間もなく現陽性患者は2.5万人……クラスター対策による先行囲い込みはとっくに”突破”されたか……

今日はa3(3回取り込み/リリース候補3)版である。北海道が今日も確定版ではないが、今週はたしか北海道が抜けていることが多いはずなので、前日と比較するにもちょうど良いかも知れない。
ちなみに、北海道の最終集計は、以下のURLを開き、見たい日付の続報と書かれたPDFを14時以降ぐらいに閲覧すると最後のページに感染者状況とその詳細が表示される。13時台だと集計中になっているだろう。(現在は翌日13:30分に前日分が最終集計されている)

本題である。

今日は、自治体の前日比付き巨大表も公開する。

先に表からだ。
20201210_E.png

これを公開するのは、前日比があった方が分かり易い情報もあるからというだけだ。

現状では、感染は抑えられているとは言い難い。いや、押さえ込みはしているが実際には期待する効果が出ていないような状況だろう。
見た限りでは、一時よりも拡大が抑えられたが、それも、蜃気楼のように偽だった可能性も示唆されるぐらいになってきている。

2日か3日前に地方別集計で東京圏の数字が東京以外で大きく上がっているいる割に、東京は純増率が低いという話を書いて、検査の限界があるのではないかと書いたが、本当にそれが起き始めている可能性も考えた方がよいのかもしれない。抑え込むつもりが自治体や国にあるならばだが……。
いわゆるクラスター対策では、感染している可能性がある人を、先行して自宅や宿泊施設などに待機させ休ませ、その間に変化があれば検査をすることで、感染が広がるのを防ぐことが出来た。これは、確かにこれまで機能していたのは間違いなく、このお陰で検査数が少なくてもきっと感染が広がらなかったのだろうと思われる。

ただ今の検査報告を俯瞰して見ると、既に採取、結果の日付や発症の日付がかなり乖離し、それらが都道府県庁に集まった日付で一緒くたになり発表されているケースが一部の待機患者がいる自治体で増えている。また、感染経路不明というのが増えているというが、これは多分感染経路や濃厚接触者を聞いても、それを辿る担当が既にいないか足りない可能性が高い。要は、聞き取りしたらそれを分析して、誰から誰にというルート見つけないといけないが、日々やってくる患者に翻弄されその余裕がないのだ。

そこに、検査数が足りないという状況も重なる。何故なら、感染の可能性があって自宅待機している人の容体を見ながら必要に応じて検査をしながら、新たに感染したかも知れないという人の検査も受け付けているのだ。1日に1万件の検査が出来ても、濃厚接触者が例えば2万人いて、そのうち容体が変わったかもしれない人が、毎日5000人出て検査依頼が出たら、新規でやってくる検査対応能力は1/2の5000人になる。すると、これまでのクラスター対策で少ない検査即応環境でも先行封じ込めするから、広がらないという能力が必ずしも十全に発揮されなくなる。

むしろ、本当にどれだけの市中感染が広がっているのかが見えなくなってくるわけだ。だって、濃厚接触者と推定される人を初回とは別に2度検査して1割で感染者が出ると仮定した場合、市中で毎日自分が患者かも知れないと来る人の2割が陽性ならば、濃厚接触者より既に外で野放しの患者の方が、広がっていることになるからだ。これがもしも起きはじめていると、我々が見ている減った増えたという一喜一憂と、実行再生産の数字は、偽数となる。

これが、クラスター対策を破られた「突破」されたということになる訳だ。
もしそうなっているとしたら、

これを再び機能させるには、人々の動きを強く抑え込むかしかないが、春や夏の成功があって段階的な手段を執り、寒さによる重症化や拡大の数字を考慮に入れなかったことで、より深刻になってしまったと思われる。今の状況だとかなり厳しい施策をとらないとすぐに減り始めるのかどうかすら分からないかもしれない。小手先対応で減り始めたと思って待っていると、実は気のせいというのが繰り返されている地域が今回多かった。

即ち、日本は欧州と同じような感染拡大の波に乗りつつあるように見えるが、実際のところクラスター(小規模集団感染)を囲い込むという対策を重視してきたため、それが破られている場合、現実にどうなっているかが分からないという状況になる。現状で考えると、あと一押しが減らす方向(抑制の方向)にあるか、または増加方向(移動拡大や温湿度条件がウィルスに有利な条件方向)になるとどちらかに飛ぶような気がする。


1つ良い話をすると秋田は陽性患者が昨日付でゼロになった。
これに次いで徳島は1人減って5人に、昨日の数字が少しおかしいので実際はどうか分からないが、富山が一昨日と変わらず6人(のはず)で、この3県以外に10人未満の県はない。10人台の県は鳥取が10人、1人増えた12人の島根、患者が2人減った18人の福井の3県である。

これらの地域は、この調子なら同じ県内など県域を跨がない活動をするなら、ある程度動いても感染率は低いかも知れない。というこれだけしかない。しかも、油断は禁物でもあるという話もしないといけない。

長崎は昨日1日の発表で13人増えて一気に22人になった。
これは最近の感染発覚傾向である。夏場は、施設や店の関連で見つかっても数人だったが冬の今は、一気に数十人で見つかるようになった。それだけ、冬は部屋を閉め切って換気が少なかったり、温度が低く、絶対湿度が低いため喉粘膜の奥などにウィルスが侵入し易いのだということだろう。このウィルスは人々の免疫がまだ十分に付いていないというのもあるのだろうが、季節性インフルエンザなど、比較対象にもならないほど感染力が高いのは間違いない。


