世界初の85mm-125mm光学ズームも広角も! バランス良しの「Xperia 1 IV」…… スマホとして見れば完成形。問題はお値段と熱問題。
ケータイWatchの記事である。
ケータイのセンサーサイズが小さいにもかかわらず木々などの明らかな孔子ノイズが見られないのは、画素数が1200万画素に抑えられているお陰である。これは、Xperia 1の過去の世代もそうだが、他社が4800万画素など高画素を追っていく中で、ソニーは画素融合もせずにセンサーサイズに見合った画素ピッチを維持した結果、孔子ノイズが出にくい傾向にあるが、今回はさらにその辺りを磨いているようにも見える。
まあ、センサーサイズが小さくなったズーム対応のメインカムはCamera HDR撮影を使わないと低照度ノイズや高輝度飛びが起きる可能性もあるだろうが、ズーム機能によって機能性が向上していることがそれ以上の撮影自由度というメリットを与えることになる。
尚、レビューと言うよりソニー監修のべた褒め広告だが、以下の記事では音の評価も書かれている。これは、ちょっと気持ち悪いほどべた褒めしているが、GSMARENAでも、内蔵スピーカーの音量と音圧は他を圧倒していることが評価されている。
ただ、これには残念ながら欠点もある。
1つは、価格が高いことだ。一括購入価格が約20万円というお値段は、スマートフォンとして考えても、カメラやオーディオ機器として見ても、かなりお高い。全部入っているから、お安いという見方でも出来ない限り、多くの人はここで躊躇するだろう。
2つ目は、10 Ⅳにはあるカメラモードの一つNight Modeが1にはまだ実装されていないようだ。これは、要望が多ければアップデートで供給されるかもしれない。
3つ目は、実は海外レビューのGMSARENAで記事が書かれているが、カメラ、ゲーム、通話の3つで筐体が熱を持ち、性能が半分程度まで低下することがあるというものがあった。これは、レビュー用の試作機での評価なので、製品版では変わるかも知れないが、これから気温が上がる夏に向けてのレビューでこれだと、ちょっと心配がある。
まあ、元々Snapdragon 8 Gen 1が熱いという話はあった中で、機能性を薄い筐体の中でここまで高めていくと、熱密度も上がるだろう。
日本では、レビューにあまり悪い点が書かれていないので、最高に見えてしまうが、実際はⅢでもあった熱問題が、これにもあることが分かっている。だから、買う予定の人は、そういう問題が伴う可能性があることは理解しておく必要がある。
ちなみに、撮影の綺麗さを求めカメラのズームとか求めないなら、PRO-Iの方が良いだろう。ノイズが少ないとはいっても1 Mark Ⅳはそれなりにノイズが伴っており、かなり画像処理でシャープネスとノイズリダクションが掛けられていることが分かる。