ドコモの「home 5G HR01」レビュー ――固定回線代わりに使える?……持ち運んで使えないのが新しいが……未来永劫快適とは限らない。

ケータイWatchの記事である。


Home 5G HR01は凄まじい売れ行きらしい。

何せ、通信定額で無線で5G/4G回線が大量通信すれば速度規制はあるものの定額使い放題なのだから、昔のWiMAXやイーモバイルの4G LTEデータサービス以来とも言える仕様である。ただ、記事中にもあるが、これは据え置きで設置契約した場所以外では使えないという縛りがあるのが特徴である。

いやいや持ち運んでも大丈夫なのではと思うだろうが、これGNSSを本体に内蔵しており、位置情報が確認出来る場所でなければアクティベート出来ないと取扱説明書にも書いてあるので、(home 5G HR01 かんたんセットアップマニュアルのp13、PDFhome 5G HR01 取扱説明書のp15、p16のLEDランプの説明等に記載)
何度も逸脱するような規約違反があれば何らかの措置が執られるのだろうと思われる。

逆に言えば、位置情報が取れないと、住宅内でも稼働しない可能性があるということを意味している訳だ。こういうのは、製品を購入する際などに大事な点であると言える。


ちなみに、その昔UQ WiMAXやイーモバイルは年々契約が増えるにつれて、トラフィックが増加し、速度が急激に落ちていくというジレンマに嵌まった。
実際に私はWiMAXを使っていたことがあるので、知っている。(まあ、自宅は光なので仕事の都合だけである)
東京などに行くと時間によって掴みが悪くなったり、遅くなり、地元だと当時爆速だったのを覚えている。こういうサービスの難しいところは、最初期にはとても快適だが、皆が良い良いと言って導入し始めると、徐々に集合住宅などで使う場合に、夜間などに速度が急激に落ちたり、圏外になりやすいという点だ。

だから、集合住宅や人口密集地にお住まいの場合は、後々利用者が増えると速度が低下する可能性もあることを頭に入れておいた方がよいだろう。
むしろ、このサービスの強みは、ADSLやCATV以上のラストワンマイルが未だに届いていない僻地で効果を発揮すると思われる。そういう場所では、大きな恩恵が得られるかも知れない。そういう部分を狙ったはずの商品だが、思った以上に売れたというのがdocomoの感覚かも知れない。

よほど帯域をこれで食われるなら、何らかの対策をdocomoも取るだろう。

しかし、こういうサービスを始める前に、制限速度の下限をもうちょっと引き上げて欲しかったとは思う。まあ、もう政府が極端に値下げしない値下げ誘導とキャリアのMVNOレベルへの劣化誘導をしたため、無理だろうが。



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