週明けの全国現陽性減少数はほぼ横ばい……当日陽性者数は前週より悪化。

岡山市と倉敷市の退院と岡山市の宿泊、自宅療養を日々差分処理するように変更したので、少し岡山県の移動データが現実の情報に近づいた今日この頃である。週明け1日目は基本的に稼働が少ない日曜日の検査と月曜日の検査確定の一部に留まるため、どの自治体も患者はあまり発生しない。とはいっても、全国で見ると新規患者数は多かったようだ。

そして、週末の稼働がない自治体の集計が功を奏して、現陽性(昨日時点の集計時に陽性と診断されている患者)の減少数も過去最高で-1181人(暫定で広島の当日分が含まれない、北海道は暫定分が含まれている)となった。
但し、12月12日は+1500人超、13日は+900人超の陽性超過だったため、週末の未稼働を加味すると、週末もマイナスにはなっておらず、プラス傾向だったことになる。まあ、テレビも新聞もきっとこういう今明確に陽性の患者の数がどのように推移しているかなどみていないだろうが……


<悪化する広島、患者が減少せず苦しむ沖縄>

昨日の集計でも広島の数字は悪化した。人口を東京換算で算出した現在陽性の指数は3739となる。陽性患者は92人増加で、もし人口比を東京に合わせた場合1日で450人相当の患者が増えたのと同じになる。ちなみに、累計感染者は107人増である。ただし、広島の移動情報は13日付で処理しているので、今日付ではない。(だから、当日詳細未確定である)

広島県のHPには重傷者の集計区分がないので、実際にどれほどの重症患者がいるのかは分からないが、重傷者も結構いるのではないかと思われる。

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もう一つ特筆するべき自治体は、沖縄である。
一頃より感染者数は減っていて昨日は3人現陽性が減ったのだが、県の期待値を下回る減少速度が続いている。未だに待機患者が17人いるのだ。
もう数ヶ月の間沖縄は、ずっと入院率が5割前後をキープしている。即ちずっと病床がフル稼働しているということだ。

これは、来月や再来月の北海道や大阪、広島、東京の現状かも知れない。
フランスでも、本当に感染者数が減らないという話で、クリスマスと年末カウントダウンイベントやパーティの制限緩和を見直すことになったが、夏までの雰囲気で1ヶ月やそこら我慢すれば落ち着くと思いきやそうは行かなくなっているのが、沖縄である。これは、今拡大している地域全てがそうなる可能性を示唆しているわけで、今拡大していない地域は、絶対にそれを死守する努力をしないと、大変長い戦いになるということを意味している。


全体の集計は以下となる。
現在陽性の患者数グラフに、8月10日のピーク線の2倍に相当する赤線を追加した。今週も増え続けるなら、週末までにこのラインを超えるだろう。
気温が今週は極めて低く乾燥している事もあり、可能性は十分にある。後は、週明けに大阪の陽性者が少し減った。
その一方で総数としてみると東京がリードを始めたようだ。そして北海道はグラフ上の数字では状況が改善傾向にある。愛知や神奈川などが迫ってきた。

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下のグラフの下にある病床占有率では、状況がまた変わる。北海道はかなりまだ高いし、沖縄も高い。
それどころか、全国各地に病床占有率や宿泊施設占有率が高い地域が広がっていることが分かる。

一方で、重症の数は高止まり傾向にある。現陽性患者の推移からみるともっと伸びていてもおかしくないのに、高止まりに転じているのは、何度も書いているが、広島の集計がないことと、これまで多かった自治体以外の自治体で感染が広がっていることで、重症者の数は増えなくなったからだ。重傷者は、感染者数10人に対して1.5人~3人のレベルで生じる。また、発症後3日~7日、遅ければ10日後ぐらいに増えてくる。そのため、地方の感染拡大が一週間を過ぎて来ないと増えてこない。また、医療崩壊の度合いで重症化率が上下するというのもあるため、崩壊傾向が緩和されているなら、減って行くこともある。そういうのが影響しているのだろう。

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人口平衡化した場合は、大阪、北海道、東京、愛知、広島、沖縄などの順で陽性の割合は多くなる。
今のペースが一週間続くと広島は、トップに躍り出るかもしれない。それぐらい深刻なスピードで陽性者が出ている。
それから、四国高知がダークホースで成長期に入っている。

死亡者数は、週末に減っていたが、昨日から40人台に戻ってきた。一週間の平均は高止まりという状況だ。
その大半は大阪と北海道が占める。医療崩壊自治体となるこの2地域は今後も暫くこの状況が続くだろう。

