日曜日に現陽性は約22.9万人に、自宅療養は12.78万人、入院中は2.36万人、調整中は3.69万人……
昨日の現陽性集計である。
やっと、ワクチン接種集計の重複除外(日別除外)が行えるようになり、ワクチン接種集計の3つの円グラフだけ移植した。(うち1つは重複ありのまま)
今回は、バキスゼブリア筋注(Astrazeneca public limited companyのベクターワクチン)にも対応する形にしているので、よほど厚労省の処理が変更にならない限りは大丈夫だと思う。
さて、週末も感染拡大が維持された。いや正しくは先週の日曜日より拡縮の下げ率は悪く悪化していることが明確となった。
これは、地方での拡大が衰えなかったことと、多くの地域で療養施設が満床や、他の病気や怪我療養者との兼ね合いで施設病院入院が難しい状況に接近しはじめた事が原因で、回復が遅れ始めているのも原因の一つと思われる。
自治体の集計も以前は発症日や陽性日などを入れて発表していた自治体が、それを出さなくなったところもあり、集まる集計を纏める人ですら足りない状態が各自治体で起き始めている。以下のグラフ一番上を見れば分かるが、本当に恐ろしい程尖った山が生まれてしまった。
第二波の山は当初高く見えたが、今では丘にも満たない、緩やかな坂である。第三波と4波すら丘に見える程だ。そして、それを昨日最も増やしたのは埼玉県だった。まあ、東京は検査自体が既にシャレにもならないほど、少ないのでフェイクだろうが……他の自治体が週末でもかなり高い水準で検査を維持している中で、東京だけは本当に一週間の増減がはっきりと決まっている辺り、本当にこの国の首都なのかと疑うほどである。
陽性療養者の療養状態内訳は、自宅が55.8%と過去最多になった。タイトルにも書いたが12万人いる。
12万と言えば中規模の地方都市水準である。それが、今療養中となる。
これとは別に自宅などで調整を待っている人が5084人(調整中)+36904人(入院宿泊調整中)いる。これに高知のその他療養(画像がおかしいのでこちら参照)による自宅待機が248人、鳥取の待機が146人いる。即ち、4万人を超える人が療養場所に入れず不安な状況にあった(昨日の集計なので)か今もあるということだ。今発症すると、地域によっては地方都市でもこういう待ちのメンバーに選ばれることもある訳だ。
そして、もう一つ特筆すべきは、重症者、重篤者(3、△3)の数が1393人で間もなく1400人に達するところまで増えている。
厚労省の重症ベッドを含む占有数は1891人である。どちらも過去最多を現在進行形で更新中である。
ただ、重症率は先週火曜日をピークに先週~日曜までは下がっている。これは、現陽性が急激に増加したため相対的に下がったのだと思われる。
死亡率なども減少傾向にある。
指数は東京が伸びないこれは、検査数が飽和して不足しているためだと思われる。
沖縄はついに陽性指数が6万を超えた東京換算で、6.1万人という数字だ。入院指数は沖縄と和歌山が突出している。
重症指数は神奈川、埼玉、大阪、東京の順である。
なのに重症ベッド占有も病床占有(標準確保計画-8月18日時点)において東京が低いのは他の病気や怪我の患者で埋まっているのかな?じゃなければ、パラリンピックのためかもしれない。
折れ線の3ラインはのうち赤のライン、回復が伸びない。そろそろ1.8万ラインぐらいに行っても良いはずだが、今日の集計辺りで行かないとしたら、十分な療養が出来ずに悪化している患者が増えている恐れがある。
それがもしもあるなら、今週この赤ラインが1.5万~1.8万以下で推移するだろう。そのライン未満の場合は、感染するような行動を徹底的に避けた方がよい。医療が云々ではなく、一部地域で発症レベルの汚染(そこにいるだけで発症するほどウィルスが滞留した場所)が各所で拡大している恐れがある。換気やうがい(水うがいが好ましい)、手洗い、掃除をこまめにすることが大事である。
ワクチン接種数は、完了率ベースで約47%に達している。接種数換算では、約53%となり、41%が2回完了し、12%が初回接種を終えている。
免疫獲得率のデータも3ワクチンの有効性パラメーターを細かく計算した上で、近いうちに公開する予定である。
それぞれのワクチンの特性は以下となる。
一部自治体では妊婦の接種などを優先するような動きもあるが、一応、医師等と相談して接種するのが好ましい。日頃の生活環境などの都合で接種せずに感染する可能性があり、重症になる危険性があるなら、接種を勧奨されるだろう。
米国では、CDCが大丈夫というお墨付きを1週間ぐらい前に出していたと思うが、日本は25日にこの手の会議が行われるはずなので、妊婦向けの文言が変わる可能性もある。
現状では、国内全体の感染状況がかなり悪い。但し、重症率は相対的に下がっている。ワクチンの効果が出ていると言える。
しかし、相対的に率が下がっていても、重症者数は増えているから、厳しいのに変わりはない。本来は、こうならないための医療体制の準備が必要だったのだが……もう手遅れとなった。
感染したくないひとは、とにかく外出を減らすことが大事だが、外出して帰ってきた後にうがい(水で良い)や手洗い(石けんでしっかりと)の励行と、こまめな換気をすることを忘れないで欲しい。また、外出時にマスクを着用するのは絶対だが、マスクは必ずペラペラの布マスクではなく、不織布マスクを着用するか、布でもウィルスに対応することが明記されたマスクを着用するのが好ましい。
マスクはしていたとしても、マスクの質が風通しの良い布では意味がないのだ。冬場なら、湿気が隠る分ぐらいの効果はあるかも知れないが……。
それらに注意して欲しい。