現陽性は横這い傾向…… 昨日は関東も減少したが…… ワクチン接種はPfizerの7月分供給量が確定。

どちらから先に書くべきだろうか?
多くの人はワクチンの方が心配だろうから、ワクチンから書くと、Pfizerから届く7月供給量を元にした政府から自治体などへの+α分が決まったようだ。
それに基づいて言えば、7月の供給量が極端に下がるという傾向は見られないようだ。

むしろ、今週来週の供給は、1170万回分が1287万回分と1000箱増えている。そして、後半供給分は600増となっている。

ある地域で足りないと言われればそれを見て、足りない足りないとなぞるだけの報道しているからこんなことになる。
これは、海外報道では行われることだが、足りない原因を探るのが報道なのに、足りないと言っている人が言うことを信じて記事を書いてしまうからこうなるのだ。この話は先週土曜までは各紙が書いていたが、不幸な災害が熱海であったこともあり、各社トーンダウンし、そのタイミングで、この情報が出ているわけで、もう戻ってこないかも知れない。


しかし、自治体で供給が足りていないというのは事実のようだ。
これは、概ね半数ぐらいModernaワクチンに入れ替えて展開すれば回るはずだった部分を、職域に回したことが関係しているのはほぼ間違いないだろう。

後は、やはり一部の自治体でV-SYS(医療従事者向けワクチン管理)はともかくVRS(一般用のワクチン管理)の入力をボイコットし、今になって入力を始めた地域があるのも影響しているかもしれない。
システムの使い勝手が悪いにしても、入力をボイコットするのはダメだ。それをするなら、接種自体をボイコットするぐらいでなければ、何故ならワクチン自体は国や自治体から予算が出ている国民の共有財産である。だから、仕組みの改善を求めるにしても、入力するのが接種者の仕事である。
現場で、入力する人には大変なことだろうが、システムの問題に対する言い訳には使えない。

これは、職域接種で大量に確保している業者もそうだが、基本的には従業員以上の確保を政府が認めていても、本当にしたいか地域などに確認出来た数以外確保すべきではない。国有の財産をあんたらの地域貢献活動に使うのは、むしろ社会から見て反社会的な組織に見えるのだから、イメージが悪いことぐらい分かるだろう。今からでも、大量確保した事業者は一部を返納するなどして、規模を減らすべきだろう。こういうところを企業が理解出来なくなっていることが日本の衰退を示している。

ただ、いずれが原因なのかは報道もポンコツなので分からない。
本来ならこれは厚労省や首相官邸がデータを出しているから、厚労省か、内閣府なりが調べるべきだが、あいつら嘘付きなので、報道がやるべきである。しかし、こいつらも、首相が会見などで下を見ながら文書を読むのとあまり変わらない体質なので、実態は分からず終わるのかも知れない。週刊文春辺りにたれ込みがあれば、分かるかも知れないが……。

まあ、どこかで余っているような事が後で分かるのだろう。全ては我々が払った税金であるが、接種時に余ったや、災害等で接種計画が狂ったぐらいならまだ仕方が無いが、沢山確保して余らせたり、余ったからと隠したりしたことが後で分かった場合は、罰を与えるなどする法律を本来は今作っておくべきだろう。1.5ヶ月で消費できる分だけ確保しろとか、そういうのが好ましい。

一応書いておくが上記は政府を擁護しているわけではない。政府の対応が場当たり的で現場に丸投げだったからこうなったわけだ。
本来は、こうならないように先にマネジメントして数量を管理しておく必要があったのだ。本当は自治体などからの情報を元に記者が、その根本にかけての問題点を一つ一つ剝いていけば、政府の責任ももっとはっきりし、問題のある企業や自治体の状況も分かっただろうが……。それを、表面だけなぞったから、政府はずっと丸投げでスタンス変わらないのが、逆に悪くないように見える状況になった。

根源としてあるのは政府側がマネジメント出来ていないことにありるが、報道が仲良しだからこうなるのか分からないが、結果的に政府が悪くないように見えてしまう結果を生んでいるわけだ。だから、私は報道が一番戦犯だと思っているし、ワクチンのデマが広がるのも、こういう本来すべき報道を出来ていない報道が、国民の信頼を急速に失っているからだと思っている。

これは、本当に深刻な問題なのだが、彼らに解決するつもりがないなら、この先もっと信用を失うだろう。

尚、初回免疫獲得率が総人口の2割を超えたようだ。
また、接種完了見込みが12月の頭まで進んでいる。
推定されるワクチンの残数はModernaが1000万回以上、Pfizerが来週分までを含めて5100~5200万回分である。
概ねPfizerのワクチンだけでこれまでの接種累計分とおなじぐらいの接種が来週までに行える計算だ。もちろん、ちゃんとVRSやV-SYSに入力が行われいればである。

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接種状況は以下のようになる。
先々週は一週間100万回/日を超えた。今週月曜までもそうなりそうな雰囲気だ。

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3月と比べるといわゆる停滞の横這い期に入っている。
これは前回と同じなら概ね1~1.5週ぐらい続く。3月と全く同じなら、あと10日後ぐらいにどこかで結構でかい感染が起きるはずだ。
但し、3月と違うのは今回は既に関東で増加が進んでいると言うこと、ワクチン接種が高齢者でほぼ完了しつつあることだ。

地方では特に接種が進んでいる地域も多いため、爆発的な流れは抑えられる可能性もあるだろう。
はっきり言ってオリンピックの開催地である関東と北海道だけはどうなるか分からない。上手く行くかも知れないし……。

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昨日はアップしなかったが日別縮退状況は、昨日、一昨日はマイナスに改善している。
週平均は横這いである。今日明日辺りでプラスになるかな~?どうかな~という雰囲気である。

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コロナ後というのを、どこに見据えるのか、未だに政府などは示していない。
しかし、オリンピックだけは行われるというのが、この国のコロナ後を難しくしているように見える。

それにワクチンの問題が出てきて、それをうまく取材し裏を暴露出来なかった報道が、有耶無耶を加速させ、人々の諦めを演出するのか?それとも、これからその面に切り込んでいけるのか?私は有耶無耶のままに進んでいくと思っているが、どちらにしても、既に多くの人はコロナより自分へと動いている。コロナが一番怖い人はSARS-CoV-2/COVID-19対策をこれからも続けるだろうし、コロナより別の何かで苦しんでいる人はもうコロナどころではないだろう。政府の言うことなど聞かずに、自治体の言うことも聞かずに突き進んでいく。

最初は、皆が過剰な程に横に倣って、前に倣って頑張っていたのに、今ではそんな日があったことすら分からないところもある。
それだけ、疲弊しまくっているのが今の日本国民である。
いまは難しくても、頑張っている人真面目に働いている人には、報われる社会には戻って欲しいな。




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