最大クラスの津波「切迫」 300~400年間隔で発生―日本・千島海溝地

時事通信社と毎日新聞社の記事である。本当は昨日書こうと思ったのだが、内閣府にこの詳細が出てくるのでは無いかと待っていた……結局、探し方が悪いのか見当たらなかったが……


記事中には正しく恐れるとか、冷静な受け止めをという言葉が見られるが、冷静な受け止めもちょっと変ではあるが、正しく恐れるはどうかと思う。発生した後に恐れるのは当然だが、発生する前から怖がっている人は少ないか、ほぼ居ないだろう。もっと言えば、コロナで定着した正しく恐れるという言葉。そもそも、恐れに正しいも間違いもないことは、誰もが既に知っていることだ。これは、恐れろと言いながら、恐れるなとも言いたい訳で、語彙(ボキャブラリー)がないことの証明である。

本来は、その時に備えて準備と警戒、そして避難訓練や避難計画などをしっかり行って欲しいと伝えるべきを、恐れろと言っている訳で、使う言葉選びに失敗した典型である。

この言葉のせいで、日本はコロナの自粛で恐れる人々が誹謗中傷の嵐を浴びせる結果になった。一部では殺人事件などにも繋がった。正しく恐れると言う言葉は、この反省を元に死語へと向かわせるべき言葉である。まあ、どうしても似たような言葉を使うなら、過度(極端)に恐れるなである。

さて本題だ。

この想定の通りの地震がもしも起きた場合、その地域に住んでいる人が助かるかどうかは、実は運次第という場所もかなりある。行動によって助かる可能性があがる人もいるだろうが、どう足掻いても助からない場所の人も津波の発生場所や地震の発生場所によっているだろう。
これは、いつどこにいるときにどの場所で、地震や津波が始まるかで決まる訳である。

それぐらい厳しい災害を想定しているわけだ。しかも、この想定でも平均推定だろうから、東日本大震災などの被害を考えると、本当に最悪だと、もっと死亡者は増えてもおかしくない。

例えばだが、この終末の日曜日~月曜日の深夜から早朝の寒波が来ているときに、大規模な地震が想定域で起きたなら、19万人では済まないかも知れない。積雪でではなく、暴風雪で動けなくなる可能性もあるからだ。夏でも台風の最中の深夜に地震があり、満潮と重なった海で津波も来たら……酷い結果になる。以前これは書いたが、最悪は最悪の荒天時に最悪の時間、最悪のタイミングが重なるともっと大きな被害になるということだ。

ちなみに、被害想定では被害が予想されるものを予め入れてコンピューターなどでシミュレーションしているが、このシミュレーションにない問題が起きれば、数字はさらに上下する。そのため、最悪の想定は本当の最悪ではない。

その上で、冬場の地震対策について書いておく

<冬場の地震対策>

まず、地震の対策として自宅の家具、家電などを全て壁や天井、床に固定し、倒れないようにすることを忘れてはいけない。
また、地震はいつ来るか分からない。寝ている時間かもしれないし、起きていて外出中かも知れない。家で生活している時間より、会社や出勤・登校や帰宅中・下校中に起きることだってある。まあ、何かの下敷きになってしまうと場合によってはどうにもならないが、地震が起きたときに居る場所によっては、身を守る行動をすぐに取れば助かることもある。それを覚えておくことも大事だ。

具体的には、自宅では

・倒れそうな家具などから離れること。
・家事などをしていて火を使っている。包丁などを使っているなら、包丁は流し台の中に落とすこと。
・火元から離れること(地震を感知すると、ガスや電気などは供給が止まる仕組みが備わっている製品もあるので火を消す行動は後で良い。)
・とにかく落下物などから頭を守ること。


夜間の自宅の場合は、
・着替えの衣服を枕元などに置いておくこと。
・靴でなくても良いのでスリッパなどの履き物を近くに置いておくこと。(落下物の危険を避けるため)
・スマホでも良いが、携帯用の懐中電灯やライトを近くに置いておくこと。

地震後は自宅で家具などが散乱しているほどなら、主幹・基幹ブレーカーを落としてから作業すること。
ガスなどを使っているなら、火が消えていても調理器具のガスが止まっているか確認し、止まっていなければ止めること。都市ガス、プロパンガス共に地震で一定の揺れを感知するとガスの供給は止まります。再開にはガスメーターの側で所定の再開手順を踏む必要があり、それをする際に調理器具のガスを出しっぱなしにしているとガス漏れによる爆発などの原因になる恐れがあります。

大きな地震発生後はすぐに、ラジオ(またはテレビ)などで状況を確認し、津波などの警報があるかをチェックすること。尚、スマホのニュースサイトなどが機能するとは限らないので大規模災害を想定した場合は、ラジオか携帯テレビを利用するのが好ましい。

津波の警報がある場合で、且つ自分の地域がその警報の高さの海抜に対して、低いか同等より1m、2m高い程度の場合は、速やかに高い場所を目指して避難すること。尚、避難する場所は、必ずしも避難所とは限らない。木造の住宅などでは流されることがあるので、近所に鉄筋の高層マンションやビルなどがあるなら、そこでも良いから近くて丈夫な建物を目指すこと。(尚、オートロックなどがある施設は入れないことがあるので、予め平時に確認が必要です)

