Pixel WatchよりもPixel Tabletで復活するかもしれないAndroid タブレットと翻訳メガネぇ~~。

朝の報道では、珍しいことにI/Oの話題が流れ、Pixel Watchの発表が伝えられていたが……。個人的にはGoogle以外のベンダーからも出ているので、デザイン面で良さそうではあるが、テレビニュースにするほどのものではなかった。この辺りを見ると、日本の報道は先進技術に疎くなったなと思う。

多分Androidユーザーが一番興味を持つのは、Androidタブレットの復権が始まるかどうかを占うPixel Tabletの発表とドラえもんやキテレツ大百科の道具に出てきそうな「翻訳メガネ」(文字おこし翻訳の両対応)の発表だろう。特に後者は次世代を彷彿させる面白デバイスだ。
これは、その昔開発末期まで進んで、いろいろな大人の(プライバシー、コスト等の)事情から販売が直前でキャンセルされたGoogle Glassの特化版と言える。

一応、Watchについて言えば、
Pixel Watchは買収したFitbitの開発中だった技術をベースにデザインしたものと思われるため、GoogleのPixelブランドに拘らないなら、fitbit製品を今買っても良いと思う。正直、時計型のAndroid WearデバイスはPixelに拘る必要もないだろうから、製品としてデザインや今後出てくるであろう詳細な性能バッテリ持続時間などに評価が出来る部分があるなら、検討しても良いと言える。

Pixel Tabletは、減少してきたAndroid Tabletが復活する流れを示せるかを決める物になるだろう。最近は、SamsungがGalaxyでタブレットを復活させ始めているなど徐々に復活の兆しもあるが、売れ行きはAppleのiPadに対して大幅に劣る状況であり、Googleはもう一つのOSであるChromium シリーズ(Chrome OS)でもタブレットモデルやトランスフォームモデルがサードパーティから出ているため、安価なものに棲み分けた中華タブレットが中心で細々と生き残っていた感じだった。

そこにGoogleが本腰を入れるということは、復権させるつもりがあるのだという意気込みを感じる。

尚、タブレットにも力を入れ始めるのは、Android 13がアプリウィンドウ(分割表示)の改善に力を入れたことも理由なのだろう。
逆に言えば、スマホの領域だけで見れば既にOSは完成され、やることがプライバシーやセキュリティ、UIのパーソナライズ、及びハードへの対応ぐらいしか残っていない状況になり始めていることを示している。

これから、この市場に対してGoogleが再開拓に向けて動き出すとするなら、ソフトウェアやハードウェアの開発がどれほど進むか、そこに人がどれほど流れるかも注目である。


今回発表されたものは、製品の詳しいスペック情報を含んでいないものが多い。
これは、I/OがGoogleのソフトウェア及びハードウェア開発者向けの講演(カンファレンス)であるためで、一応、Pixel aシリーズなど一部完全な製品発表も行われているが、殆どはAPIの使い方や実装の例を示し、未来に向けたハードウェアの方向性を示す場だからだ。正式な製品発表は、今年の秋の新製品発表会や、来年の Mobile World Congress(MWC2023)になるだろう。






この記事へのトラックバック