昨日、現在陽性者は3万9000人台まで減少、1月1日~2日の水準へ。減少率は横ばい傾向で、安定した下落が続く。

全国値での日々の回復者数は今週、5000人台で推移しており、10日前とかその辺りの陽性者発表数の流れとの連動性はなくなってしまった。
これは、新規陽性の数にも見られることで概ね1800~2000人台で推移しており、拡大の兆候はないが、大きく減っていきそうという雰囲気もない。

そんな状況で安定していると言える。安定は良い響きだ。
以下が昨日のグラフである。

減少は続いており、悪い話はない。調整中の患者は8000人台まで減っており、この調子だと来週中にほぼ調整中は捌ける勢いである。

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病床占有率も僅かずつ下がっている。都市圏でも減少が見える程度に下がってきている。
人口平衡化の割合も、関東が急減少しており、
その結果他の地方自治体との差が減少してきているのが分かる。この昨年11月から始まった冬の感染拡大は関東が突出していたので、
他が小さく見えたが、このぐらいまで関東が減ってくると、他でも人口比ではそれなりに感染者がいたことが分かってくる。
やっとそれが見えるぐらい、大都市圏での現陽性者が減ってきたということになる。

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地域別現陽性者割合は、ようやく和歌山が3割を切った。
全国平均も10%を切ってきたので、あと5%ほど落ちれば16日療養平均ぐらいまでは下がる見込みだ。
ここからの半減は楽じゃないと思うが……。

尚、拡縮はマイナス0.652の横ばいで2日間推移している。

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重症者は大阪が多く、(重症者数が分からない一部地域を除いた)全国で2割を占めている。
一方で、関東は7都県で約45%を締めており、半数近い状況が続いている。関東は今が重症者のピークなのかな?というところにある。
死者数は、東京が全国の1/4に迫っている。大阪や兵庫は昨日については少なかった。ただ、このまま凄く減って行くという訳には重症者数を見ると行かないだろう。

尚死亡予測値は、昨日の時点だと最終的に7000人以下になると推定されているが、今日以降の人数を足さない場合でも、施設、病院などでの感染が相次いでいた中で、結果的に昨日までの患者の中からだけで、総死亡者数が7000人を超えてしまう可能性もある。それぐらい高齢者の感染比率が上がっていると言うことになる。

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最初に書いたが、今週は新規陽性の上下も少なく、回復も横ばいで推移している週だった。
回復が高い水準を維持しているので、4日間で900人以上の入院患者の減少が起きた。
そろそろ関東でも調整中が3000人前後まで調整中が下回ってきているので、週末から来週にかけても今のペースで減るなら、
一気に減少に転じるかも知れない。

一方で、新規陽性がこれから減り続けるかと言われると、微妙だ。海外のロックダウンなどの成果を見ると、2週から3週目にかけて効果が大きく出るが、その先はより厳しいものを付け加えた場合を除けば、下げ止まり、最大2週から3週で上昇することも多いようだ。そのラインに迫っているので、その辺りも考慮する必要があるだろう。

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全国的に今週もしっかり減少していたのは良い状況が続いている証拠だ。

一方で、今、陽性者が出ている場所は、施設、自宅、病院などが多いようだ。
そして、飲食店などの店が全く無いとも言えない状況も……。最悪時期よりは減っているが、またポツポツと見つかり始めている。
これがまた増加に転じないと良いが、期間が長いので厳しいのは確かだ。

資金繰りの影響もあって店によっては潰れるか店を開けてでも稼ぐかの2択を迫られているところもある。
金融機関経由で最大数千万の資金繰り支援をするという情報を出しても、それは結局は無担保でも借金になるわけで、3年後からは返済が必要になる。(破綻したりすれば必要ないだけである。)

経営者でないとこのイメージは湧かない人もいるだろうから書いておくと、コロナ前まで1000万/年の売上げ(利益ではない)があり、今が200万/年の売上げで800万円借りたとする。3年後以降の返済が始まる頃に1000万の売上げが出ても、そこから借りた800万の返済が始まるなら元の利益にはならないというジレンマが起きる。

それでも、当初は頑張る人もいたのだが、今は慎重な人も増えて居るのだ。何故かというと、コロナ後の不景気や改善までの時間というのが何年になるのか、それに対して疑念がぬぐえないからである。インバウンド目当ての仕事だったなら、その観光客が戻るという根拠もないからだ。店舗型のお店だと、長く自粛が続くと1度ネット通販に填まった人が、店に来て買ってくれる状況に戻るかも分からない。

だから、借入も怖くなり、人が離れていく恐怖に対して、本来営業禁止の時に店を開ける選択をし始める人も増えていく。

この状況が続くと、より結束力は低下していく。結束しようと言える人は、ある程度仕事があるとか、サラリーマンで解雇の心配がないとか、職場にいる恵まれた人になる訳で、今日明日が苦しい人にそんな悠長なことなど言えないのだ。本来なら、1人親とか子育てだとかそういう範囲の話ではなく、今まで得られていた稼ぎを得られない人に、過去の生活の5割~8割水準でもコロナ渦が終わったと言えるその日まで送れるようにして上げる事が求められる事であり、今までの所得の数倍、給付金で豊かな生活が出来る人が生まれるようなばらまきにはならないことが求められる。

その悪い方の部分も起きているから、信用しなくなっているわけだ。

今は感染も含めてお偉い人の期待通りのペースだと言えるかどうかは知らないが、抑えが効いている。しかし、もしもこれが反転して第四の波が来たりすれば、法整備が出来ているから、抑えが効くと言えるかは分からない。まあ、日本人は何だかんだ言ってルールを守る人が多いが、生活が掛かっているなら、その限りではない。




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