Intel、NANDメモリ事業をSK hynixに90億ドルで売却 …… 合意したが、当局承認を受けて売却が始まるのは来年。
ITmediaの記事である。IntelがNANDフラッシュ事業から撤退することになったようだ。
既に、Intelは個人向けSATA版のSSD 500シリーズの製造から事実上撤退(在庫限り)しており、現在は660p/760pのNVMe製品のみに移行していた。
データセンターはD1~D7やDCシリーズなど多様な製品群を売り出していたが、一部は在庫限りになっていたはずで、これらも他社との価格競争に曝されていたため、収益性が高いわけでは無かった。
そういう点で言えば、90億ドル(現在のレートで約9497億円)で売れるなら、それで処分した方が良いと言うことだろう。
TLC⇒QLC⇒PLCと開発が進む中で、Intelの売りである高信頼性にも限界が来る恐れがあったわけだし……。大容量化は進んでいるが、どこかで、この多ビット化は特にデータセンターを主軸としているIntelにとっては破綻するリスクが高かった。
その証拠に、今回の売却にOptaneのブランドで販売しているPCRAM関連(3D XPoint)に関する特許や米国の工場は含まれていないため、そちらに注力するつもりだと思われる。こちらの方が、公称での信頼性は高いため、こっちをストレージのメインにして徐々にでも、上下に展開し浸透させた方が、儲かるということもあるだろう。(NANDを持っていると、結局安いNANDの方を売り込むことになるため)
それに、14nmの収益力が低下しはじめ、10nmに段階的に移行する中で、足下は決して盤石とは言えない。そういう状況では価格が上下しやすいNAND事業を売れる間に処分して、少しでも先の安定を目指そうということかもしれない。これで得た利益を、株主や今懸念のある事業の開発費に充てることも出来るからだ。
どちらにしても、これでIntelブランドのNANDフラッシュを使ったSSDは段階的に消えていくことになる。
予定では、2021年の後半までに当局(各国の公取当局)承認を受けた後、向上の売却が行われ、その後2025年までに知的財産関連の研究開発チームも移管する予定のようだ。たぶん、今のIntelやHynixのシェアから考えると止められることはないと思う。事業もNANDフラッシュなので、どちらかが何らかの理由でキャンセルでもしない限り、着実に進むだろう。

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