寒い日々に現陽性数の拡大は未だ続く…… 関東4都県で50.132%を占める感染発表数。

我が家のまわりでもうっすらと雪が積もる日が続く3連休。
とにかくこの数日は寒い。窓を開けたり、外に出ると昼間でも冷凍庫にいるような寒さがある。

これが今も全国で続く状況で、今日は少し気温も上がるようだが、その後再び寒くなる見込みである。
それが、影響しているのか?人が出歩くせいか……現陽性の患者数は増え続けている。もう12月28日にマイナスになって以来増加の一途を辿る。
しかも1月7日以降は過去の2倍~5倍ペースに加速している。その大半を関東の4つの自治体が占めているのだから凄いが、それに隠れているから知られていないが、12月23日の472ぐらいの数値なら、地方の自治体を5~8県も足せば達成出来るぐらいになっていることの方が実は脅威である。これらの地域は、大都市圏と比べて報道のスケールも小さく、件数も少ないが故に埋もれてしまう。

その上、テレビや新聞報道は東京ばかりのスケールで報道するため、せいぜい10人~100人ぐらいのスケールで感染が出ても、怖くないという人も増えてくる。結果、感染が加速するという悪い効果が出てくる。まあ、北海道でも、長い長い軽い自粛方式に嫌気が進んでおり、結果的に感染は増え始めている訳で。
今の状況だと日に1万達成は目と鼻の先にあると言える。

本当に感染を抑える気があるのなら、普通は欧州のように昼間も含めて自粛させるだろう。それをせずにダラダラすることで、企業も倒産が増え、感染も位置的な減少の後、効果を失って悪化していくため、結果的に自治体や国の財政にも悪影響が及ぶことを未だに、この国は理解出来ていないようだ。
報道も、ダラダラと同じ事の繰り返しだ。正直、緊急事態が出ていて、出歩くのは避けるべきというなら、不要不急の町中で歩いている人の取材も止めるべきだ。情報カメラがあるのだから、それだけで確認すればよいと思うのはきっと私だけではない。

なるべく休日や祝日に出歩かないようにしている人から見れば、ああいうのを取材しても、不愉快ななだけだ。
そうやって、国民を煽るのではなく、淡々と今あるニュースを伝えることだけに専念してほしいものだ。


今日の状況は以下の様になる。
現在陽性は6万を超え、6.2万に迫っている。京都などの退院が週末停止で出ないのの、6万人は超えていると思われる。
最近は、神奈川の週末停止が行われていないので、京都、山梨だけではこの数日程度で退院が1000人も行かないからだ。
何より、日に増えている陽性者数が3000人以上あるので、週明けに向かって1000人台から400~700人台まで減っていた12月の中盤までとは様相が違う。たぶん、三連休最終日以降も超過の状態は続くと予想される。

陽性者の自治体別グラフは、東京が突出している。1.8万人を既に超えている。2位の神奈川が6000人弱なので、他の自治体に対して3倍超えとなっている。全国の内訳グラフは、パーセンテージをコンマ2桁まで増やした。その上で、自宅・その他療養(広島はここに調整中が含まれる)が36.05%に達している。宿泊施設が11.38%、入院宿泊調整中が24.63%、施設療養(老人福祉施設や感染症指定ではない支援病院を含む)が0.59%、昨日の段階で調整が未確定または感染が発覚しただけで確定していない患者が4.26%、入院中が23.09%となる。
尚、一部自治体は日々公開する情報に、入院と退院以外の区分がない地域もあるので、この情報はあくまで参考である。

療養調整中が3割に迫っており、2万人が近づいている。自宅その他にも調整が出来ずにやむを得ずが存在すると思われ、2万は超えて居ると考えた方がよいだろう。ただ、政府が命の選別の仕方などを明言しているわけでもないため、全て運で入院すべき人が入院出来るかどうかが決まる状況が続いている。

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入院の状況は、青森岩手などの北東北で下がってきた。また、宮城の施設療養が増えているのは不安材料だ。
施設療養が滞留している場合、そこから入院が急増し始める兆しとなることがあるからだ。これは、奈良県などが示した例である。
西日本は福岡の増加が改善しないのが厳しい。また、宮崎や沖縄も増加が続いている。

