全国の現陽性純増が4000人/週突破……一週間連続でプラスに転じる現陽性は1月の初週~2週目以来。
今回の増加は、過去の3回より早いペースで増加している。
純粋に新規陽性だけで見ると、それほど大きくないように見えるのだが、現在陽性の増加スピードで見ると最初にプラスに転換した日から見て、過去最悪で増加が進んでいる。連続増加に転じてからだともっと短期間で急騰しており、止まるような雰囲気はない。むしろ、悪化している。
最初のプラス転換から28日も立たずに4000人を超える純増は、過去水準の最悪から見ても2倍以上である。
このままだと、欧州のフランスやドイツと同じ波に乗るかも知れない。しかも、あちらよりワクチン接種が進んでいない中で、内容は悪い状況だ。今の状況ではワクチンの接種計画にも、影響を与える恐れが強まるだろう。
現陽性は、昨日+60を超え+64だった。増加幅は小さいように見えるが、月曜日は純減になりやすい日で、先週は-352とマイナスだったことを考えると、大きく伸ばしたことになる。週間の数で4000増を超えたのはこの純減から純増に転じたことで、400増に相当する効果が生じたためである。そして、これは週の線形を見ると分かるが、これまでより、増加ペースが伸びている。
今日の数字がどうなるか分からないが、先週の+272に対して、同等なら先々週、先週と同等かそれ以下、+400~450以上増えるなら、昨日と同じ水準で成長(規定の増加)、それ以上に増えるなら急騰(感染爆発の恐れ-数日続けば感染爆発)になる。
尚、今日注目すべき自治体は、鳥取である。昨日の鳥取県では9件の新規陽性と5人の変異株が見つかっているからだ。
そこから言えることは、もう変異株は全国の津々浦々まで広がっているということであり、この4月にはさらに広がるだろう。
数字で注目すべきは、入院中が7000台に一気に駆け上がってきたことだろう。5000台まで下がった期間は合計で7日間に過ぎない。
この入院増によって、調整中が再び増え始めており、難儀な状況へと戻り始めている。まあ、幸か不幸か東京の陽性者が絞られているのが、数の極端な増加を防いでいると思われる。まあ、東京は多分、検査の件数を絞っているのだろうが……(東京は人口の割に検査の絶対数が未だに少ない)
今週は増加傾向が続くだろう。強いて言えば、宮城と山形の新規陽性が停滞または大きく減るかどうかが、来週の状況や再来週の状況を占うだろう。
今週で止める事が出来なければ、かなり厳しい手を打たないと、10日後に爆発的な感染が始まる恐れも出てくるからだ。爆発的になってから対処しても遅いのだから。
<ワクチンの副反応>
副反応の総数は医療機関から厚労省では733(3月20日迄)件のようだ。Pfizerから上がっているのは65件(3月12日迄)である。死亡は2件で2件とも脳出血である。1件は、小脳に血腫(石灰化も見られた)があったことが分かっており、それが破裂したことによるということだ。因果は前回と同じで不能である。
数が多いので表でのまとめはしないが、3月19日までで57万8835件の接種が終わり、そのうち初回が55万3454件、2万5381件が2回目となる。
推定で0.1%の中程度~重篤副反応率疑いとなるようだ。やはり持病がある人に多いようだ。国際的に見た比率として見ると日本の率は高く多い状況が続いているのだが、こういう情報は今は殆ど流れないはずだ。
特に、持病がある人は今後の情報にも注意を払って欲しいと思う。
とにかく報道機関などの打つべきとか、打つべきではないとかそういう話題では無く、自分で最新の一次情報を手にし続けることが大事だ。今の政府や官庁の状況では、この情報でさえも信用出来るかどうかは分からないが……少なくとも、さらに下手な情報が入るよりはマシだろう。
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