テストグラフを公開する……昨日の感染者数内訳。

土日でも最近は公開していたが、昨日と今日は患者数を出さなかった。
その理由は、項目をより細かく見直していたからだ。

一部の自治体では、項目を増やしていくところも多くなった。
また、一部自治体では週末は詳細の集計が止まっていた集計が日々集計に変わった自治体もある。
そういうのを見ていくと、そのデータはできる限り活用しなければいけないと思うのだ。
実際の理由は、項目が増えるにつれて分類をどこに分けるかに苦労してしまうというのもあった。


その結果、項目が細かく更新されるように変更することにしたのだ。
まあ、他の項目にもそのうち反映するかも知れないが……グラフを一つだけそれ対応にしてみた。

表の中で追加される項目は患者属性情報細分化更新である。

具体的には、これまで自宅・その他療養で一体化していた項目を

自宅とその他に分離
入院療養(宿泊施設)等調整中と調整中がある自治体では、調整中を未確定に入れていたが、
入院・宿泊調整中の他に
調整中を新設した。

さらに入院区分も新しくなった。軽症、中程度、重症だけだった区分が

陽性が自治体の集計では、全て入院として開示されている場合を追加した。これは入院なのかどうか自体が不明であるため、他の自治体なら未確定や調整中、その他と同じになるが、そこに入れると他の集計がズレるので、別枠にした。

また、入院だけを検出できる自治体は、入院中(重症区分なし、または不明)に入る。
さらに
軽症~中程度(これまで軽症に入れていた)
(無症状)-0ー区分がある場合のみ(通常入院では殆どいないはず)
軽症-1(軽症・無症状を含む)
中程度-2
重症・重体-3
⇒グラフ外の表や処理系では「重症」(3)と「重体・重篤・危篤」(△3)を分離している。

が加わった。これだけ更新しても現時点では以下のグラフしか変わらないが……かなり細かく状況が分かるだろう。
尚、グラフを出す仕組みは、旧処理を維持した形で、組み込んであり、数日は両方公開する予定だが、旧処理の方は丸め(項目の仕訳方)が
これまでとは少し変わっているので、過去と照らし合わせると数字が合わない部分があるかもしれない。

210116_TESTGr.png

この他にまだ、グラフでの使い方は決まっていないが、
入院先病院施設内訳という項目も追加される予定である。

尚、こちらは本運用状態ではない。


<数字の見方>

ちなみに、13日の厚労省調査(これは稼働詳細調査なので、入院などの数字は正確に出てくる。)で自宅療養が3万を超えたなんてニュースが流れていたが、私が調べた限りで暫定ではあるが数字が超えていた可能性が高いのはもっと前だ。推定で3万を概ね超えたのは8日~9日だ。療養調整中が8日に1.2万人、自宅療養が1.8万人を超えていたからだ。そもそも、あの時点でこれとは別に2416人も未確定がいたのだから、8日、遅くても9日の間には超えた可能性が高い。

今は、上記を見れば自宅待機が自治体集計では2.8万人(このうち一部は家に居ることが確認されている患者になるだろう)+調整が1.9万なので推計で4.7万人ぐらい自宅療養と同等の陽性者がいると見られる。

そもそも、政府が出している13日の集計には、その他(未確定)が1万488人もいることも、報道が伝えない辺りも変な話だと思う。
出てきたデータを分析せずに言われたとおりの内容を流しているのだろう。自宅療養して良いことが認められた患者は必ずしも重症化しやすいとは限らないのに……。

自宅療養中に重症化すると、またはたらい回しになればこれは「未確定」になる。
自宅療養後症状が悪化して、療養先を探していた人が亡くなった時に、自宅療養だったという扱いになっているのか……、本当に集計上そうだったのかというと、必ずしもそうじゃないのだ。数日、療養先を探していたなら、療養先を探しているなら、それは入院調整中になるからだ。

その他で未確認の患者10488人は家または施設等で宙ぶらりんの状態にある人を含んでいるはずだ。自宅療養できると一度は決まっている人が3万超えていることよりも、推定で1万人が何らかの医療機関や保健所の対応を待っていたか、保健所などで状況を確認出来てないことの方が重大なのである。まあ、あくまで悪い意味で使うならだが……実際には、入院待ちに限らず、その日に感染が見つかった人などの場合は、症状があろうがなかろうが、その連絡を翌日にすることもあるので、未確認(その他)になることもある。

だから、これだけで判断せず病床の占有率の増加数などと比べて判断する必要がある。

まあ、悪化しているのは確かだが、人数が1万、2万、3万と一定の大台を超えたときだけ大きく報道するから、信用度が下がっていくという側面が出はじめているように見える。本当は、数字を出すにも複数の方向から、証明しそれを持続的に伝え続けるのが好ましい。


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