国内の累計感染者、5万人超に…沖縄の10万人あたり感染者数は東京の2倍超 …… 総人数をいつまで報道の中心するのか?
読売新聞社の記事である。そもそも、この総人数にも私は怪しさを感じているのだが、厚労省が出しているデータは2日遅れ程で遅いのは分かっているが、49700人には国内の全ての自治体が開示している情報を集計してもならないのは何故なのだろうか?先行のデータがあるのかなと思ったが、それにしては多い。そもそも、最も多い東京の人数などは、15時発表の前日分で示されていることも考えると、こんなに差が出るようには思えない。
そこがどうも解せない。まさか、定期的に過去分が除去されている(重複消去が各都道府県で出てくる)のを累積しているとか……それをやると、数百人は過剰に計算される。ちなみに、東京、愛知、千葉、福岡、京都、大阪、沖縄などで補正が何度か掛かっている。沖縄は数日前にも重複があり人数調整が掛かった。ああいうのを残すと、かなりの人数が無用に加算されるだろう。
そもそも、人口比感染者数が東京の2倍というのは説明としては好ましくない。まるで、状況が東京より2倍程度悪いかのようだ。実際は、そんな比ではないほどヤバいのに。
はっきり言おう。重要なのは、病院で入院できる総数に対して、軽症、重症、中程度の患者の数と分布がどうなっているかだ。
危険度を本当に示す気があるなら、それを報道は調べて詳細に示すべきだ。数字だけでもこれは出来るが、報道機関なら、数字ではなくちゃんと現地取材などを交えて報道すべきだろう。Blogで出来ることをするなという話だ。
尚、8月11日午前7時現在で各都道府県の情報を纏めたものを出すと以下のようになる。
現時点で48,923人が累積感染者であり、14,653人が現在陽性となる。
尚、土日祝日はデータ集計をする人が少なくなるため、入退院の集計が止まっている場所もあるため、入院総数は今日以降適正化される地域もある。
分かっている場所だけで見ると7038人が入院中である。
ちなみに、この暫くの間に重症の集計が出来るエリアが少し増えた。PDFファイルなどを細かく調べて、集計している地域が見つかったのが大きい。
病床の逼迫率は、福岡が自宅や宿泊施設の区分が見つからないので、超過状態になっているが、それを除けば、沖縄がとにかく危険な状態をキープしている。沖縄は既に標準の確保病床は超過しており、最大想定病床が6割稼働している状態だ。しかも重症対応設備の稼働率が7割を超えており、それが影響しているのか、死者が10日に3名一気に増えた。
沖縄の厳しい点は、諸島が多くあるため、そこで重度の感染者が出たときに、それに対応する病院が本土(沖縄本島)になるという点だ。今回亡くなられた人には、宮古島の方がいたのだが、重症化したときに対応が出来なかったのかも知れない。
今のところ他の地域は、患者数が多い地域ほど入院外扱いでホテルや自宅療養をさせているため、病床は空いているように見えるが、実際には数字が増えないように、このところ入院自体を減らしている自治体もあるので、確保している病床に対して、実際に稼働できるだけの人の数が足りてない地域もいくつか見られる。毎日一応、数字は暇を見て出して、日々の集計差も8月2日以降なら閲覧出来るように私の資料上は存在するが……。そういう情報を溜めて処理出来る状態にしていると、病院の限界も見えやすい。
要は、実際は逼迫しているが、病床から見ると十分問題ないように見える場所も多いのだ。
重症が今のところまだ以前より少ない(最盛期の約半分な)のが救いである。最悪期は厚労省の調べで5月1日に328人だった。
それに加えて4月や5月と違うのは、大都市圏だけではなく、地方でも感染が広がっていることが都市部ではある種の余裕のように見える側面もあるかもしれない。
しかし、世間の報道は未だに累積患者数などに縛られている。
最初の感染者は1月16日の神奈川県で、既に病院にいる患者ではない。
だから、累計患者数はそれほど大きなテーマにはならない。
重要なのは、重傷者がこれから300人を超える可能性があるのか?(現在増加傾向にある)
死者数も毎日数人から10人以上になる可能性はないのか?
