Xperia 1 Ⅳ(Mark4)の詳しい仕様…… 1 Ⅲ(Mark3)やSHARPのR6/R7の仕様と合わせて公開。

昨日はXperia 1 Ⅳと10 Ⅳの発表が行われた。
これにGoogle I/Oが重なり、こっちの話題はかっ攫われた感じだ。

仕様は以下となる。
SONY 1-4.png

ソニーの強化ポイントは、バッテリーの容量がAQUOSと同じになったと予想されること※。
(※電圧が下がっていることはないと思いますが、実際のWhは不明です。)

それからカメラの望遠側がⅡステップのみの固定ズーム(間のズームはデジタル補完)から、完全な中間ステップズームに切り替わったこと。
その代償として、望遠側のセンサーサイズがより小さくなったこと。(特に明るい場所と暗い場所での飽和、黒つぶれが増える懸念がある)
後は、お値段がキャリア版(256GBストレージ)でも19万円台ぐらいになりそうだという点である。

後は、ソフトウェア機能を強化しており、YouTubeへのアップ機能などが撮影アプリに追加されたり、Music Proなど新しい音楽のための録音編集アプリが追加されている。

要は、完全にクリエーターやゲーマーなどに尖ったハードウェア作りをしていることがわかる。

AQUOSはこれよりは安くなると思うが、ソニーのスマホは鬼のような高さなのは、ある意味で既に1シリーズはPROシリーズとそれほど差がない製品に変わってきているからだろう。どちらかというとPROよりズーム機能やマクロ機能(プレミアムオートのみで動作する)などカメラの使用感や目的では大衆向けである。


ちなみに、AQUOSの方は、スペック面でのバランスを重視しており、ディスプレイの解像度を2K水準に抑えていることによる開口率の高さなどが強みと言える。簡単に言えば、1インチセンサーという凄そうな印象(但しこれセンサーが大きい分、レンズ特性が縛られるため近接撮影が弱くなる)と、AQUOSブランドの屋外でも明るいモニターディスプレイが売りになるだろう。

AQUOSのOLEDが何故明るいかというと解像度を抑えめにしているからだ。
ドットが広くなる分、枠部分のスリット部が減り光っている部分の面積が増す。それが光量を大きくする効果をもたらす。
これにはもう一つメリットがあり、解像度が低ければディスプレイ描画に必要な演算も抑えられるという点がある。作り込みが上手ければ、ゲーミングの性能なども上がり、消費電力を下げることも出来るだろう。その代わり、解像力という点では弱くなる。


個人的にはディスプレイがシャープのOLEDで解像度もそれと同等、そしてソニーの4眼カメラを持った製品が出てくれば、それが大衆向けスマホとして見ると理想に見えるのだが、お値段がお値段なので、どうしても売りとなるスペックが必要になる。ハイエンドスマホマニアやオタクは、基本的にベンチマークとスペック表の2点だけでみている傾向があり、仕組みとしてそのスペックなのにどうして性能が思った程出ないのかとか、熱くなるのかとか、バッテリーの持ちがというのを考える人は結構少ない。

理想的なのは、ディスプレイ解像度はフルHD+ぐらいのそこそこで、ズームカメラまたは複眼の1200万~2000万画素ぐらいのカメラがある製品だろう。カメラも画素数が増えると電力消費と発熱が増えるため、夏場の利用を考えると必ずしも良いとは限らない。どうせ、多くの人は容量ばかり無駄に食う超高解像度で撮影することなどないし……そういう上位製品を好んで買う人すら、最高解像度や画質を使うのは最初だけの試し撮りという人が殆どだろう。

そう考えると、そこまで求める必要などないのだが、その追求を止めてしまうと途端に売れなくなるから、ソニーはカメラの使い勝手とそれに関連するプロ向けアプリで、SHARPはセンサーサイズや液晶などの強みを生かした総合力で攻めていると言うわけだ。後は、実際の製品で不具合がどの程度あるかだろう。

不具合やバッテリー/発熱面でのマイナスポイントがなければ、大衆が誰でも買えるお値段かは別として、売れる仕様だと言える。
まあ、現実にはXperia 1 Mark 4が出たから3がもっと下がるのではないかとか、中古が潤沢になるのを待っている人の方が多いかも知れない。


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