現在陽性が10万人突破……関東4都県は検査限界に達しているかも!?
昨日書いたが現陽性が予想通り10万人を突破した。
タイトルにも書いたが関東地方は少なくと4都県でどうも検査限界(検査数増加の限界や、検査結果の集計を一日に出せる数の限界)に達しつつあるように見えるので、これからもどんどん増えるかというと難しいだろうと思うが、暫く高止まりすると思われる。
何故そう判断出来るのかというと、単純で、これまで少なかった栃木、群馬、静岡、茨城に感染が急激に漏れ出しているからだ。
大阪の4月~5月と同じ状態になったと考えて良い。そして、大阪と違って今回は人々の活動が減る見通しが立たないので、今後一気に下がるタイミングがあるのかすら分からない。
いや、昨日久々に夕方全国ニュースをチラッと見たのだが、コロナに感染した経験がある人の怖い体験談が復活していたのには笑った。まるで、夏の背筋が凍るような怪談話になっている。コロナが広がると、コロナ感染の恐怖という怪談話が始まり、減ると飲食店を応援するための、どの店がとかそういう話になる。しかしながら、今回は人出は期待する程減らない。何故なら、二律背反の報道を続けてきたこと、しかもそれをオリンピック前と中でやってしまったことにある。今外出をする多くの人は、テレビどころかネットなどのニュースすら見ていないかも知れないぐらい、報道評価も落ちている。
政府の評価と共にこれらの評価も落ちてしまって、若い人に見て貰えなくなっているわけだ。コロナのニュースを……。
本題である。
現陽性は何度も書くが10万人を超えた。ちなみに、厚労省の集計(0:00時点だが、多分集計は1日遅れ+療養解除通知済みの療養観察中が含まれていない)では、8万8000人ぐらいである。自治体集計の合計は以下のようになる訳だ。そして、明日には11万人になっている可能性が高い。
問題は中程度(中等症)がどれほどいるのかだが、中等症が軽症と分かれている自治体は、関東だと茨城と神奈川しかない。神奈川は中程度が866人、軽症が90人、茨城は185人と100人、重症はそれぞれ109人と9人である。ちなみに、東京は重症と診断されている人は115人だが、軽症・中等症は一緒になっており、3284人である。もし、これが神奈川と同じ水準でいるとしたら、軽症は約309人で2975人が重症となる。茨城と同等だと、軽症が1152人で、中等症が2131人になる。即ち、東京都では既に2100人、最悪3000人ぐらい中等症がいる可能性が極めて高く、政府が中等症から入院と言っていたが、既にほぼそうなっているとみるべきだろう。
ちなみに、東京より深刻なのは、沖縄県である。
もう人口平衡化で32656(東京の人口に換算すると32656人の陽性者がいる)という数字に達しており、とっくのとうに医療崩壊した状態である。
しかも、未だに過去最多を更新している状況だ。だが関東の方が扱いが多いのは、関東は昨日も書いたが五輪枠があることが1つ。
もう一つは、タイトルに書いているが検査限界に既に達している可能性があり、実態が掴めないというのもあるだろう。その中で、人々が帰省などをしているため、全国の拡散が猛烈な勢いで起きてきているわけだ。
重症者の増加ペースは徐々に加速している。
死亡は横這いである。
全体の詳細表は以下である。
拡縮状況は、先週の急拡大期から1週間が経過したことで、週平均の上昇が一旦止まりそうな雰囲気だ。
今日、先週を極端に上回ることがなければ、ここからピークに突入すると思われるが、多分このピークは関東の検査限界によるものの影響が大きいだろう。
関東は陽性率に対して、検査数の増加が殆ど行えない状況にあるため、落ち着くのはまだ先と思われる。
尚、関東以外の地方はこれから増加に転じると思われるので、日の新規陽性はまだ増える可能性が高い。関東が止まることで、関東の回復と新規陽性のギャップが狭まる分、伸びは緩やかになるだろうから、日別や週平均の拡縮自体は伸びないというわけだ。
尚、累積死亡率は減少、重症と日別死亡率は横這いである。
今日は、ワクチン接種状況については公開しない。重複分の数字が出るようになったが……これまでの細かな処理をするにはいろいろ足らないので、このまま公開を止めるかも知れない。