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国内の感染傾向、入院、回復傾向で見ると、入院が少しずつ増えてきてついに入院中が1万人を突破した。
最初に書いたように、昨日の集計は、週末の退院が一挙に噴き出すため、過去最大の現陽性の減少へと繋がったが、週末の2日分を足して昨日のマイナス分を差し引くと週末から月曜日の現陽性患者は金曜日比で+1334人と超過していることになる。まあ、今回は神奈川の集計方法も先週、不整合が出たので、変更したのも影響しているが、それを旧集計で行った場合でも、+1100人ぐらいプラスとなる。

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これは昨日分で週明けとはいっても、日曜日の陽性件数が多い。
今日の集計から週明け月曜からの集計が始まる訳だ。まあ、月曜日の集計分も週末引き継ぎなどが生じることも多く、件数は少し少なくなる自治体が多いが、今週は大きく減るだろうという話にはならない。私の中では、今週は良くても横ばいか、微減。普通で増加だろうと思っている。結局、年末に向けて人は動いているのは変わらない。


<GoTo停止にも思う現実の甘さ>

ちなみに、昨日は政府(首相)が年末年始においてGoToの全国一律での一時停止を発表したが、今となってはもうその領域にはほど遠い。
GoToが悪いとか良いとかそういうレベルではなく、もうワンランクかツーランクまたはそれ以上の厳しさに突入している中で、もっと早く対処出来なかったのかという話は出てくる。感染症の拡大はねずみ算だ。早く手を打てば早く効果が出るが、手遅れになるとより時間が掛かり止まらなくなる。

それを、かき入れ時と言われる時期にやりやがってという話も必ず出てくる。

まあ、これで医療としては最悪の中の最悪は避けられるかも知れないが……実はそれも本当に効果があるかは未知数だ。
最悪を本当の意味で脱することが出来るのかと言うと……残念ながら今の段階では分からないというのが正しいだろう。一部の専門家は脱するだろうと行っているが、現状を見る限り、GoToだけで何とかなると断言できる要素はない。もっと言えば、すぐに停止が始まる訳でもない点がミソだったりする。それまでに広がる可能性もある。
さらに、GoToを止めても厳しいなら、GoToをしたことはより危険な状態を生んだということかもしれない。これで、抑えられれば、まだGoToの影響で済むだろう。

こうやって書くとGoToを悪者にするのかという人がいるが、GoToが悪者とかそういう次元はどうでも良い。基本的に、利益を得られる関係者の話じゃなく、病気をどうやって抑制するのかという発想だけで見るなら、GoToに限らない移動や人との距離の話の一つがGoToに過ぎないからだ。はっきり言えばGoToだけじゃなく、「GoTo」「も」考えるべき対象なのだ。

理論的に考えると、何人しか感染していないから主因じゃないから、OKとか……それは短絡的に経済だけで見ているから言えるのだ。そもそも、武漢で最初に見つかった患者は何人だった?のか考えると良い。最初は1人から始まり、それが10人になり、19人、23人と増えていった。実際にはかなりの数を途中から隠していたようだが、それは別問題として、この増加の在り方を考えれば1人でも出るなら、不顕性キャリアはもっといる恐れがある。

そうやって、考えるとGoToなどの移動が広めた形跡が1人でもあるなら、広めていると考えるべきだという話になる。

だから、主因か主因じゃないのかなど、私から見ればどうでも良いし、結構多くの人はそう思っているはずだ。
それに拘るのは、単純に経済を回すための口実に過ぎない。ただ、それがもし主因だったなら、そのまま経済を回し続ければ、取り返しの付かないことになるんだというのが、感染予防を唱える人々の言葉だったのを、無視したから年末年始に止める羽目になった訳だ。

本来はこれを12月の頭までにでもやっていれば、クリスマスから年末年始ぐらいはある程度の移動制限緩和があったかもしれない。
もちろん、そのあとにきっと再び大きな制限が起きた可能性が高いが……それでも、かき入れ時はどうにかなっただろう。

ただ、どの場合においても問題なのは、GoToだけが悪者でそれさえ止めれば終わると思っている人がいるなら、そうじゃないということだ。結局は、感染抑止は、感染者を隔離するか、感染していない人を隔離(感染者に近づけない)するかどちらかだ。そのどちらか、または両方が満たされないなら、感染は今後も拡大し続けるだろう。




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