Ryzen 6000モバイル版で遂にGPUにてこ入れ。Zen3+とRDNA2で性能大幅引き上げ……待望のray tracing対応。

PC Watchの記事である。


一部5000世代と合わせて6000世代のRadeon APUが発表されたようだ。Intelの12世代(Alder Lake)に対抗する形である。
AMDのサイトで仕様を確認した限りでは以下のようになる。尚性能比などはクロックなどから出した推定であり、参考製品を除いて、実際の評価値ではないので、あくまで参考であることを留意して欲しい。

RYZEN6000M.png

プロセスノードが僅かに改良されたことで、全体のクロックが上がっているのだが、Intelとの対抗もあって、ベースクロックをなるべく高くホールドさせており、TDPも全体的に5000世代より上がっていると思われる。これまで45WはTDP最大54Wだったと思うが、58W~60W辺りまで上がっているかもしれない。
その分、製品が許容できる最大熱量は下がっているので、発熱は小さめになるように調整されているのだろう。TSMCのプロセスの優秀さを示している。


GPUの性能は概ね2倍ということらしいので、それに合わせて推定される係数を割り出して計算している。尚、ビデオメモリーとして物理メモリーからシェアード出来るグラフィックスメモリは2GBと公式には示されている。

今回RDNA2になったことで、Ray Tracingをサポートしている。シェーダーユニットの最大処理性能はFP32換算で3.2~4.1TFlopsぐらいの範囲内と推定される。これは、ミドルレンジのdGPUに匹敵することになり、もうGeforce GTX 1050などのロー製品はお呼びでないレベルに達したと言える。

まあ、あくまで最大であり、グラフィックス専用としてシェアード出来るメモリー容量と帯域幅が少ないので、高精細な描画は無理だろうが1080pの30fps~60fpsぐらいの普通の描画なら十分に熟すことだろう。

GPUがお高く止まっている中で、iGPUだけでここまで出来るならもうデスクトップでdGPU対応はお呼びでないという人が、増えていく時代も近いのかもしれない。実際に、製品が出てベンチマークが出てみないと見えない点もあるが、2倍の性能が確かであるなら、最大性能は最新のヘビーゲームでもフルHDなら十分楽しめる品質(画質モードを普通、ノーマルにしたときどんなゲームでも最低でも30fps~45fpsを下回らず十分に動作するレベル)になるはずだ。後は、平均して十分な性能を維持出来るかどうかになる。



尚、IntelはAlder Lake-Pを発表しているがこちらは、最大のTDPが3桁になっており、iGPUは事実上据え置きである。
今Intelの欠点はこの最大TDPの高さである。

こちらは、デスクトップと同じでCPUにBig.LITTLEを取り入れているので、Thread Directorに対応したソフトウェアなら、電力パフォーマンスがかなり高く出るようだ。しかし、対応していないと、能力を十分に発揮しない。また、内蔵のGPUは11世代までの製品から大きくは世代交代していない。これがメジャー更新されるのは、次(Raptor Lake)の次となるMeteor Lakeからと思われる。

そのため、DTR環境でかつGeforceなどの外部GPUを組み合わせて使うなら、化け物のような性能を発揮するケースもあるだろう。ただ、iGPUで完結させるとなると、今回の製品に関してはAMDの方がまだ歩があり、電力性能はどっちが優れいているかはまだ分からないが、GPUも含めて平均するとAMDの方に歩がある可能性が高いだろう。これはTSMCとIntelの間にあるリソグラフィーの差によって生じている隔たりだと思われる。



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