Modernaのワクチン供給が当初予定より少ないことが判明したけれど……五輪のために一か八かやったんだよね!これ!?

昨日のロイターの記事と朝日新聞社の記事である。
やっと、分かってきたことを繋ぐと、本当にオリンピックがしたかった、それで支持率が上がると本気で信じていたのだろうなという感じだ。今のやり方で例え見かけ上成功しても、国内の支持率アップは極めて厳しいだろうに……。本当に阿呆であり、哀れだ。そして、その哀れな国に自分がいるのは、不幸というより、前世なのか今世なのかで何か悪いことしたんだろうな。


この内容を読むと、まるでModernaのワクチン供給量が突然見込み外れになったかのように書かれているのだが、これは昨年契約当初の話であり、実際は5月迄には変更契約されていたらしい。これは、厚労省の承認の関係があり、その分を他の逼迫している国に回したからのようだ。以下は朝日新聞社の記事である。

そのため、職域接種の混乱はModernaのせいではなく、政府の失態であることはほぼ確実になったわけだ。
根拠は以下にある。これは、6月30日のワクチン接種担当大臣の記者説明である。

ここには、「モデルナ社製ワクチンの使用を想定しておりました、自治体による大規模接種につきましては、承認済みのものが1,200万回分ございます。」と述べている訳で、この時点で、1200万回分は少なくとも自治体向けの発送をするつもりとしていたことが分かる。

ただ大問題なのは、その前の25日(やそれ以前の準備)だ。
その前の25日にはそこまで言及していないが、3300万回分をモデルナで職域接種する方針としていた。「(自治体の)大規模接種については1,200万回分を承認しております」だった。

6月末までに1370万回分が到着しているだけだったと考えると1200万回分の自治体の接種は当初から出来る内容だったと思われる。だが、既にその頃には職域接種と大学接種が始まっていて、多分大量のモデルナワクチンがそっちへ流れていた可能性が高い。何せ、3300万回分も取る予定だったのだから……。

5月に分かっていて6月には、職域でも地域の人まで入れて、沢山接種させますよと言ったのは何故なのか?という話になる訳だ。
何より、この矛盾を少なくとも厚労省とワクチン担当大臣、そして総理大臣(首相官邸のHPで最終集計を出しているので)は理解していなければおかしい。


<Modernaワクチンは今月から来月に大量に入る見込みだが……何故>

ここからは実話かも知れない物語だ。

尚、Modernaのワクチンは今月後半辺りから多分大量に回ってくるのだろうと思われる。それこそ、捌ききれるのか分からないぐらい入ってくると思われる。
それが届き始めれば、この問題は解消されるだろう。しかし、それを何故待たなかったのか?
政府にとってはそれではダメな何かがあったと考えるのが妥当だ。

そして、それにModernaのワクチンを上手く使えるとみた阿呆がいると思われる。
実際に、Modernaのワクチンには一つ国民に開示していない情報があった。

それは何かというと、国内に到着済みの数量である。Pfizerのワクチンは早期に承認されたこともあり、出荷予定が7月末まで示されていた。それに対して、Modernaは既に接種が5月終わりから始まっているのに、未だに数量の情報が厚労省にも開示されていないことも影響していると思われる。(記事執筆時点)

そこを利用して、際どい数量の中で接種の加速を演出しようとした可能性が考えられる。
その急いだ理由は何かというと、五輪だ。これまでの政権の態度などの方向性から考えると間違いなく五輪だ。

まず、取りあえず、オリンピックが始まるまでだけでも、数があるように見せれば良いということだ。
接種が加速しているように見せるためだ。だから、数量の問題がある中で、ここをブラックボックス化したままを推進した輩が政府内(政治家)や省庁の職員にいるのだろう。

そして、職域接種は打ち手が足りないからそれほど申請されないだろうと見越してやったが、予定通りに行かなかった。
というオチだ。

職域接種の枠を最初から3300万も1度に出せるかのように大盤振る舞いして見たら本当に埋まったのだ。
ここで、正直に話すわけにも行かないから(ここで既にこの政権が「小物」であることを示す)、隠して出荷を始め、3300万を超えてから止める事にした。だから、被害がより大きくなった。

残弾は1200~1370万で既に170万~200万近く出荷は出荷済みだったと思われる中でこれだ。
元々、1200万の地方自治体のModerna集団接種が可能量で入り、後は企業接種がポツポツ入るぐらいだろうと思っていたら、そうじゃなく……大量に入った。で、その勢いで出荷してしまったら、1200万の地方向けは確保しているが底をついた。

Wow!Unbelievable!It's terrible!

