原発処理水、海洋放出決定へ 13日にも関係閣僚会議―福島第1、漁業者反発必至……タンクに溜めずに回す方法を考えれば良いのに。

時事通信社の記事である。


私は原子力の物理的な部分には疎いので、言っていることが正しいかは分からないが、個人的な意見を言えば、三重水素(トリチウム)の半減期は12.32年なので、後1年か2年我慢して、冷却に再利用出来ないのかと思うのだが……。

半減期が12.3年ということはそこまでいけば、放射する放射能の量が1/2になるということだ。どうせ汲み上げてまたタンクに戻すなら、その辺りからは半減期で半減したトリチウム入りの水を冷却に使えば、取りあえず暫く海洋放出をする必要性は無くなるかもしれない。

と私は思うわけだ。

まあ、難しい理由があるのだろうが……。安全な量に薄めることが出来るなら、安全な量に薄めて、冷却水に採用することだって出来るだろう。即ち、何年も溜め続けて、結局海に捨てることしか検討しなかった訳だが、それはなぜなの?馬鹿だからなのか?思いつかなかったからなのか?出来ない何らかの技術面での問題があるのか?それとも、危険だからなのか知りたいと思うのだ。


これは、この2年ぐらいで思うようになったことだが、こういう記事もこういう議論もどこからも出て来ないのが、今の日本が衰退しているんだと思わせる一因である。本来は、○○ありきで最短だという考え方では無く、もっと多くの意見があって、環境にも安全にも配慮しているのだと示す技術を示すことで、世界からも国内からも認められる技術立国になってきたはずなのだ。しかし、この10年で大きくそれは崩れた。

最初に政府なり、上の役人か、経営者なのか知らないが、内々で決めておき、それを議論の場で発表して反対は許さないか、または最初から反対する人は外すようなことをしてきたのではないかと思えるほど、おかしいのだこの国は。

何がおかしいかって、例えば昨日、蔓延防止等重点措置の対象に東京などを入れることを政府が決定したとニュースになったが、そもそも会議は今日行われ、そこで検討し、さらに18時以降に最終決定するはずなのに、それより1日前に決まったと報道されるような状況がおかしい。それは即ち、そういう会議が既に形骸化しており、意味がないと示している訳だ。

ここのどこに、正常な民主主義のプロセス(工程・過程)があるのかが、私には全く分からない。その時代に生きていたわけではないが、これはまるで第三帝国時代のドイツのような状況になっているんじゃ無いの?と思うほどだ。(ちなみに、日本の戦前帝国議会と今は別物である)
Noと言えば終わる時代であり、それが最善だといつのまにか信じ込んでいる時代だ。

そういう方向に行くことが私は恐ろしいと思っている。これは、日本だけがおかしい訳では無いが……なんだろなと思うのである。


<やるならば国際社会に検証して貰うこと。後は内外で風評は絶対にある>

まあ、IAEAの核査察団などを入れて、放出しても問題ないことを世界と確認をした上で、やるならやっても良いのかも知れない。但し、その周辺で採れる魚を安全だと言っても、好んで食べる人は減る可能性が高いだろう。核汚染があろうがなかろうが、見えない脅威に対して、安全であるというのは簡単ではない。これは、コロナ問題のようなことでも、あの人があの店がとなったような話でもそうだが、核による原爆症や放射能障害というのは、元々、癌のメカニズムにおける細胞内の遺伝情報が傷つく確率の高さによって生じるものだ。

簡単に言えば、放射脳を一定以上細胞内の核が浴びると、遺伝情報に傷が付くことがある訳だ。そして、傷を補正している情報も壊れて且つ、細胞の増殖や役割を管理を行う遺伝情報が壊れると、分裂暴走が起きる。これが癌化である。

毎日1の放射能を浴びる人と、10の放射能を浴びる人では、10浴びる人の方が一定の年齢になった時のがんリスクが上がる。
分かり易く言えば、60代で10%が癌になるとした場合、これが35歳以上で10%になるかもしれないということだ。
そういうリスクが時間がある程度立ってから出てくるため、コロナのような短期的に見て安全か危険かで判断してくれる人は日本から遠い国ほど少なくなる訳だ。別に、別の食材を食べなくても、外国人は生きていけるのだから。

日本人だって、西日本と東日本や現地の人とそうでない人では考え方に差が多少はある。
そういうのを、思っていても表向きは言わないだけかもしれない。


まあ、日本のFUKUSHIMAを見て、海外はトリチウムの排出などの基準を見直したところもあり、今もそれを検討している国もある。
面白いのは、日本はその海外の過去の状況を元に、排出するぞと言っているかも知れないという点だ。そこが説明出来るなら、きっとIAEAと共同でこれを進め、世界に説明する機会を作るべきだろう。

それが出来ずに、日本だけで終わらせようとしているなら、もしかすると海外では信認を得られない虚偽が隠れているのかも知れない。
それぐらい、今の国は信用に値しないという裏返しでもある。少なくとも管政権は……。


この記事へのコメント

2021年04月09日 16:36
2018年に近畿大学で分離技術は開発されているようです。電気新聞7月3日
王島将春
2022年11月12日 23:02
はじめまして。福井市在住の王島将春(おうしままさはる)と言います。聖書預言を伝える活動をしています。

間もなく、エゼキエル書38章に書かれている通り、ロシア・トルコ・イラン・スーダン・リビアが、イスラエルを攻撃します。そして、マタイの福音書24章に書かれている通り、世界中からクリスチャンが消えます。その前に、キリストに悔い改めて下さい。ヨハネの黙示録6章から19章を読めば分かりますが、携挙に取り残された後の7年間の患難時代は、苦痛と迫害の時代です。患難時代を経験しなくても良いように、携挙が起きる前に救われてください。

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