月曜なのに現陽性は増加、陽性比重症率が上昇 …… 新規陽性数に回復が追いつかない状況へ再々再々突入。

関東の感染拡大は東京からの滲み漏れモードに突入したようだ。千葉が発表日ベースでは1日で過去最多の陽性者数を記録した。
以下を見れば分かるが、関東と大阪を合わせた陽性者割合が全国比で75.01%の一昨日から昨日は75.117%まで微増となった。今日以降の増加ではさらに関東が急激に伸びると思われる。地方が増加を始めるのは週後半からだろう。

今週末には緊急事態宣言が各所で要請される可能性がある。

療養の状態は、自宅療養が4割に迫っている。
重症者は0.88%と低いが上昇傾向である。これについては後述する。
問題は中程度だろう実はこれも上昇傾向にあり、昨日と比べると1129人(2.77%)⇒1195人(2.85%)に増加している。即応病床が足りなくなり始めて、重症化してから入院する人が増えているのだろう。

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病床占有はまだ余裕があるように見えるが、関東と沖縄は既に入院治療計画に支障が出はじめていると思われる。
人口平衡化はまだ大阪や沖縄が出した4-5月の最悪値には至っていない。それが関東で出たら止められないだろうが……。

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重症者数はクジラの背中のような上がり曲線を描いている。
相対的な重症化率は後述するが低めだが、感染拡大によって重症者が増えていく構図が急激なスピードで始まっている。
死亡は2桁になったが週傾向としては横這いである。

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みなしを含む入院が1万をあっという間に超えてしまった。
この上昇曲線は過去最短の日数で増加したと思われる。今も勢いが上がってきている感があり、この先もこれ以上の伸びを示す可能性がある。

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拡縮はどちらもプラスをキープしている。月曜の集計ではマイナスになるはずの日別がプラスを維持したことで、週平均も0.2に迫っている。
そして、再び陽性比重症率が増加に転じている。退院時死亡率はまだ下げているがここから重症率が上がるなら、時間の問題で死亡率も上げに変化するだろう。

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ワクチン接種は4連休で大きく減少している。
いや、その前の週も減少傾向にあり、多分ピークは先々週になると思われる。

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接種の詳細集計は以下である。昨日の集計が一応確定したので、月曜までの週平均を今週月曜まで分に入れ替えているのだが、72万件台まで週の摂取量が減っているのが分かる。これは、連休の影響である。

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果たして今週どれぐらい増えていくのか分からないが、これまでの傾向を考えると、相当増えることになるだろう。


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