北海道は多いところで30cm以上雪が積もり、Pfizerはワクチンが90%効果があると発表した今日この頃……詳細
WNIと時事通信社の記事である。
北海道は寒気と気圧の谷の影響で、大雪となり30cm積もったところもあるそうだ。
この寒気は、だいたい木曜日ぐらいまでには和らぐ見込みのようで金曜日はところによって雨が降る場所もあるようなので、このままずっと寒くなるわけでも無さそうだ。最近は寒暖差が極端である。
SARS-CoV-2/COVID-19への感染者が北海道などで増加する中で、中途に暖かかったり、極端に寒くなるような状況は、体調不良の原因にもなり得る。もう少し穏やかな秋から冬への変化をしてほしいところだ。
そして、昨夜はPfizerがワクチン候補BNT162b2のPhase3(第三相)試験の中間報告を発表し9割で効果があるとした。
完全な試験の経過報告は以下である。
上記によると対象となった臨床患者(参加者)の数は43,538人(2度接種を受けている人は38,955人-11月8日時点)。そのうち42%が特定の人種に左右されない人々で、米国参加者の3割が他人種となる。
尚、試験参加者のうち94人(累計かな)にCOVID-19に関する症例が見つかり、うち32例は中間分析が中止され(最終的に94になるとしているので多分対応日数が足りていないためと考えられる)、残りの62で最初の分析が行われたとしている。その結果、ワクチンの接種を受けた人と、プラセボ(偽)を受けた人での相関で2回目の投与後に90%のワクチン有効性が確認されたという。
そして、今のスケジュール通り(2回の勧奨接種)にワクチン接種をする場合は、接種の開始から28日(4週間後)にその免疫が確立されるとしている。
ちなみに、読む限りでは副反応についての情報は書かれていない(重篤なものは今のところないという程度な)ので、取り急ぎといったところだろう。
尚、現在日本でも試験は行われている。以下がその概要である。試験レベルは第一相と第二相であり、結果が出るのは少なくとも数ヶ月先になると思われる。ただ、今の政府のことだから、米FDAが緊急承認すれば、日本も認可するんだろうが……。それやると、接種したいという人が減りそうだ。ちゃんとこの国内での調査結果を元に承認してほしいものだ。
<株価は上がっているけれど現実は……北半球の冬は間に合わなかった>
ということで、纏めるとこの冬には残念ながら全世界でほぼ間に合わない。それは間違いない。来月承認されても、最初から何億人と接種を始めることは出来ないだろうし、90%という効果が出るのは2度目の摂取後であり、接種プログラムの予定では28日後である。日本だと最低でも1月~2月以降になるだろうから、絶対にこの冬を越えないといけない。
ただ、それを超えることが出来れば、特別な副反応が隠れていないなら、元の生活に戻れる可能性がやっと見えてくる訳だ。
そういう視点で、欧州などは、今年の冬は経済活動を抑えて、春から一気に再開させる段取りを組むかもしれない。一方で、米国は来年1月迄トランプ大統領の任期は変わらないので、そこまでにワクチンどころでは無くなっている可能性もある。
どちらにしても、この冬を感染者数を最小に抜けることがとても大切である。
それに失敗すると、全てが水泡に帰するかもしれない。
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