昨日も頭打ちにはならず……拡大傾向に戻った現在陽性患者数
今日も昨日分の確定版でお届けする新規感染者が減っても現在陽性患者は増える。
詳細は後述するが、昨日はいろいろ増加に戻ってしまった。北海道などの一部自治体のいわゆる押さえ込みをしている地域では減少しているが、同じ北海道でも、道北などでは増えているように、全国で見ると雨後の筍のように増え始めている地域もある。
以前はモグラ叩きだったが、今は雨後の筍(シーズンになると雨が降った後に筍はぐんぐん生えてぐんぐん育つ)のように成長期に入っているのだ。
何が変わったのかというと、一言でいえば1つの自治体で2つ以上の感染経路が生まれるケースがどんどん増えているのである。
恐ろしいのは、四国や中国地方の山陰側でも患者がポツポツと現れ始めたことだ。ちなみに、既に、今日時点で島根では数人の患者が見つかっている。島根の詳細患者数は朝10時時点で集計されているからだ。
本題である。
いつも通りの4枚の画像で公開する。
尚初めて閲覧する人には書いておくが、この情報は全て独自集計(各自治体の数字を日々統計したもの)であり、厚労省の集計値や報道機関の集計値ではない。また、このBlogで公開している数字にはいわゆる累積総患者数を開示している項目はない。
全て今の時点の危険度や医療関係者の状況などを自治体別に把握するための情報として、現在の陽性者を中心に展開している。
一応簡単な説明を書いているが、
あくまで、参考であり、私が書いていることが閲覧者の皆さんから見て正しいとも限らない。恐れるも恐れないも自らで見て判断して欲しい。
上の図
左上は、現在感染者の推移である。即ち、日付時点の陽性患者の総数がどう変化したかだ。
上右側は、もしもその陽性患者全員が入院するとした場合、各自治体でどれだけの確保病床を埋めるのかを示す。
大阪はついに300%台に突入した。即ち、大阪府内の全ての病院の感染病床の3倍の患者がどこかで療養しているというわけだ。もちろん、入院の必要がない患者も含まれるが、既に猛烈ではなく、「壊滅的」に厳しい。詳細は他の項で説明する。
他に愛知が200%に達している。その下に100%台が複数あるが、それがまるで少ないようにみえるほどに大阪は突出している。
上図下のグラフは患者の療養区分別に積み上げた数字だ。大阪は1800人以上が自宅などになっており、説明は後述するが1100人が待機状態にある。
上図左上は、全国の重傷者の推移だ。右上は当日(2日)の重傷者が入院している自治体の内訳だ。
尚、左上の推移数字も右上の数字も12月2日時点で3自治体の当該集計(重症区分集計)がないので注意して欲しい。
これは、当該自治体では入院の数のみ集計し、重症区分がないためである。
上図下側は病床/施設療養占有率となる。
これは厚労省などに届けている感染症病床の逼迫度なので、他の病気療養も含めたリアルタイムの稼働逼迫度ではない。
北海道と大阪、静岡などでは多分結構埋まっているはずだ。
上図上のグラフは東京都の人口規模で全国の感染者数を置き換えた場合にどれぐらいその病状の患者が地域にいるかを示した指数だ。
大阪と北海道が酷い状況にあるが、北海道はこれでも最悪期より下がっている。一時期酷かった沖縄は少しずつ下がっているが、勢いは鈍い。
3週間とか中途半端な自粛したからといって、改善するのかと言われると、沖縄を見ている限りでは難しいだろう。
下側の2つは死亡者の推移である。左側の赤字は棒グラフは、死者数の中でその日から6日前(7日間/1週間)の累計を示した数字、青棒は当日の死者数となる。これが指数関数だ!と言える勢いで増えている。今のペースでの上昇がもしもあと2週間続くようだと、たぶん年末には11月や10月の自殺者を超えるだろう。
下側の右は昨日の死者だが、概ね医療崩壊が起きていると思われる地域で死者が増えている。
最後は入院と陽性、回復に関するグラフとなる。
上の左図の水色の線グラフが入院中患者の推移。
上の左図の赤が回復者(死亡は含まない)、同黄緑が当日陽性の患者数である。
そして、右側は陽性者-回復者-死者を行った数字である。いわゆる現在陽性の純増数(減数)だ。もっと減るかと思ったがそうはいかなかった。
下左側は、待機患者と未確定患者の棒だ。これが多い程入院や療養待ちが多いということになる。
大阪は1151人で1405しかない感染症入院ベッドの数の1.8倍(181.92%)まで達している。全員が必ず入院すべきとは限らないが、大阪の場合は入院等調整中の数なので、壊滅的となる訳だ。既に大阪はステージ4に相当する領域に入り、外出自粛を呼びかける話も出ているようだが……。今日の数字(昨日分)も厳しいことは間違いない。いや、もっと言えば明日分になる今日の検査状況も悪化している可能性が高い。
尚、東京都は昨日時点で653人が待機状態である。こちらも過去最悪クラスに厳しい状況が続いていると思われる。今後、東京もさらに状況が変わるかも知れない。
この他の自治体でも、週末に向けて数字が増えていく自治体は多い。
今日明日で週末の動きを制限するための指針が出る自治体が広がる可能性は高い。
時事通信社によると明日首相は国会の閉会に合わせて会見する見込みだが……。今日はいくつかの都市部自治体で、さらに厳しい対応が自治体判断で行われ始めており、国政側の国会が閉会してという状況を見ると、本当に年末年始に社社会封鎖会封鎖している地域が多量に出ているかも知れない。
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