は珍しい製品がSoCに使われているので記事にした。
Unisocは中国上海に本社を置くファブレスの半導体設計製造メーカーである。
Tiger T610は2019年に発表された製品である。
製造は、TSMCの12nm FinFET プロセスノードで
CPUにCortex-A55×6、Cortex-A75×2を採用したOcta Core(8コア)
最高クロックは1.80GHzで
サポートメモリーはLPDDR3-最大933MHzまたはLPDDR4/4X-最大1866MHz迄となっている。
ストレージはeMMCのみサポートする。対応は5.1なのでHS400(400MB/s)までとなるはずだ。
GPUには、Mali-G52 3EE 2Coreを採用614.4MHzで駆動し、2400×1080ドットの解像度までをサポートする。
ビデオエンコードデコードは1080p 60fpsまででデコードはMPEG-4(H.263)、AVC、HEVC、VP8、VP9に対応する。エンコードはHEVC、AVC、MPEG-4(H.263)となる。
CameraISPは32MPixelsまでの処理が可能なエンジンを搭載、動画の処理フレームレートは24fpsまでである。
セルラー通信システムとして、Cat.7のLTEをサポートするが、当該のモデルにUIM/SIMスロットがあるのかは分からない。
またこれに付随してBT5.0、Wi-Fi b/g/n/acの通信、GNSS(GPS/GLONASS/Beidou/Galileo)とFM(チューナー)をサポートする。RNSS_QZSS(みちびき)はサポートしない。これらの利用にはUMW2651、UMW2652のどちらかのサブセットが必要である。
製品仕様を見る限りGPSは生きているようだ。
性能面で考えると、ゲーミングには向かないと思われる。また、長期利用に向いた製品では無く、OSのアップデートが長くは持たない可能性も否定できない。初期OSがAndroid 11(2世代型落ち)なので……。Lenovo等のタブレットなどと比べてこっちが良いと思うなら、選んでも良いのではないかと思うが、まあ下の製品とか同じチップセットでAndroid 12で価格も安いしと考えると、微妙な代物と言える。