4月26日以来の減少をした5月16日の現陽性……今月初減少。

昨日の集計でやっと現陽性が減少した。4月26日に512減少して以来の減少となり、減少幅は52(-52)である。
大きな値ではないが、世間が強い自粛ムードに転じてきている影響も出ているのだろう。十分な補償はされないので、勢いはまだ弱いが、多分今週は少なくとも火曜までは減少すると推定される。

中国地方を除く各地で高止まりから減少への流れで生まれてきているためである。
この状況だと1月似たような推移になるかもしれない。但し、減少スピードは過去のケースと比べて加速しないと思うが……。
どの自治体も、減少しているとしても、これまでに比べて1桁から2桁違う状態で現陽性も、新規陽性の発表数も推移しているからだ。
どうも、施設感染や学校感染が全国的に増えているようだ。

以下は2週表である。画像版はこちら。

現在陽性の推移(2週)
 
差分増減\戻り日
当日
(処理中)
1日前2日前先週2週前
都道府県1日前
2日前
1週間前
2週間前
5月16日5月15日5月14日5月9日5月2日
全国-52 (099.93%)
872 (101.12%)
6,706 (109.34%)
14,285 (122.24%)
78,50278,55477,63071,79664,217
北海道221 (104.34%)
548 (111.50%)
2,380 (181.15%)
3,299 (263.80%)
5,3135,0924,7652,9332014
青森県-3 (099.02%)
-22 (093.23%)
19 (106.69%)
24 (108.60%)
303306325284279
岩手県-10 (095.07%)
2 (101.05%)
-17 (091.90%)
35 (122.15%)
193203191210158
宮城県1 (100.24%)
-9 (097.86%)
-45 (090.15%)
-31 (093.00%)
412411421457443
秋田県-7 (095.76%)
-1 (099.37%)
25 (118.80%)
56 (154.90%)
158165159133102
山形県12 (107.36%)
13 (108.02%)
56 (147.06%)
4 (102.34%)
175163162119171
福島県-36 (094.39%)
-16 (097.43%)
25 (104.30%)
232 (162.03%)
606642622581374
茨城県43 (107.47%)
61 (110.93%)
31 (105.27%)
-71 (089.71%)
619576558588690
栃木県-1 (099.72%)
19 (105.62%)
66 (122.68%)
118 (149.37%)
357358338291239
群馬県-24 (096.80%)
-9 (098.77%)
25 (103.57%)
204 (139.16%)
725749734700521
埼玉県-69 (097.50%)
-143 (094.96%)
43 (101.62%)
244 (109.97%)
2,6922,7612,8352,6492448
千葉県2 (100.13%)
59 (104.10%)
126 (109.18%)
121 (108.79%)
1,4981,4961,4391,3721377
東京都-201 (097.30%)
-271 (096.39%)
-137 (098.14%)
226 (103.22%)
7,2357,4367,5067,3727009
神奈川県20 (100.58%)
140 (104.20%)
596 (120.69%)
819 (130.82%)
3,4763,4563,3362,8802657
新潟県3 (100.72%)
31 (107.95%)
36 (109.35%)
60 (116.62%)
421418390385361
富山県12 (108.16%)
28 (121.37%)
19 (113.57%)
2 (101.27%)
159147131140157
石川県16 (102.54%)
32 (105.21%)
138 (127.17%)
299 (186.17%)
646630614508347
福井県-5 (093.90%)
-1 (098.72%)
-24 (076.24%)
-39 (066.38%)
778278101116
山梨県7 (104.55%)
16 (111.03%)
-5 (096.99%)
17 (111.81%)
161154145166144
長野県15 (104.27%)
14 (103.98%)
36 (110.91%)
46 (114.38%)
366351352330320
岐阜県37 (103.30%)
82 (107.63%)
376 (148.14%)
641 (224.22%)
1,1571,1201,075781516
静岡県104 (112.50%)
200 (127.17%)
557 (246.97%)
587 (268.19%)
936832736379349
愛知県190 (103.41%)
333 (106.14%)
1,566 (137.36%)
2,368 (169.85%)
5,7585,5685,4254,1923390
三重県23 (103.80%)
71 (112.75%)
29 (104.84%)
28 (104.67%)
628605557599600
滋賀県-11 (098.10%)
-13 (097.76%)
2 (100.35%)
28 (105.19%)
567578580565539
京都府140 (108.22%)
279 (117.83%)
-189 (090.70%)
25 (101.37%)
1,8441,7041,5652,0331819
大阪府-837 (095.94%)
-1,526 (092.83%)
-2,599 (088.37%)
-1,159 (094.46%)
19,75620,59321,28222,35520915
兵庫県-137 (097.14%)
-188 (096.12%)
-720 (086.60%)
-722 (086.57%)
4,6554,7924,8435,3755377
奈良県1 (100.12%)
30 (103.71%)
-107 (088.69%)
-186 (081.85%)
8398388099461025
和歌山県-2 (099.01%)
-10 (095.26%)
-43 (082.38%)
-105 (065.69%)
201203211244306
鳥取県2 (103.39%)
9 (117.31%)
10 (119.61%)
10 (119.61%)
6159525151
島根県3 (104.62%)
12 (121.43%)
29 (174.36%)
23 (151.11%)
6865563945
岡山県66 (104.06%)
201 (113.47%)
547 (147.73%)
842 (198.94%)
1,6931,6271,4921,146851
広島県110 (106.12%)
272 (116.65%)
982 (206.28%)
1,367 (353.62%)
1,9061,7961,634924539
山口県-6 (098.79%)
14 (102.94%)
185 (160.46%)
221 (181.85%)
491497477306270
徳島県-1 (099.44%)
-8 (095.72%)
-57 (075.85%)
-151 (054.24%)
179180187236330
香川県-4 (099.03%)
4 (100.99%)
39 (110.54%)
208 (203.48%)
409413405370201
愛媛県-6 (097.10%)
-17 (092.20%)
-50 (080.08%)
-151 (057.10%)
201207218251352
高知県-1 (097.78%)
-2 (095.65%)
-33 (057.14%)
-48 (047.83%)
4445467792
福岡県305 (105.09%)
520 (109.00%)
1,695 (136.85%)
2,756 (177.88%)
6,2955,9905,7754,6003539
佐賀県-10 (097.75%)
-27 (094.14%)
67 (118.26%)
159 (157.82%)
434444461367275
長崎県-8 (098.48%)
-9 (098.30%)
40 (108.35%)
188 (156.80%)
519527528479331
熊本県-11 (099.03%)
105 (110.36%)
420 (160.09%)
600 (215.61%)
1,1191,1301,014699519
大分県-19 (097.57%)
6 (100.79%)
123 (119.19%)
265 (153.11%)
764783758641499
宮崎県-4 (099.03%)
-53 (088.50%)
13 (103.29%)
215 (211.40%)
408412461395193
鹿児島県-3 (099.40%)
-25 (095.24%)
49 (110.86%)
274 (221.24%)
500503525451226
沖縄県31 (102.14%)
121 (108.92%)
382 (134.85%)
337 (129.54%)
1,4781,4471,3571,0961141

