感染規模は再拡大へ …… 東京は検査不足が続く。

熊本の昨日のデータが集計できたので、昨日の確報分を公開する。
数字はいずれも強烈な悪化を示している。
ただ、東京だけが、検査数が伸びず5000台をキープする。他の自治体は、平日だろうが休日だろうが過去最多を記録している中で、異様な光景となっているのは、結局、パラのためなのかそれとも本当に首長や政府が無能だからなのか、どちらかだろう。それが、結果的に東京から他の自治体への流出を今もまだ増やしてしまっているようにもみえる。

数字は以下の通りである。
現陽性は過去最多を9373人増やし更新した。明日公開する予定の今日の集計は8月14日以来の1万超えが来るかも知れない。あと1.5万ほどで全国の療養者数は20万人の大台を超えることになる。第4波の3倍はもう間違いないだろう。

尚、現陽性は大阪、東京、愛知で急拡大している。また、千葉、兵庫が多分数日後にはこの水準に接近する勢いで、その千葉兵庫に迫るのは福岡……と……もう殆どの自治体がその予備軍である。尚、これは昨日の確報だが、今日の集計では静岡が不味いラインに入りはじめた。検査不足の関東から滲み漏れによるアウトブレイクが始まっているのだろう。果たして、これ移動が自粛されれば止まるのかも既に分からない。

東南アジアではロックダウンしても家庭内感染や地域内のコミュニティ感染が急激に広がったからだ。
話を戻そう、地方が急拡大を始めていることで、拡縮が2日連続で増加を示している。今週は下がるというのはもうないと見て良い。停滞し下落という線が遠のいたようだ。

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療養状態は、とにかくいずれも酷い状況だ。
昨日は書かなかったが自宅療養(入院待ちではない数字)は8月に入ってから全国で急増したが、今日辺り10万人の大台を超えると思われる。
入院や施設療養の待ちは、3万人に迫っている。宿泊施設に入れているのは1万8千人しかいない。既に宿泊施設もプラチナチケットになり始めていることが分かる。

そして、一番問題なのは、東京の療養待ちが12349人居ることだろう。療養待ち全体の44%を占める。また、同様に沖縄が2772人で10%を占めているのも脅威的だ。人口が140万ほどなのにこれである。あとは死亡者数が30人台に突入した。一方で回復数は増えているため、死亡率は累積では減少しており、当日死亡率も昨日より下がっている。この当日死亡の上下は、相対的に見るとリスクが低いが、絶対数が増えたことで重症者が増加し、手が回らなくなっていることを反映していると思われる。(軸には不具合があるため修正中)
重症率は、殆ど横這いである。

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病床や人口比の値は以下である。病床の方は半数以上の自治体が5割を超えている。
一番下の陽性者・入院中、回復の推移などを見れば分かるが、陽性者の推移は衰えていないことが分かる。階段状にステップアップしているのが見て取れる。

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ワクチン接種の状況は今日はお休みする。
一つ言えるのは、接種速度が激烈に低下してきていることだ。多分感染が急拡大をはじめた事もあり、回らなくなっていることと、お盆休みなどの影響もあって、落ちたのだろう。来週から上がって来るかが重要だが……この状況だと、簡単にはいかないだろう。

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