新型コロナウィルス(2019-nCoV、COVID-19)の影響でMobile World congressも中止……

PC Watchの記事である。朝の経済ニュースでも流れていたが、残念である。ただ、こればかりは仕方がないだろう。


現実問題として言えば、今やどこで感染が広がるか分からないとWHOも世界各国の政府も既に認めている。
ただ、広がりがまだ限定的だから、マスクが足りないぐらいで済んでいるとも言える。実際には、既に経済見通しが悪化し始めているが、それでも金融市場が強気なのが何とも怖いところだ。2月3月の指標は間違いなく悪化するだろうから、それまでは稼ごうということなのだろう。
なかなか、金融市場は強かである。

さて、MWCの中止で、そこで発表されるはずだった製品の一部は、個別に各社から発表されると思われる。既に、サムスン電子はGalaxyなどを発表しているが、今後、ソニーなどの他のメーカーも個別発表に変わると思われる。本来なら大きなイベントで注目を集めることで、売れるかどうかが決まるものもあるが、今年はそれが出来なくなることで、市場ムードを予測するのは難しくなるだろう。

だいたい、MWCで出てくる製品をどれほどの記者が興奮して届けるかによって、その年の売れ筋は変わるが、それが無くなるのだから結構影響は大きい。

まあ、その前にサプライチェーンがどうなるかの問題もある。既に、自動車やIT、さらにはプラスチック製品などでも中国の業者での生産が一部滞っており、一部で製造在庫不足が出ているという。ソニーやシャープなどは中国の下請けで製造しているものも多いので、ものによっては今後新製品の発売時期などにも影響が出るかも知れず、それも含めて、ソニーはMWCを避けた可能性も無きにしも非ずだ。

販売予定の品の製造が未定になり遅れるようなことがあれば、結局発表も出来ないからだ。今後これがどこまで影響として響くのかは、まだ見通せないが、まあ今日の中国の感染者数が基準変更で爆発的に増えたことを考えると……かなり長引く覚悟は必要だろう。


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