「光でコロナ治療…LED照らしたらデルタ株99.9%消えた」…… 実際に発表されているけれど……
SNSでトレンドになっていたYahoo(中央日報)の記事である。
これが本当にあるのかということで、調べて見たところ実際にEmitbioのプレスリリースが存在していた。
ちなみに、この親会社はKNOWbioというらしい。
こちらに、他の発表があるので見たら、以下があった。
そこで、他にも文言がないかを探したところ以下であった。
どうもこの臨床試験は2月に行われたもののアップデートだったようだが、今の段階でも米FDAの緊急承認は降りていない辺りを見ると、これの問題は、口から喉に光を当てても、感染を抑止する効果が期待出来ないことにあるのだろうと思われる。そもそも、上気道を過ぎて気管支や肺でウィルスが増殖し始めたらこれの効果は期待出来ないということになる恐れもあるからだ。
そういう部分を、多分まだこの臨床試験では、効果的に改善出来ると説明し切れていないのだろう。要は、イソジンでウィルスが減るというのと同じだ。ウィルスだけに有効ならイソジンとの違いは、イソジンなどの薬は粘膜なども痛める事があるので、使い方に注意が必要であるのが違いだろう。しかしながら、確かに、喉のウィルスは減るが、肺で増殖し始めたら……どうするよ。肺にファイバースコープとこのライトを入れて照らすなんてのは難しい。
単純にそういうことだろうと思われる。
まあ、薬と併用すれば良いのかもしれないが、こういう機械、電子機器製品は偽物が簡単に作られる恐れがあるので、例え良いものであっても、FDAも慎重になるだろう。それでも、一部の効果が期待出来ない薬を今でも承認すべきとかいう人もいるぐらいの状況だ。簡単に作れそうな電気治療、しかも光治療器とか、Amazonや楽天などあらゆる場所に効果がない懐中電灯もどきが出回りそうだ。