混入異物はステンレススチール モデルナ、3ロットを自主回収へ…… 業者側の材料から見た判断は出たが、行政の判断はこれから。
日本経済新聞社と朝日新聞社の記事である。
厚労省に掲載されたモデルナと武田の共同発表のリンクもある。
これは、混入した部材特定が出来たので報告するというものであり、正式に因果が特定された訳ではない。因果はまだ調査中であくまで、特定報告義務として部材特定から考えられる今の時点での会社側の見解を述べたというものである。本当に胸を張って大丈夫と言えるなら、自主回収もしないだろう。
だから、現在のところ偶発的にと書かれているわけだ。企業として出来るのは、混入物が何なのかの自主検査報告をすることと、見解を示すこと。後は、調査に協力することぐらいしかないので、これがパターンとなる。
実際にどうなのかは、厚労省がそれを鵜呑みにしないなら、亡くなられた方の病理解剖も行われる予定となっていたので、これからそれらの結果などから本当に因果がなかったのかどうかや特定部材が正しいのかを、解剖などの結果から見ていくことになると思われる。多分、結果が出るのは1ヶ月以上後になり、概ね全体のワクチン接種が終わった頃になるだろう。
どちらにしても、今のペースならワクチンを求めている人は10月終わり~11月の末頃までに接種が完了する見込みなので、早くて来月の初めに報告が出るか、その後になると思われる。それが記事になるかは分からない。何故なら、メディア報道記事を見る限り、部材が特定されれば安心という雰囲気もあるからだ。本来は、事業社側で部材が特定された後が本当に大事なのである。
それを鵜呑みにせずに、本当にそれが正しいのかのチェックが行政側でも行われる必要があり、それを元に因果を審査するからだ。
尚、危険だから接種を取りやめるべきかというと、はっきり言って分からない。
そもそもこの3ロットの情報は、報道も政府も実は意図的(作為的)なのか、それともただの阿呆だからなのか知らないが、危険度を一般の人々が測るための大事なデータが抜けているため、止めれば終わりなのか、それともそうではないのかすら分からない。回収数に対して実際に接種されたワクチン数がいくつで、死亡率や重篤な副反応が何パーセントだったのかが分からないからだ。
パーセンテージが高く止めれば終わりなら、このロットに問題があるということになり、他は大丈夫と言うことになる。
逆に、他のロットと大差ないならこれまでの症例報告数から見てどう考えるかを自身で接種する人が決めることになる。8月22日時点ではこのワクチン(COVID-19ワクチンモデルナ筋注/C19VM)はコミナティより重症報告例と死亡例が少ないので、止める理由は無いと思う。
他のロットよりそれが高かったというなら、因果がある可能性も大きく出てくる。それに差がないか低いなら、たまたまだった可能性は高まる。安全や危険を考えるなら、本来記者はそこを政府や製薬会社に開示するように求めるべきだが……。やっていない。だから、客観的に見て、判断するには情報が足りない訳だ。
即ち今の段階では陰謀論も出る訳だ。ただ、陰謀側や、否定派にとって都合の良い情報もまた今の段階ではない。どちらかというと金属の材質から見れば、陰謀を取るには難しくなったと言える。とにかく、陰謀論などに惑わされないことである。
今言えることは、ワクチンを接種したいけど、このワクチンが怖い人は、少し遅れてもコミナティ筋注(BiONTech/Pfizer)やバキスゼブリア筋注(Astrazeneca PLC/40歳以上限定)で接種するというぐらいだろう。ただ、自主回収を進めるなら、C19VMの危険性は、このロットが出る以前と同じであると考えられるので、合理的に考えると恐れる必要はないと思われる。