メイキング・オブ ハリー・ポッター「スタジオツアー東京」着工…… 国内二つ目のハリー・ポッターに思う不安。
AV Watchの記事である。
日本でハリー・ポッターと言えば、ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)のウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター(The Wizarding World of Harry Potter)と呼ばれるエリアである。駐車場の一角を潰して作った2014年の新エリアであり、総工費が450億円で作られた施設。
初期の演出・監修はワーナーブラザーズスタジオツアーロンドン(Warner Bros. Studio Tour London)が手がけたとされる。これが、USJを東京ディズニーリゾートと東西のライバルにまで押し上げたとされる。
ただ、東京にも同じコンセプトになるワーナー直営の施設を作るとなると、下手をすると共倒れするだろう。そもそも、ハリー・ポッターシリーズは欧風ファンタジー小説(映画は小説のヒットから制作されヒットした)の名作ではあるが、そのあとにJ・K・ローリングが書いたファンタスティック・ビーストはそれほどの評価を得ていないため、過去のものになりつつあるからだ。
即ち、コンテンツに今のところ発展性がなく閉塞しているため、下手に同じような施設を作ると不味い恐れがあるのだ。それでも子供人口が減っている日本のような国で、2つも作ると消費が早まり飽きられてしまう恐れもある。何せ、こういう大規模アトラクションを伴うテーマパークは、日本では修学旅行、卒業旅行なども含めた需要が大きいからだ。コロナ後にインバウンドが戻るのかにもよるが、ユニバーサルスタジオやディズニー、サンリオのように一つのコンテンツを消費するのでは無く、ワーナーの他の作品も混ぜた施設を最終的に目指さないと結構厳しいかもしれない。
尚、ロンドンの施設は成功しているが、あれは主人公がロンドンに住んでいたからというのもある。日本で言う聖地巡礼の効果である。
<ワーナースタジオなら他にもあっただろうに>
施設面積の問題もあるので無理なのだろうが、ワーナースタジオ(米、ハリウッド及びバーバンク)をセットを再現した総合施設で、且つハリー・ポッターも入っているなら、USJとディズニーとも良いライバルになっただろう。バットマンや、グーニーズ、グレムリンなども利用できる訳で、エクソシストなどもコンテンツとして使えるかも知れない。また、これから出てくる作品のコンテンツもアトラクションに出来る。場合によっては、ワーナーが国内で配給している作品もコラボレーション出来る。
まあ、インバウンドなどが戻ってくるなら大丈夫かもしれないが、最悪だと10年後ぐらいにUSJの施設も、こちらも消えているという可能性も無きにしも非ずだ。そうならないように、もし上手く行かないようなら、軌道修正してでもハリー・ポッターに限定しない施設を目指して欲しいところだ。
というより、誘致するにも今売れているものを誘致するよりも、将来的継続的に投資が行われる施設を誘致しなかったのは何故なのかというのは、思うところである。USJも東京ディズニーリゾートも、投資が続けられて進化が続く施設として作られ、純粋な日本のキャラクターテーマパークのサンリオピューロランドなども、新しいキャラクターやお話が生まれ続けることで、安定した集客と新しい世代の開拓をさせてきた。
そういう発展性のあるコンセプトの事業を引っ張らないと、結果的に長く続かなかったり、既に他の地域にある施設と競合して、一緒に倒れ、一気に廃れることも有り得ることを忘れてはいけない。既に、日本は発展が続く国ではない。人口が減っており衰退が始まっている国である。だからこそ、発展性を考えないと、生き残れないし、再びの発展ある社会に戻すのも難しくなるだろう。
そうならないように、USJと被らないように企画を定期的に入れ替えられるようにするなどして、ハリー・ポッターだけで集客できると思わないことが大事かも知れない。

山本勝之助商店 ほうき2点セット【菊セット】7玉 5玉 棕櫚 ほうき 室内 シュロ 箒 棕櫚箒 シュロほうきホウキ 掃除 最高級 おしゃれ カーペット 北欧 贈り物 プレゼント ギフト - 暮らしと眠りを楽しむ店 和っふる