減少し続ける陽性者……近づく3万人割れ。油断は禁物。

現陽性者の減少は続いている。 月曜日は週末分の上乗せもあり、2000人台の減少となった。
1月半ばまでに登った山の頂上からここまで下るのに水準なのが、想像以上のペースである。上りの頃よりも最近は加速しているようにみえる。
新規陽性者の減少がそれだけ大きいということを意味している。

そして、それだけ減少が早いから、確定入院中の割合が4割に迫るまでになっている。
感染の規模が今回は大きかったことで、なかなか回復しない患者の入院が残り始めているのだ。
宿泊施設などの軽症がどんどん減って行く中で、入院相当の患者は1.2万人(入院扱いの陽性含む)いて、減少幅は他に比べて少ない。
結果、確定入院中は陽性全体の37.08%を占めるまでになった。

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入院中の割合は、まだ都市部で高い。ただ、今週中に福岡、愛知岐阜などでの緊急事態宣言解除が取り沙汰されるようになっているのが気になるところだ。
福岡の病床占有率はまだ全国でもっとも高いからだ。グラフは後述するが、陽性全入院想定時の占有率も全国No2(千葉に次ぐ)レベルである。

平衡化率では千葉が圧倒的に割合が上がっている。東京と神奈川の積極的疫学調査縮小コンビは本当に小さくなってきた。
他の自治体も減っているので、東京や神奈川も今は減っているのだろうと思うが、急に増え始めてもやっぱりなと思われる状況にはなるだろう。
このまま、SARS-CoV-2/COVID-19の再拡大がやってこないように静かに進むことを願う。

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陽性割合は全国平均が7%台まで下がってきた。ついに高知は安全圏3%台に入ってきている。
高知は概ね収束の域に達していると見て良いだろう。まあ、まわりの自治体はまだ高いので、周辺も合わせて
同等水準になるのが好ましい。

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重症者は減少が続いている。
死亡者は週明けなので減少したが、先週と似たような水準にある。重症者の減少から考えると、今週は減り始めると思うのだが、
現実にそうなるのかどうか判断が付かない。高齢者感染の増加と、重症をすっ飛ばして亡くなっている人が明らかに増えていることが見えるため、
状況は引き続き悪いと言える。それでも、関東は多いが関西や北海道などは週で見ると減ってきている減少してきている。

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回復者数は3000人台で推移している。
一方で、当日陽性は1215人と2020年11月24日以来の水準まで下がった。国内での感染の内情は全く違うのでアテにはならないが……。
当時は、現陽性がまだ2万人を切っていた19000人ほどだったからだ。増えていく過程だった時期と、減って行く時期では、同じ陽性者数でも実際にいる患者の数が違う事は考慮する必要がある。ついでに言えば、11月24日はまだ関東は東京で186人とか、神奈川で67人とかだった。積極的疫学調査で……。
多かった自治体では北海道が216人だった。北海道の新規陽性発表数でのピーク304人(11月20日)だから、あれから2ヶ月以上(3ヶ月目)頑張って昨日50人まで下げたぐらい大変だったわけだ。他の自治体が寒くなるほどに感染を増やした中で、北海道の道民は乗り越えてきた成果がこのような形のだろう。

それでも、まだ調整中が157人いるのだから、北海道もこれが捌けるには3月ぐらいまで掛かりそうだ。
一方で、東京は何でこんなに減るのが早いんだとも思うは、ある種仕方が無いだろう。行政や政府に対する信用度が、国会やオリンピック組織委員会の現実を見ると、低下しているからだ。別に自治体で集計している人が悪いわけではないのに。

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ここに来て、フランスなどで再び感染者が増える兆候があるようだ。
米国でも、変異した株の感染が広がり始めているという。日本でも変異した株は、数種類が入っていることが分かっているので、このまま減少し続けるというのは、楽観しすぎだろう。ワクチンなどのことを考えるなら、今回はしっかり抑え込んで置くことが重要である。

まあ、政府は、いつGoToを再開するか、オリンピックの開催はどういう形ですべきか、デジタル化するぞ!ぐらいしか考えて居ない気もするが……。



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