といえるぐらい杜撰な想像が出来る。ただ、この推測を証明できる報道が出てくるかは分からない。ただ、これまでの政府のやっている行動が全てオリンピック開催前提な事から考えると、これしかないなと私は思っている。


要は、最初から職域接種は出来ないのに、数千万も準備しているかのように見せ、それに応募が殺到し、しかも最初の一部企業が枠を大量に喰らい尽くす形で取ってくれた。結果、張り子の虎が露呈し、Modernaが悪いとでも言うしかなくなった。実際は、5月迄に調整がされていたはずなのに……。


これ、想像で書いているが多分そんなに遠い話ではなく、事実に近い内容なのではないと私は思っている。
現実は小説より奇なりだが、これをコロナ前に小説にしても、こんなのはあり得ない(阿呆が政治家や官僚になっているはずがない)と売れないレベルの小説になるだろう。


<姑息だよこれは>

ちなみに、ロイター通信などの記事を読むと分かるが、これはかなり姑息だ。
朝日の記事などを見る限り、そもそもModerna側との合意は、先にしっかり行われているようで理に適った物であると思われる。ただ、契約書上の変更は政府の都合でしていない可能性も高い。そうすると、悪いのはModernaということに契約上はなるので、政府は悪くない。一方で、Modernaとして困る事は特にないだろう。もし、日本人がModernaを嫌っても、他に売り先はあるし……。日本にはすぐにワクチンを作って承認する技術もないし、政府は自分の保身をすることしか頭にない。国民は、それに対して行動を起こすことなく、報道も調べようが足りない。

(都合の)良い国だなと思っているぐらいだろう。他国から見れば付き合う距離感は、都合が良いぐらいでちょうど良い。もし、それでダメならどうでも良いに格下げすればよい。金払いさえ良ければ、他国の企業や政府にはどっちでもよい。


今回、この発表を見て思ったのは、
万が一、こういうことが露呈した時に、そういう風に持って行こうと考えた人間が政府にいたんだろうなということだけだ。
まあ、いつもの誰の責任でもないという言い逃れになる。

これが、結果的に落としどころと言うことだろう。後は、その先で誰かが挽回すればよい。


尚、ワクチン接種は8月以降になるとまた加速する可能性が高い。
結局のことろ、Modernaの9月迄の供給5000万というのが、後ろにずれていないなら、Modernaもそれを実直に実行するからだ。そこからは、自治体や企業の尻を引っぱたき続ければよい。これだけ、職域の希望が着ているということは、弾さえ届けば、日に200万~300万接種とか夢ではないかもしれない。
選挙は9月~10月である。そこで急伸すればオリンピックが低調でも挽回出来るかもという発想になる可能性はある。

次の選挙は、この裏のある場当たり的な行動(不安定な状況)に翻弄されていることを、国民にとって悪い状況と国民自身が理解しているかどうかが重要かも知れない。まあ、理解させようとしている報道がほぼないが……。国民はおかしいと思っていても、報道がそれを証明できないなら、この予想も、頭のおかしな人の妄想となり、数ヶ月後には一時期は遅れたけど、結局やり遂げたという評価に変わるだろう。

ただ、
実際問題としてこの先のワクチン納入の終点が変わっていないなら、納入はどこかで急激に増える訳だ。用は打ち手側の期間が短くなり、もっと沢山打てと言えばよいということになる。ある意味では、下にいる歩兵や奴隷に対して、鞭を振るうだけの簡単なお仕事で、彼らの成果じゃなくても……。成果を示すことが出来る訳だ。と、私はこの1年のいやもっと前からの与党政権をみて思ったのである。



まあ、現実であれ、妄想であれ、Modernaのワクチンが当初から足りなかったことと、職域のワクチン供給は数に入っていなかっただろう事は間違いない。本当は、自治体向け分しか準備出来ていないのに、早期に職域を始める事にしたわけだ。あと1ヶ月遅らせば問題なかったかも知れないのに……。もし、この通りなら1~1.5ヶ月後ぐらいに、職域接種が突然進み始めたり、自治体のModerna接種ワクチンが急に確保出来るようになるだろう。そして、何故か頑張ったと評価する声が出てくるわけだ。実際は、そういう供給にして後ろをずらしているわけでもないのにである。

そういう使われ方をさせないためには、Modernaの供給計画をPfizerと同じように今日明日にでも公開することが大事であり、国民や報道がそれを明確に求めないといけない。



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