重症者は1700人台に突入 …… 関西中京圏が増え続ける。

関東では減少傾向にある重症者が、関西や中京圏で増加し、その割に関東などではあまり減らないため結果的に増加が維持されている。関西と中京圏は検査態勢を強化しつつ、病床体制も改善し続けているのでなかなか、減らないのだ。まあ、今は減り始めているからあまり言われないが、東京の対応がおかしいのだが……

尚、中等症(画像では中程度)の情報もここに来ていくつかの自治体が追加を始めた。
重症だけで数字を出していると、厚労省使用のベッド稼働率と、実際の重症が合わなくなることもあるだろうし、東京のように患者が多い中で軽症と中等症がごっちゃになると、まるで軽いかのように見られるからだろう。

ちなみに、群馬、福井が最近中等症を増やしている。

尚、昨日集計を止めたのは、佐賀県の集計に何となく違和感を感じたことと、ワクチン接種のデータが遅かったからである。
佐賀の集計は、退院数(これが回復数と同じなのかに疑問符が付いた)が出ているのだが、その数字で処理すると療養平均日数が15日とかなり長期になるので、回復を12日で強制させてみて、少し様子を見ることにした。

本題である。

現陽性は、まだ減少しているが減少速度が低下している。
その影響は関西と中京圏が原因なのだが、減っている地域でも学校・幼稚園、保育園等が始まってそこからの感染が広がっているからという話もあり、Deltaの感染力の強さが増したことだけではなく、夏休みに子供の世界まで十分にウィルスが入り込んだことも影響している恐れがある。実際に下げ幅は急激に減速しているのだから、良い状況ではない。
ここからどこまで小さくとも下げを維持出来るかは重要だ。とは言え、今週の拡縮はもうマイナス確定だと思う。


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重症者が予想に反して急増の傾向を示しているのは、重症ベッドの確保が進んでいるのも影響していると先に書いたとおりだ。
だが、これでもまだ現陽性者減少期に比べて1/3以下の陽性比重症率である。まあ、それを言ったところで、病院の逼迫が収まる訳ではないので、だから安心という話ではない。速やかに改善するなら、もう一段病床のための抜本的な対策と、社会的な行動の見直しが求められるだろう。医療機関に耐え凌ぐように求めるなら、待遇をもう一段上げるなどすることも考えるべきだろう。

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状況として東京など関東は少しずつ改善している。
今上昇が厳しいのは関西と中京圏である。ただ、病床使用率などはどの自治体も高いことがわかる。
果たして9月の中頃ぐらいに半減できるのかも今の段階では分からない状況だ。長く停滞すると感染の再拡大が始まるので、何とかもっと一気にくれる日が来ることを願う。

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ワクチン接種状況は、概ね12月の頭に対象者接種が終わる速度を維持している。
誤差は概ね±1週間ぐらいと推定される。今の状況だと、10月終わりから11月頃までに大半の人口が少ない地方では希望者接種が概ね終わる可能性が高いと思われる。東京などの大都市があと1、2ヶ月で終わるかは分からない。


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