拡縮状況は0.322⇒0.339へ拡大中地方での拡大が急激なペースで進み、入院中が2.2万に現陽性は19.6万人に達する。

昨日の集計は佐賀の退院集計が止まっており、多分今日に丸めが掛かると思われるので、熊本と佐賀の2県は暫定で処理をしている。
この2県の処理が遅滞しているため、回復数は少なく出ており、現陽性の推移は過去最悪の増加を示したが、佐賀はともかく、熊本の数字は明日までに適正化するので、明日は少し下がっているかもしれない。

それでも、現陽性が19.6万人を下回ることはないだろう。
昨日の現陽性増加を支えたのは、埼玉と東京の2都県であるが、実はこれ他の自治体でも出ていることだが、回復・転帰の数が後から寄り戻しに合うことがこの数日出ているようだ。都市圏に限らず、地方でも……これは、推測だが短期間での再燃が頻発し始めているのだろうと思われる。

再燃というのは、回復後数日~2週間、長ければ1ヶ月以内ぐらい再陽性になる場合をいう。10日間ぐらいで発症せず療養解除した後に、動き回ってみたら発症したというパターンが増えているのだろうと思われる。こういうのが、回復から寄り戻し値(回復の数字を減らして感染の方に戻す)を発生させる自治体もあり、状況としてかなり市中での広がりが深刻であることを示している。

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上図、の後半にある2枚の折れ線グラフ(拡縮)と現陽性増減率は、悪化してきている。これは、記事タイトルに書いたがいわゆる地方での感染拡大が急激なペースで広がりはじめた事で、検査数の頭打ちで停滞し、療養解除が増え始めている都市圏の数字を凌駕し始めたことも原因にある。1つ1つの数字は小さいのだが、過去最多のオンパレードで増え、回復がまだ少ないことで急激に悪化してきているのだ。


下図の自宅療養は、10万の大台にのり、間もなく54%に達する勢いだ。これとは別に3万人を超えた入院宿泊調整中と4400人の調整中を足すと、全体の71.4%になる。入院と宿泊施設療養は合わせて21%しかいないので、2.5倍以上の当選率でやっと自宅以外などの療養が受けられる状態にある。これでも、パラリンピックはやるというのだから、正気なのかという言葉が世間から出てくるのは当たり前だが、報道機関はきっとその話を殆どしていないだろう。

尚、死亡率と重症率はいずれも下がっている。
一方で、沖縄など地方の一部地域はかなり深刻な医療状態にある。東京が何故医療が回らないのかは良く分からない。療養率から見ても、東京は神奈川などに比べて低いからだ。多分、他の医療とかち合ってしまって回らなくなっているのだろうが……中小の私立病院との連携が上手く回っていないのかも知れない。

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病床として深刻なのは神奈川である。
指定医療機関換算(私立の分離はしていない)ものでは、重症が109%の占有となっているからだ。
重症指数もかなり悪い状況にある。一方で、入院指数は沖縄が未だぶっちぎっている。陽性指数は沖縄、埼玉、東京の順で悪い。

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以上のようになる。


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