現陽性者の数は11月27日水準まで減少…… 確定入院中(みなし含む)は9606人に。調整中は今週末までには目処が付くか。

新規陽性発表数が少ないお陰で回復が捗っている状況が続いている。
火曜日は今年に入ってからは新規陽性が比較的少なく、回復が多めになり、現陽性が週最大の減少を示す日になってきているので、驚きはない。

ちなみに、昨日は厚労省から変異種の情報は発表されていないようだ。

現陽性の総数は11月27日(2万333人だった)水準だ。
11月27日は入院中が約8000人、1.2万人がその他療養(宿泊施設、自宅、その他)で、入院中のうち434人(一部自治体除く)が重症だった。
当日の死者数は、29人で総死者数は2089人だった頃である。

それを頭に入れて下を見ていくと、その時とは違う事が分かる。
最初に言えるのは、入院数が多いことだろう。1600人ぐらい多い。

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病床占有は徐々に緩和されているが、昨日今日ですぐに変わる訳でも無い。
変化が大きいのは人口平衡化した場合の率だ。千葉が8%を切ったことで、だいぶ平坦になってきた。
患者数が少なくても県域人口が少ない地域の割合が上がってきたといえる。それだけ、関東など都市圏の患者が異常に多かったことを意味する訳だが、
そういう認識で終わらせる話ではなく、人口密度が高いから、媒介者が多く、感染がある程度町中で出はじめると、一気に伝播するということを意味している。

人口の一極集中を本当にこれからは是正しないと、この先エボラや、新型の高病原性インフルエンザだって出てくる可能性はある。
そういう部分を国や企業、自治体はもちろん国民全体で考え方を変化させるときに来ているのかもしれない。

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地域別の割合は、今週はずっと書いているが石川が悪化傾向を維持している。
それ以外は、概ね減少しており、全国平均が5%切るのも時間の問題みたいな状況になってきた。
尚、拡縮平均は少し上向いているが、伸びは僅かであり概ね横ばいと見て良い。

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重症者と死亡者は減少傾向が続いている。
重症者が減っているのは、重症ベッドに入れない重症者(延命しない扱い)の重症者がそれなりにいるからというのもある。
一部の自治体では、高齢で回復しても、完全回復と看護が難しい患者に対する治療を抑えている自治体もある。
だから、死亡者の数に対して重症者の数が減らない訳だ。

倫理上の問題を言う人もいるかもしれないが、これは平時でも家族などがこれ以上の治療を望まないケースもある訳で、
難しい話だ。ちなみに、死亡者数は関東が多い。関東もそろそろピークを越えるかもしれない。

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入院中の数が、9870人まで減少した。報道でよく使われる言葉で言えば1万を割ったのは昨日の集計なので12月16日以来、ちょうど2ヶ月ぶりである。
まあ、大台ではないのだが……。調整中がまだ残っているからだ。東京で883人、千葉で562人などとなっている。
たぶん、今日以降が増えないなら今週中には概ね解消するだろう。

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今日は私が住む西日本の町では大雪が降っている。
流石に道路には積もっていないが、屋根の上には積もっている。
寒さがSARS-CoV-2/COVID-19にとってプラスになるなら、この手の寒さが、患者数を一時的に増やすこともあるかもしれないが、現状を見ると市中の感染が一応は収まってきているので、多分大丈夫だろうと思う。

もし、これで感染が増えるようだと、検査に相当な抜けがあると思われる。
本来はこういう止まってきた頃に、抗体検査や無作為検査を一気に広げて、隠れて広がっている可能性のある場所を潰すべきだが、収まってくるとそういう報道がなくなり、一安心みたいになるから、広がるのだろう。

今回は、ワクチンというJoker(切り札)がいるので、そっちばかりに目が向くのも、なんだかな~と思う。
最終的に接種するために、そういう情報をもとめる人がいるのも確かだろうが、本当に今求められているのは、ワクチンまでに感染が再び広がるような芽が生えてこないかどうかの方だと思うのだが……。




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