の方だ。そのためには、今いる患者の数(14,653人)を伝える事に専念した方がよい。ちなみにこの人数は8月2日と比べて約2,900人増加し、重傷者は69人(以上)から152人(以上、この数字は分離されていない都市圏があるので)となった。この中には高齢者が多いのは確かだ。ただ、実は中程度の患者にどういう人がいるのか迄は分からない(中程度だと肺症状が伴っているので、軽度以上の後遺症が残る恐れがある。重症だけが怖い訳では無い。)。
本当は、この辺りが報道が取材出来る狙い目のはずなのだが……。
この先、ウィズコロナという言葉があるが、WITHが成立するかというと、今の現状では厳しいだろう。まだ、夏場は年齢次第ではWITHでも、夏場だけ指定感染症から外すなどして、いけそうな気もするが(高齢者関係のお仕事や家庭に高齢者や生活習慣病の患者がいると厳しいので、他の指定感染症と違う区分が必要だろう)、秋冬はかなり厳しい予感がする。
特に残念なのは、豪州の感染死者状況が悪化していることがある。9日で100人という死者数は、脅威的だ。
実は6月の終わりから7月の半ば前頃までは、日本より押さえ込みが上手く行ってるように見えたのだが、日本で12月の後半である7月後半感染者が激増した。そして、今死者数が急増している。そこから言えるのは、冬は半端ないほどこのウィルスの力は強いというのが、やはり確実だと思って事に当たった方がよいということだ。
豪州はある程度抑え込んだ状態から、この状態に一気に転じたことを考えると、既に浸透した状態で冬に向かうと、凄まじい規模で感染が起きる恐れが高い。新型の病は、1年目より2年目が怖いと言われる所以がこれだが、今のままだとそれがやってくるだろう。
いつもここでは書くが、病気にしても経済にしても先の状況が悪化する恐れに対して、どんな手を打つべきなのかが重要だ。しかし、そこを知るための情報は上手く整理されていない。
その一つとして、地域の話と貧富の差について書いておこう。
これは、経済に対してどのように自分が考えているかという心の動きにも影響を与えるものだ。
<経済リスクもある種……貧富の差や地域差がある>
経済がやばいからと言っている人も多いが、そもそも経済がやばくても、感染が増え続けているなら旅行などには行かない人も多いだろう。一部の経済は、このコロナが終わるまでは絶対に回復しないのだ。それを、中途半端に回そうとしても、結果的に状況が悪化した状態のままで、長く推移すれば企業は潰れる。それなら、短期間に絞って集中的に対処して終わるなら、それをやってくれた方が企業は目処を立てられるという場合もある。
それをしないなら、もう何も対策しないと宣言するならした方がよい。その代わり、それをやると、村八分などは加速するだろう。特に、貧富の差による影響と、田舎と都市部の感情差はでかくなる。
これを、旅行(娯楽)という観点でみると結構良く分かる。
大きな資産を持っている人はたぶん旅行に行かない。あと、田舎の人ほど今年は旅行を避けている人が多いはずだ。
先に貧富について書こう、
金があるなら、出かけなくても家だけで完結する娯楽を持っている人は結構居る。一方で貧乏なほど、家は狭い(庭もない)ため外に出たくなるという特徴もある。まあ、そもそも貧困層は旅行もいけないが、日本で出かけたいと思う人は、貧乏では無く小金持ちの人となる。(日本人の半数近くは世界的に見た貧困層には入らない程度に余暇にお金が使える人である)もっと言えば、旅行行くにも貧乏だと車ではなく、公共交通機関を使うから第三者から病気を罹されやすい。
次に田舎と都市の差もある。
人口密度の低い田舎だと、家の周りを散歩しても、そもそも人がいないから、感染することも感染させることも殆どない。外から人がこない限り……。同じ金額で手に入れられる家自体も広い、土地も安い。だから、旅行1回分をキャンセルして、家の中でじっとしている都市部よりも、それなりに散歩をするなどして外でリラックスすることは出来る。家に庭があれば水遊びなども出来るだろうし、買い物も自家用車や自転車で行って、その地域に感染者が出ない限り感染しないことも多い。逆に言えば、だから外から旅行客などに来られちゃ困ると思う人もいる。後は、田舎ほど金の掛かる娯楽がないので、若者が少ないのも特徴である。だから、感染に対してシビアでもある。
これが現実の都市と田舎、金持ちと貧乏の違いであり、発想の違いでもある。
