始まる台風シーズン……梅雨前線が停滞する地域は台風の影響に注意。

ウェザーニューズ(WNI)の記事である。台風一号が昨夜誕生した。


気象庁の台風情報を見ると、この台風は18日に沖縄の東に達するが、気圧は998hPaと高めに推移するようだ。即ち、強く強烈な台風にはならないと推定されている。一安心と言いたいところだが……。そうもいかない。

梅雨前線が出来る梅雨時期と、秋雨前線が出来る秋台風の怖い点は、その台風から入り込む湿った空気によって、一部地域に想定以上の大雨をもたらすことがあるという点だ。特に湿った風がぶつかる山沿いで、且つ夕方から深夜、早朝にかけて土砂降りをもたらすリスクが上がる。台風や前線の移動速度や方向によっては、線状降水帯が出来て、1時間~2時間バケツをひっくり返したような雨と称される滝行のような雨が降ることもある。

これに気を付ける必要がある。

今回の場合は、台風が近づいてくる過程での前線上の雨雲の急成長と、台風が前線に飲まれ温帯低気圧や前線の一部に変わってからの残雲による大雨の2つが警戒すべき点だと思われる。

まあ、既に沖縄本島では5月のゴールデンウィーク最終日の早朝に記録的短時間大雨情報が出ており、奄美でも昨日(5月12日)早朝に同じく大雨情報が出ているが、これが今後、台風の接近と共に前線の停滞する地域で急増する恐れがあるので、大雨、洪水に関する情報に気を配って欲しい。土砂災害警戒区域にお住まいの方で、低層の住宅(アパートや戸建て住宅)にお住まいなら早め早めの避難や建物の2階で、山側や水辺などから離れた場所で夜間は就寝するようにするなど心がけて欲しい。


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