尚今回のグラフでは、島根を除く全ての自治体で重症者の集計が行えるようになった。島根だけは、都道府県サイトに重症者の情報がないので、みなし入院で処理される。

20210516A.png

現陽性は、減少したことで最大比99.93%となった。最大は一昨日(土曜日)の78,554人である。
尚、島根を除いた重症の数は1194人で1.52%となる。これには福島、徳島、大分を含む。

20210516B.png

入院施設療養の占有率は、青森、岩手、宮城、秋田、富山、福井、山梨、静岡、宮崎、高知・愛媛と島根・鳥取を除いて4割超えである。
現陽性は減り始めているが、まだ病床などの状態が収まるまでには最低でも二週間~四週間は掛かると思われる。
人口平衡化は大阪の増加が止まり減少に転じたことで、円グラフにおける他の自治体の比率が相対的に上がってきている。特に大阪以西はまだ陽性が超過している状態なので、伸びが大きい。

20210516C.png
重症者数は徐々に落ち着いてきている。このまま減少に転じるかと言われると、まだ少し伸びる可能性があるだろう。
現陽性が減り始めてもすぐには重症者が減り始めることはないと考えられるからだ。ただ、ここにきて梅雨入りする自治体が増え湿度が上がり気温も上がってきているので、窓を開けての換気が出来ているなら、呼吸器感染症が重症化しにくくなる時期に入っており、もしかするとそのお陰で減少が始まるかも知れない。

尚、死亡者数は週末に関して減少している。
今回は、大阪が極端な感染増で医療崩壊したことによる死亡例がだいぶあったようだが、気候が暖かくなったこともあるのか、死亡は現陽性者の割に少ないようにも思う。冬だったならもっと多かっただろう。何せ、一部自治体では冬ほど死亡者が出ていないのだから。

これは、医療機関の努力の賜物であり、感染抑制をもう少し早く行っていれば、これほどにはならなかったとも言える。

20210516D.png

入院患者は、増加している。みなし入院が減っているので、本来は減っていてもおかしくないのだが増えているということは、大阪や東京以外での感染が増えていることを意味している。実際に、北海道、茨城、中部、中国、福岡などで増加しており、飽和が起きていない自治体が多いためその影響が出ているようだ。ただ、広島などは今急速に待機患者が増えているようで、今週も増え続けると病床が足りない状態へと変わるだろう。


20210516E.png

拡縮状況は、日別は-0.097%まで下がり、
週の移動平均がマイナス直前まで来た。今日明日はマイナスに落ちるかも知れない。やっと、縮小へと舵を切ることになるのだろうか?

20210516F.png

これは、先週の頭に予想した通りになってきている感じだろう。
ゴールデンウィーク中に都市部から地方に感染ばらまきのピークがやって来て、ゴールデンウィーク後に見つかる。その後、いつもの生活に戻ると行動範囲が日頃と同じになり感染の広がりが止まるため、感染が他に大きく広がる事が無くなるのだろうと思われる。

但し、今回は変異株の影響で移動が止まっても、感染を完全に封じて一旦の収束や終熄(陽性者ゼロ、現陽性ゼロ)になる自治体が出てくるかはわからない。それが、来ないならそれだけN501Yの感染力が強いことを示すことになる。


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