人口平衡化感染状況は、東京の伸びが鈍化した一方で、他の関東や関西、九州などで伸びが目立つ。

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重症者はもうどこの自治体にでもいる状況になってきている。
その中でも東京の重症者数の伸びは着実に大阪にたいして歩幅を詰めていく状況にある。
一方で、神奈川は既にCOVID-19用に使える重症ベッドがない状況に陥ってきているため、頭打ちになってきているのではないかという疑問符が付く状況になってきた。

死亡は、医療状態が逼迫している地域を中心に増えているのが明らかに分かる。
既に常連ばかりが名を連ねている。これは、都道府県別の死亡率からも見えることだ。

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累計感染者からみた陽性割合(感染爆発の状態/感染の勢い)は、西高東低の状態になっている。気圧配置も冬型だが、これまでの感染者数に対して今感染者が比較的に多い自治体も西日本が多いことが分かる。元々、西日本は感染が少なかったが、今や西日本でも感染は満遍なく広がってきたということを意味する。

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入院中の患者数は増加中である。
昨日の陽性者の数は前日より1000人単位で減ったが、回復者数が増えた訳では無く、回復者数とは未だ2倍以上の解離がある。
全入時想定時に病床占有率は福岡が499.50%になった。ついに5倍の壁を超えようとしている。それを猛烈な勢いで首都である東京都が追いかけて、その後ろに関東3県と大阪が牽制する状況になった。

自治体別陽性増減率は、北海道が一昨日分(昨日公表分)で+96人(確報分)で今日は+63人という状況になり、明確に増える側に転じたことが見えてきた。昨日、ある報道で北海道の対策は昨年効果を見せたというのを、まだ言っていた専門家がいたが、もうこの効果は失われたと見て良い。はっきり言ってダラダラやり過ぎなのだ。やるならメリハリをはっきり示して1ヶ月なら一ヶ月確実に動きを止める施策をとるべきだが……それをやらないから、感染は広がり続ける。下手をすれば、これからより厳しい手を打っても、思った程の効果が出ないという可能性も出てくるだろう。(これは家の中まで感染が入り込めば、感染は止まらないと言うことと、隣近所に感染者がいれば家の外に殆ど出なくても、集合住宅などでは感染が連鎖しやすいということを示す。)

昨日当日の感染者数は、タイトルや先に書いたように関東4都県で50.132%である。その一方で回復は、44.412%で割合が下がる。
元々回復者数は、陽性者の増加に対して1/2以下なのに割合が下がっているのはそれだけ厳しい状況にあることを示している。

最後に未確定調整患者の都道府県別の推移は、東京が間もなく7000人まであと70人、千葉が3127人、大阪が1410人となる。大阪も過去最多に達している。

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この週末で感染が抑えられることはないので、この状況自体は特別悪いとも良いとも思わない。先週があれだったのだから、その結果として見れば、平日の状況と比べて多くなっているとも減っているとも言えない程度の無難な数字だと思われる。

緊急事態宣言などの効果が見えるのは、週明けの14日以降の集計から見られるかどうかだろう。基本的に検査陽性の変動がはっきり分かるまでの時間には2週間の差があるなどと日本では未だに報道が言っている場合もあるが、4日~6日で効果のあるなしは分かるだろう。そこで、減るどころか増えるようだと、再来週までに全国の集計で今月中に現在陽性の増加が1万(新規陽性はその3倍~4倍ぐらいになる)という数字を見ることもあるのかもしれない。

まあ、SARS-CoV-2/COVID-19も怖いが、最も怖いのは、それ以外の病気や怪我で大病院に搬送されないといけない時に、たらい回しにされないかどうかという不安の方だ。だから、高齢者じゃないから大丈夫ではなく、仕事で動き回るにしても、体調管理はもちろんだが、日頃より安全確認をするなど気を付けて生活したいものだ。雪の降っている地域は特に、気を付けて生活して欲しい。





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