いつもの表に移ると、現陽性患者は増加している。あと300人に満たない数で現在陽性(扱い)の患者が2.5万人になる。これ1月16日の最初の国内患者発表から、7月19日までの半年間に感染した累計24,837人に近い数(極縮最小集計24,622~全重複推計24,722)が昨日時点で、世間で今陽性として療養しているということになる。そして、この数は8月11日に記録したピークに対して約1万人弱も多い状況である。

感染者を4月までのように全て入院させたとしたら、コロナ対応の感染症病床は大阪で今の3倍必要になる。愛知で2.3倍。兵庫で1.45倍、静岡で1.35倍、埼玉で1.32倍、北海道で1.25倍だ。大阪は3人に一人しか入れない狭き門だ。実際には、全員入院はないのだが、それぐらい深刻な地域が多い。以前は北海道や沖縄が高かったが、これらは少し下がり、これらの他は上がった。

それから、これからの成長株として福岡、広島、高知が伸びている。これが、株式などの投資市場なら買いで、ウィルス側の立場から見れば、今優良物件が最も多い熱い地域だろう。

20201210_A.png


重傷者数は、再び若干増になっている。最悪だった一昨日ほどではないが、高止まりという感じだろう。
現在陽性は増えている中で、数字が上がらないのは思った程重症化が起きていないからという話ではない。1つは山形と広島、福島の重症患者が自治体情報にはないので、このBlogではカウント出来ないというのが影響している可能性は大いにある。もう一つは、そもそも重症として扱われるには医療機関で重症として診断されてその治療が始まらないといけない。しかし、施設などから移動できないなら……施設療養になるわけで……ということもあるかもしれないし、実際にあるという話も聞く。

20201210_B.png

平衡化感染率は大阪に再び北海道が迫ってきている。また、東京、愛知、埼玉などが徐々にゆっくりと迫ってきている。
それだけではなく、高知も予想以上に伸びてきた。一時期は感染者が病床に一人もいなかったのを考えると、凄い感染力だ。

死者数は、昨日は減ったが、基本的に週に1度か2度は下落するのが普通なので、一喜一憂するような状況にはない。
また、死亡を恐れるなら、恐れるべき地域は今はまだ限定されている。関西と北海道、関東、愛知がその殆どを占めているからだ。
特に、大阪と北海道は厳しい状況だ。
20201210_C.png


全国の感染者(入院、回復、新規陽性)の推移と日々の陽性増減数は以下となる。
入院数は現在陽性者の伸びに対して頭打ち傾向が続いている。既に病床が確保出来ない自治体が多いことを示している。
その状況で、陽性超過が続いているから病院はずっと世間的には「逼迫」というらしい。
これを医療崩壊と呼ばずに逼迫という国は本当に日本ぐらいだ。

待機、未確定は大阪ではまだ減りつつある。一方で、東京が大阪にあと100まで迫ってきている。
また、静岡がいつしか400まで上がってきていた。北海道は200台まで下がり、沖縄は40とあと少しで解消されそうな雰囲気だが……。

この数字が最低でも1桁か10人台になるぐらいまでは、行動を抑制しないと急性期病院は他の病気そっちのけでフル稼働が続くことになるだろう。

20201210_D.png


政府は今になって、GoToの一時中止(ただ一部地域除外に留まるかも知れない)を協議しているようだ。
止めたところで感染が止まるのかも既に分からない。会社などに行って働く企業活動が続くなら止まらない可能性も既にある。
最初に書いたように、もう経路不明が多く、年齢も特定された世代ではなくなっている。

そのため、企業活動が続けば感染は止まらなくなることだって有り得る。
もっと言えば、GoToの問題があっても、GoTo TravelやEatがもし一番影響を与えたと仮定するなら、それは全国に病気ウィルスを拡散させたことと、家庭や企業内に広げた可能性が高い事の方かも知れない。Eatが家族などを巻き込み。Travelが今まで感染が少なかった地域の津々浦々まで広げた。今止めて、広がった後のウィルスが減るのかというと、日頃の生活という惰性で広がるかも知れない。


全てはかもしれない話だが、減るかも減るかもとみていて、減らずにダラダラすれば、経済も医療も状況は悪化していく。実際に今そうなっているのだから、誰でも分かる事だ。そもそも、病気を治療している人は、もう2ヶ月以上普通の状態に戻れない状況で戦っている人もいる。人によってはもう半年近く厳しい状況にいる人もいるほどだ。それでも、まだ対応を待っている患者がいる中で、抜本的に減らすための施策をとらないなら、ずっと中途半端に経済がまわり、感染も高い状態でホールドし続ける。

これでは、本当に中途半端で誰も救われないだろう。

ちなみに、フランスでは新規感染者の減少が予想より悪いため、クリスマスイブと大晦日(新年)の外出緩和が再度見直されたそうだ。

日本はそこまで酷い状況にはまだ無いが、それでも医療が崩壊を始めている国だ。
もし、万が一フランスなどと同じような拡大の波が出はじめるようになれば、そう簡単には抑えられないだろう。


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック