陽性比重症率は再び減少へ、感染は急拡大中。入国帰国者検疫での過去2週感染確認が2週間前の1.47倍(113⇒166)に。

感染拡大は止まらないようだ。
しかし、全国の重症者は再び減少に転じている。東京は横這いである。

現陽性は、間もなく過去最悪比38.72%まで上がってきた。間もなく4割である。都道府県比では、東京都が圧倒的で3割を超えている。

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病床占有率も、人口平衡化も東京が突出しているのが分かる。他の自治体でも増加が顕著になっている地域があるが、まだ東京が厳しいといえる。
まあ、強いて言えば沖縄はまた増えてきているようだ。

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重症者は減少傾向に再び戻ってきた。厚労省の0:00付けは上がっているがこれは、重症ベッド療養中の軽症なども含んでいる。
死亡者数は増加傾向である。これはこれまでなかった傾向だが、重症者が減る一方で、先に軽症などでベッドが埋まってきていることで、現時点で重症化しやすいワクチン未接種の50代~60代などの患者が死亡している恐れがある。

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殆どの自治体で前日比増加である。
入院数も増え続けている。今日辺りから夏休みに入り明日からは、長期休暇に入る人も多いだろう。
その状況で、今も増加しているというのは恐ろしいことである。

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全体のデータは以下である。
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ワクチン接種数は以下である。

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集計の詳細は以下だ。

接種完了率は総人口の概ね3割である。接種を行う従事者の人はやっと全体の30%を終えたところである。
接種人数ベースだと、初回が35%である。2回目が23%終わっており、初回のみだと12%となる。

職域の接種が460万回/7月18日迄(ワクチン供給数のModernaに記載)となっているが、Modernaの一般ワクチン接種数は280万回ぐらいしかないことを考えると、既に接種済みがこれに200万回ぐらい上乗せであると思われる。

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現状でとても気になっているのは、日別死亡者が増加していることだ。
これまで重症者が増加し始めて死亡者が増えていたが、今は重症者は減っているのに死亡者が増えているという状況が起きている。

これが示しているのが、もしも椅子取りゲーム方式の入院方式による病床の逼迫や、ワクチン接種を済ませた高齢者を優先して入院させて軽症を引いてしまい、その反面、これまで待たせていた40代~60代の患者の重症化に対応出来ていない状況が生まれているなら、急いで対応方針の見直しも図らねばならないだろう。

まあ、政府や議会は夏休みなので、こういう方針もまともに作られないだろうが……。



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