今夜から再び西日本で大雨の見通し …… 土壌雨量指数はまだ殆どの地域で平時に戻らず。

以下は、気象庁のキキクル(旧:土壌雨量指数)に基づく、分布図である。数時間おきに更新されるのだが、執筆時点(8月15日-16:00)で黄色から紫のエリアが吸収、中四国から東北福島付近にいたるまで広がっていることが分かる。


今日の昼間は関東・東北で強い雨をもたらした前線だが、再び北上を始めており、今夜から再び雨が酷くなる予想となっている。
以下は気象庁のレーダー画像(ナウキャスト)である。

関東は後数時間で雨雲が抜ける見込みだが、その抜ける頃には既に九州全域と中国地方(山口県)地方が次の大きな雨雲に覆われ始める見込みである。
しかも、再び黄色や赤の豪雨をもたらす雲が存在しており、積算雨量を考えると、大変厳しい状況になる恐れもある。

出来れば、避難などは雨が降る前に終えて欲しい。
また、自治体もまだ避難所を開設していないところは、特に山間においては、雨がまだ降っていなくても避難所の開設を行う方が良いかも知れない。


<次の雨が前回水準になる見込みはないはずだが……>

もしも、昨日までの雨(今日関東でもたらされたぐらいの雨)になると、ギリギリで溢れなかった川などは溢れる可能性が高い。
また、土砂災害が多発することが予想される。そのため、しっかり対策をとって置くことが大事である。とにかく避難を早めにすることと、絶対に河川の近くに行かないことだ。避難先の途中に川がある場合は、そこが増水する前に避難を終えることが大事である。

夜間は上空(雲の上)の温度が放射冷却で下がる一方で、地表付近の温度は雲に遮られて下がらないという状況になる。そのため、雨雲が急速に発達することも多く、それ故に今の時間のナウキャストではそれほど大雨になる見込みでなくとも、深夜~日の出時間までの間は急変することも多い。それらを忘れずに、行動して欲しい。

まあ、一部の自治体では避難所を既に閉鎖し始めているが……この辺り、気象庁の情報だけで閉鎖を決めずに、その先の状況を見据えて出来ないかと思うが……この辺りが日本のお役所仕事というよりは、役所などの人員不足もあって開庁しておく訳にもいかないのだろう。

怖いのは今夜夜中になって避難情報が出たときだ。
だからこそ、報道機関はもっとこういう情報を流して問題も共有すべきで、こういう状況になっている原因などを調べて解決の方法を皆で考える必要があるのだが……NHKが災害中にやる以外報道しない(ワイドショーで茶化すような番組はやっているようだが)から仕方ない。ワイドショーも最近は見ないので、あれだが、どうせこういうのはやらないしね。社会が改善しないような誰が悪いとかそういう話ばかりをやっているだけだから……。

とにかく、死なないことが大事だ。
だから、一人暮らしでかつ移動手段を持たない人は、それを持っている近所の人などと話をして、一緒に避難するときには声を掛け合って行うようにすることも大事である。



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