火曜日の現陽性は3週ぶりに減少 …… 高止まり期に突入した模様。
時事通信の記事を見て思ったのだが、こいつら分かってやっているのか?本当に分からずにやっているのかどっちなんだろうと思う。報道も含めて……。
ここでは、ずっと書いてきていることだが、今週は概ね新規陽性の急増加が止まる時期であり、実際に増加の勢いは急減速している。
一方で最大拡大期が始まってから10日が経過しており、回復が劇的に増える時期に重なり、現陽性は今週は万人単位で減っていくことが推定される。それを踏まえて言えば、出口が見通せないのではなく、既に出口に向かっている時期に、オリンピックも終わったし次は、パラリンだと2週間後を目標に、国民に発破を掛けている訳だ。
感染すると怖いぞ、減らせよ。私達にはもう手がないぞと……実際は増えている時に何もしなかったから、こうなったのであって、国民が悪いとは言い切れないというのに。報道と政府・自治体が酷いのだよ。一部の自治体は未だにGoTo系の金券サービスとかやっているのだから。
本題である。
現陽性は私の予想を良い意味で裏切る形となった。
三連休のお陰かそれとも、感染爆発を都市部で恐れる人が増えたからか、はたまた東京の行政検査数が1.5万~2万しかないからか減少したのだ。
3つとも影響していると思われる。特に3つ目は、陽性率30%超えでも、検査数は1桁少ない1万単位だった東京で、しかも連休明けである。モニタリング会議は今週万を超えると言っていた行かないと思うよ。既にピークを越えつつあるもの。
検査が回らないと言っていた頃に10万ぐらい検査していたら3万ぐらいいったかもしれない。
ついでに言えば、東京の医療機関数に対するSARS-CoV-2/COVID-19貢献度が低いことも最近見えてきている。これは、私立の病院などが大阪や他の地域に比べても、受け入れていないということを意味する。実際に、重症病床から一般病床に移れないと思われる患者の数は、東京で激増している。東京都医師会の影響か、日本医師会のお膝元だからかは知らないが、多分東京は病院が多いことが逆に、他が受け入れてくれるだろうという私立病院の貢献度の低さに向かっている可能性もある。(もちろん、貢献している病院はしているだろうが……)これは、五輪を開催したことも影響しているだろうし、知事など首長に対する反発もあるかもしれない。
と言う具合だ。東京より厳しいのはその周辺で実際に検査数にまだ余裕がある自治体や、地方自治体だ。これから増えていくことが明確だから、戦々恐々としているはずだ。もっと言えば、沖縄とかなぜあまり記事にならないのだろうか?沖縄の深刻さは他とは段違いだ。
まあ、東京のことを無駄に書いたが、以下のように現陽性は若干数減少した。多分だが今日からは増加するだろう。いや、今日まで下がって明日から増えるという可能性もないとは言えないが、多分ないと思う。
病床使用率は、どの自治体も田舎から都会まで満遍なく増加傾向にある。むしろ、東京とか低い方だと言えるところもあるほどだ。
沖縄はもう指定病院以外の協力病院なしには回らない状況で、医療崩壊し続けている。
重症者と重症ベッドの解離はどんどん進む。
これに伴い死亡者が週90人を超えてきている。
数日間死亡の状況を見る限り、東京より崩壊気味なのは多分神奈川なんじゃないかと思われる。
久しぶりに当日陽性と回復が交錯している。回復が急増したのは、3連休の退院処理が重なったことと、急増開始から10日を過ぎ始めていることが影響している。ここからは感染者数が1000人増えても、回復者は1000人以上増加してくる。即ち、新規陽性が高止まりし、現陽性が何とか、プラスを維持する時期である。感染者数自体は、若干増えるかも知れないが、大きくは増えないだろう。
拡縮状況は以下である。
日別ではマイナスまで一気に急降下した。週平均も下がっており、今週は大きくは増えないかなと思っている。
まあ、東京がオリンピックもおわったからと検査数を3倍ぐらいに増やせばもしかすると、増えるかも知れないが……。移動の積極的自粛も始まっているので、ピークは長くても今週いっぱいで、来週からはゆるりと逓減していくだろう。
死亡率は日別が増加、累積が減少、重症率は増加であるが、これが拡大期の終わりとして考えると重症化率は最盛期の0.28~0.34倍で推移している。
ワクチン接種状況は、既に初回が48%ほどに達したことと、職域接種の処理が上手く行かないので、公開するのを中止する。
今のペースだと10月中、遅くても11月の終わりまでには希望者接種は終わるだろうと思うが、東京などの都市圏は少し遅れるかも知れない。秋辺りに地方だと接種が概ね終わる自治体もあるはずなので、帰省接種を許可するみたいなキャンペーンでもやれば、早まるかも知れないが……。
後は、変異株の名称と種類のリストを公開しておく。
最近、国内で流行になっているのは、インド変異のDelta(Δ)だが、五輪の前後に見つかったのは、λ(Lambda/ラムダ)である。
尚、ここに掲載の株は全てコミナティとCOVID-19モデルナワクチンが2回接種すれば効果を持つワクチンであるが、最後に記載のCluster 5と呼ばれるウィルスだけは、効果が中程度以下に下がるとWHOは通知していたウィルスである。このウィルスはeradication(根絶)宣言が出されている変異株で、ミンクで大量感染したウィルスであり、人から人への感染も起きなかったウィルスである。これと似た変異が人人の感染力を持って起きるならDeltaと同等か、もっと危険な状況もあるかも知れないが、現状で流行が確認されているウィルスにおいては、ワクチン接種が2回済んだ人に関して数ヶ月間は発症を抑止する効果が9割以上の確率である。λ変異でも効果は確認されている。
Deltaがワクチンの効果を下げるというのは、無症状での透過感染がDeltaでは頻回に起きる事があるという点が上げられる。そのため、ワクチン未接種者がワクチン接種者の無症状キャリアから感染して広がるというケースが頻繁に見られるのだ。これを、CDCはherpesと同等の感染力と称したわけだ。(これらもワクチン接種済みでも、透過感染したり、接種済みの軽症発症がある)