田舎は閉鎖的なんて言うが、自分が田舎民になって田舎で暮らしている側になると、都市出身者の方が実は、この発想に染まる恐れもある。何故って、都会で暮らしていて、気に入って田舎に移り住んだ。その後、感染が都会で出てきて、ここに移ってよかったなんて思っていた。その途端に、感染者っぽい人が来たら、なんで来るんだと思うかもしれない。(これは、純粋に専業農家や自営業者のような人だとむしろ、あまり、そういう外からの人に感心を持たない人も多い。影響を怖がるのはある程度組織で働いた経験がある人である。)
そういう人も世の中にはいる。即ち、都会ではNGの行動が、田舎では人が少ないからこそ出来る訳であり、田舎にはお金を掛けて遊ぶほど刺激的なものがないから、高齢者が多いから病気を恐れる傾向もある。そこに田舎なりのメリットがあるだが、それを見越して都合の良いときだけくるように見える人がいて、それに悪感情を持つ人がいるというのが現実だ。
即ち、田舎で貧乏でも、旅行などをしない生活は出来る可能性が高い。
だって、田舎ならそもそも、都会の貧乏より居住空間や1人当たりに与えられる生活空間などが広いからだ。それらは、金で買うにしても安いし、借りるにしても安いのだから、裏山でもあろうものなら、そこを歩くだけで気分転換も出来る。子供がいれば、クワガタとかカブトムシも取り放題だ。
田舎なら、車を持っているし、公共交通機関を使わずに付近のそこそこ大きな屋外の公園(無料)などに遊びに行っても、密になど殆どならない。だから、感染も広がりにくい。但し、年齢層が高いので感染するのは恐れている人が多い。
逆に、都市はお金を使って遊ぶために、仕事をしている。狭い場所で暮らし、狭い場所の窮屈さを発散するために、どこかにお金を出して旅行して発散する。それが閉じこもってというのは、辛いだろう。だから、経済を回すという理由の元に動きたくなる。
そこに経済が優先か、それとも感染を抑えることかという差も出てくる。まあ、田舎の温泉街やホテル街だとまた見方は違うが、報道が壊れたラジオのように累計に拘って、あそこで村八分があったとか、ここの人出がどうだとかいう話ばかりを元に、どうでも良い連中が経済と医療の井戸端会議を結論も不調なままに毎日進めているから、現実に誰にストレスがかかり、誰がどう思っているのかをちゃんと理解している人は少ない。
その地で何故そういう発想が出るのかも分からないのだ。
これが分かっていると、この部分だけを取っても、対策は数行の言葉で成立する。
元々、やらねばならないのは利益がそれなりにあり潰れる可能性がない企業や個人で且つ、既にもう経済として耐えられない飲食店やホテルに対して、支援救済がされることだ。それがまず必要なのだ。ただ、それを社会の経済行動に任せて、そのために病気を防がないというのは本末転倒である。では何故、その方向に行くのかというと、その支援が不足しているという点が1つ、一方でそもそも家に籠もること自体が、人の生活として見た時に発狂するほど狭く苦しいと思ってしまう生活圏の人もいるという点にある。
そして、それが地方などで村八分を起こす原因にも繋がっている。そして、それを誰も見ようとしないからこのようになる。
本当は、その問題をちゃんと報道が報道し、政治や行政がそれに対して必要な措置を考えていれば、たぶんある程度感染を押さえ込めて、ストレスもかなり削減できただろう。
しかし、経済のため、病気のため、医療のためといずれかに偏った結末を毎回毎回報道が、適当な井戸端会議(番組)でその都度毎日のように垂れ流すから、民衆は徐々に混乱し、秩序が壊れていく。何が正しいのか分からなくなり、1人1人の意見も悪い意味で割れていく、各々が勝手に自衛に動き、人を責め立てるようになる人も出てくる。
しかし、現実は極めて簡単だ。
あなた自身が、このウィルスに対して何を心配しているか、直接的な部分と間接的な部分、社会的な部分と、個人的な部分を箇条書きにして、それに対してどんな対策が有り得るのかを自分で考えてみるだけで良い。それを社会の現実と照らしていけば、自ずと好ましい方法は、それぞれに見つかるだろう。それを可能な限り多くの人が考えて、出して見るとそこから、さらに意見はより良い現実的な答えに昇華されていく。
その一助を報道が行うべきだが、報道は専門家と称する人の意見と、芸能人などのとりとめのない意見に染められている。しかも、それに何か良い成果がある訳でも無い。それは結局のところ、累計患者程度でわちゃわちゃしている方が、楽という理由なのだろうが、それを続けていたら、経済も社会もさらに破断が進むだろう。

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