夜間の場合は特に見通しが効かないので、避難所などに固執しないで近い場所で一時退避に適していそうな場所を探しておくことも大事である。マンションなどの場合で耐震性が確保されており、津波が襲ってくる危険が低い世帯では、避難するかどうかは周囲の状況を見てから決めること。


避難に際して必要なものは、冬場では防寒着、マスク、非常食、水かお茶の飲み物、タオルなどであるが、災害用の非常用持ち出し袋を買って用意したつもりになるのは危険である。リュックやナップサックなどに次のものを入れて、年に二度入れ替えるようにするのが好ましい。

・飲料水(お茶か水、冬は500ml×1以上、夏は×2以上)
・タオル(1枚~2枚)
・ハーフサイズのラップ(一巻き)
・ポケットティッシュ(2つ)
・ハンカチ(二枚)
・非常食(カロリーメイトやSOYJOYのような栄養補助食品だと嵩張らない、これに飴やガムなどがあると良い)
・小銭
・服用している薬があるなら薬
・ラジオなど情報媒体とライトなどの明かり(スマホとは別にあると好ましい)
・軍手か手袋
・その他必要と思うもの

乳幼児がいる場合は、日頃から外出時に使っているマザー(ファザー)バッグを非常用バッグ代わりにしても良い。乳幼児がいる世帯だと、お尻ふきなどを入れているはずなので、ティッシュはなくても良いかも知れない。尚、乳幼児を除いてこれらは世帯人員全員分必要であると同時に、動きを制約するほど過剰な容量を持ち歩いてはいけない。

車輌避難をする場合、夜間であっても昼間であっても、最終的に乗り捨てることになる可能性を考慮して行動すること。

それから、停電した場合は、スマホの設定を省エネモード(バッテリーセーブ、STAMINA、エコなど。モードがない機種では自動回転停止、画面の明るさを最小に、Wi-Fiをオフに、但し何かあった時のためにGPSは無効にしない方が良い、無効にしていた場合は有効にする)に変更することである。

出勤中などの場合は、

自家用車などに乗っている場合は、ハザードを点灯し速やかに車を路肩などに移動させて止まること。尚、揺れている間や揺れが収まって暫くは車から降りたりしないことが大事である。
では、その間に何をするかというと、ラジオを付けてNHKなどの放送を聴き、今の被害情報を確認すること。道路交通情報が流れているエリアの場合は、その周波数に合わせてくと付近の道路状態が分かるだろう。尚、浸水想定エリアと推定される湾岸地域や海岸線に近い場合は、車を乗り捨ててでも、地殻の高台や商業施設などに逃げ込んだ方が良い。


鉄道やバスの場合は乗務員の指示に従うこと。

尚、自転車の場合も速やかに停車し、車輌を降り、ビルなどが建ち並ぶ場所であれば、持っているカバンなどで頭を守ること。田舎なら、電柱などが倒れてくることがなければ、地面の亀裂などに気を付けること。
尚、自転車で大地震の最中にそのまま走行を続けると、段差による事故や落下物による怪我の危険がある。

歩行者の場合は、大人であれば周囲を確認し、飛来物などが生じる恐れがないかを確認した上で、都市部ならその場に屈み、頭にカバンなどを載せて身を守るなど、自転車と同じであるが、小学生など子供が付近に居る場合は、余裕があるならそちらを守ることも忘れてはいけない。

学校などの場合は、学校そのものが避難所指定されていることも多いので、過度に心配する必要はないが、登校中の児童や生徒は、外壁やガラスなどによる被害が生じることがあるので、地震発生時には速やかに、頭を守るように教えておく必要がある。

職場内では職場のルールに従うこと。尚、エレベーターなどは停電せず動いていても避難に使ってはいけない。


これらを知っていても、死ぬ時は死ぬ。後は運の問題である。尚、防災のためにテントを用意しているとか、サバイバルグッズがという人もいるが、そもそも本当に災害が起きたときに、それを持ち出していると死ぬ可能性がある。何でもあれば確かに便利ではあるが、災害時にそれが全て使えるとは限らない。生き残る中で大事なのは、早く危険な場所から迅速に逃げること、自分で自分と守らなければならない家族を守ること、安全が確認されるまで戻らない事である。

これを徹底することである。大災害ではそれでも助からない人は居るだろうが、助からないと諦めてもいけない。そして、助ける順序は年齢が低い順でであり、高い順ではないというのも大事な点だ。年齢が高い人を助けるために、年齢が低い人が犠牲になってはいけない。これは、絶対に守るべき原理原則である。高齢者ばかり生き残っても、彼らの残り少ない人生では、社会の再建は出来ないため、結果的に絶望をより深めることになることを忘れてはならない。

だから、助けるなら自分より若い人である。それより上の人を助けるなら、絶対に自分が死んではいけないということを心に留め置いて欲しい。これは、日本の報道が決して報じないことで非難する人も居るだろうが、これで命を選別しているわけではない。これが結果的に災害後にできる限り多くの人が生きて居て良かったと思える唯一の救いなのである。





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