予算20万円で戦うAMD対Intel PC!最新環境で勝つのはどっちだ? …… 良い勝負を演出するため構成選択を頑張ったんだろうね。

PC Watchの記事である。


一言で言えば、読んで笑えた内容である。予算縛りだとまあこんな感じでも仕方ないだろうが、今の時代Windowsでベンチマークやるのはゲームが中心になり、その目的がないなら、Windows選ばなくても良いなと思えてくる時代だ。dGPUが高いし……。

ちなみに、GPUなどを統一した場合、電力性能ではAMDが有利なのはほぼ確実だろう。

Intelはやはり電力消費が1.4~1.8倍ぐらい大きいように見える。その分、アクティブオフ時(ノンアクティブ/アイドル時)は頑張って下げているし、汎用演算はパワフルだ。これで、何とかお茶を濁そうと頑張っているのが分かる。

ただ、ゲーミングはそもそも、GPUの影響がもろに出るので、あまりCPUだけで見ると意味がないと言える。結局、ゲーム性能はGeforce一本で買っている感じだ。

まあ、大半の人は、GPUのTGP/TDPがRADEONで低いのにCPUだけで、プラットフォーム全体の最大電力を余裕で超えてくるIntel Alder Lake-Sの貪食っぷりには驚くだろう。これGeforce 3090 Tiに、Intel Core i9-12900Kのオーバークロックと、DDR5-6800のような仕様で組むとどれほど電力を喰らうのか気になるが、多分これを記事に出来るとしたら、どっかのBloggerか、Youtuberだろう。Intelのプロセッサーは冷却と電力さえ与えれば、AMDより強いのは知られているが、その分、桁外れに食うはずだ。そのイメージはSDGs時代には合わないから、広告の関係上公開するのは難しいはずだ。


これより高いTDPに上がって行くと、日本のAC100V電源の規定最大である1500W(15A)では足りずに、エアコンや調理家電用の電源が必要になるかも知れない。そして、夏はサーバールームのようにエアコンガンガン効かせて部屋を冷ますとか……ありそうだ。私はサーバールームにいた事もあるが、家庭用のプロセッサーやGPUがそれに向かっていく様は、環境配慮とは逆行して狂気である。

本当なら、まずこういう部分を、各国政府は規制すべきだろう。

さて、この構成の難しいところは、20万に納めるためのパーツ選びが難しい点にある。
例えば、20万を超えて良いなら、パーツを全て統一してCPUだけを変えることで、CPUの純粋な性能を見せることも出来るが、今回のケースだとGPUや電源、ケースなど全てが変わることになる。これは、20万円という枠がルールであり大事だからである。

強いて問題があるとすれば、リテイル版のCPUなら、クーラーは付属しているのではないかという点が1つある。だったらその数千円を、GPUなりに回せば、もうちょっと違う構成ができたのでは無いかというのが1つ。

もう一つは、ケースの大きさぐらいは統一すべきだろうというのがある。ケースを変えるとマザーのサイズも選択も変わるからだ。
もし、変えたものをバリエーションするなら、いっそそれぞれで同じケースを使って、2種類ずつ提案した方が良かっただろう。

まあ、厳密にはマザーまで上位で共通にした方が良いのだが……。これらをやると、多分構成に代わり映えがしなくなることからこういう選び方になったのだろう。

そして、やった結果が、これになるわけだ。
まあ、20万の予算で構成を考えるのが億劫な人には、良い規格かも知れないが、今の時代そういう人がどれだけ当該の記事を見ているかという点では、なかなか需要にマッチしない企画だったの可能性もある。PC Watchの記事を読む人の中には素人もいるだろうが、きっと減っているはずだからだ。

結局は、PCというものが必需品へと変わった事で、自作したり、自分で改造したりするような人は、ここを見てまで構成を練らず価格コムやAmazon、ヨドバシ、その他PCショップなどの実売価格を見て、実用にあった予算構成を考えるからである。

しかし、この手のPC縛りで記事コラムを書く人は、イベントでもあれば別だが、イベント閑散期や今の徐々に制限が増すようなコロナ対応下ではネタ探しも大変なのは間違いない。取材もリモートで出来るところは限られるだろうから。そう考えると、この企画がAKIBA Watchではなく、PC Watchの特集になっているのは、苦肉なのかもしれない。そして、双方の「善し」を演出するには構成も気遣いが大変なんだろう。

ちなみに、IntelのAlder Lakeを選ぶ場合は、上位より下の方を狙った方がパフォーマンスと電力のバランスは良い。



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