新型コロナウィルスによる新型肺炎(2019-nCoV改めCOVID-19)対策と現状-2020年2月14日-国内感染者2名追加

2020年2月14日-更新情報-感染者数追加

<新型ウィルスの名前変更-この記事では2019-nCoVのままにします。>

新型コロナウィルスの名称が正式名としてCOVID-19に変更されたようだ。WHOって何してるんだろうと今回は本当に思う。
SARSの時は、比較的早くからSARSで定着させた。それは、それまでに出ている情報がSARSであったからという点と、そんな名称を考えるより、医療を優先したからだろう。今回は、11月の終わりに最初の感染者が出て、12月に発覚し、12月31日に新型肺炎とわかり、1月に拡大が宣言されと伝わる中で、2019-nCoVという仮称が使われていた。WHOもそれでホームページを作っている。それを、今後変えるのだろうか?

それをやると……。いろいろ崩れそうだ。これを考える会議がもしもあったなら、やはり今回の感染拡大はWHOもウィルスにとって大きな恩恵を与えたと言えるだろうし、どうすんの今までの情報、全部置換する時間無駄だよねとか思う。こういうのは、弱っていく組織によく見られる傾向だ。建前としての名前などに力を入れて、中身がどうなるか考えていないのだ。普通は、名称等終わってからでもいいし、通じるなら何でも良い。今使われている言葉を使えばよいのだ。

尚、ここでは2019-nCoVのままとする。面倒だからだ。


-以下はWHOの緊急声明に基づく内容です-

WHOがマスク需要に対する強い懸念を表明しています。
これは、マスコミも十分に理解して放送していない可能性がありますが、本当に不味い事態であることを留意して読んで下さい。

免疫不全などに関わる病気をお持ちの方などでなければ、個人で感染防止に使い捨てマスクを使うのは避けましょう。企業行政においても、衛生上(食品衛生、医療衛生、福祉衛生のいずれかに該当する場合を除く)絶対に必要である場合を除いて、マスクの買いだめはしてはいけません。

飛沫防止に必要な場所からマスクが消えてしまえば、マスクをしていても、呼吸器感染症以外(食物から細菌感染することも有り得ますし、突発的な怪我や病気で病院に行って感染するリスクが増すことになります)でより危険な感染症が広がるリスクも高まります。

既にマスクの調達は平時モード(誰でも自由に買って使えるもの)ではないと認識し、優先的に必要なところに供給されるように協力する姿勢が大事です。それが、世間での感染症増加を減らす一助になります。

どうしても個人で心配なら布やガーゼなどで洗い替えが可能なマスクを手作りすることも出来ますので、そういうものを作ること、または洗い替え出来るマスクを探すことを強くお薦めします

尚、必要に駆られていても、絶対に高値転売されている商品は買ってはいけません。

そういう製品は、品質担保がされていない品も含まれている可能性が高いのでご注意下さい。正規品(一次流通品と呼ばれる商品品質が担保される品)は必ず希望小売価格またはオープン店頭価格の上下数パーセントの値幅で取引されます。それより、高い物は基本二次流通扱いとなるため、医療衛生保証は出来ない品(衛生材としての価値がなくなった可能性があるもの)と見なされます。
即ち、医療関連の衛生材料は希少でプレミアムが付いて高くなるというのはあり得ないのです。

医薬品や医療衛生材料はそういう物だとちゃんと認識しましょう。


-2020年2月13日-

どうも、湖北省の患者数が激増したようだ。RT-PCRを使った検査ではなく、臨床診断を加えた結果激増したという。
要は、ウィルス検査による陽性分離をする前に、ほぼその病気だろうという患者を数字に加えることにしたというわけだ。
それだけ、検査待ちの数が多いのだろう。


-2020年2月11日-

潜伏日数が20日を超えるケースが確認されたというニュースが国内や世界を駆け巡っている。
患者数が万を既に超えているので、潜伏型スプレッダーが出るのは、予想されていたことであり、私自身も記事に当初、書いていたがそれが報告できる事実となったと言うことだろう。まあ、既にここまで来ると、この病気は根絶病としてSARSのように終熄させるのは極めて限りなく難しくなったとも言える。

後は治療体制を如何に早期に確立するかと、それまで如何に感染者を極端に増やさずに耐えつつ、経済活動や流通活動の低下を抑えるという道しか無い。この3点を上手に維持するのは世界にいる人々全員の協力が必要不可欠だが、その情報を流すはずの報道が、それを行えずパニック状態なのだから、無理だろう。今日本は運良く社会での継続感染者は確認されず、クルーズ船(船内感染)と帰国者感染だから、こんな報道でも許されるが、これは長期戦になることを踏まえて報道側も怖い怖い、正しく恐れるではなく、皆で感染を予防するとか、感染を軽くするのだというスタンスに気持ちを切り替えてある種の覚悟をするべきだろう。かもしれないじゃなく、もう広がる(みんなが1度は感染する)体で動けば、恐れはないはずだ。死亡率は武漢のようにならなければ、コンマ以下だ。

なるべく軽く抑えるため、または治療法が確立されるまで、発症しないための対策を考えることが重要だ。


<日本及び諸外国の行政の対応状況確認>


厚生労働省は以下のページで情報発信をしている。


ちなみに、「新型コロナウイルスに関する事業者・職場のQ&A」は笑える内容だった。感染拡大させたいのか、防ぎたいのか分からない。一体なんのために指定感染症にしたのだろうか?これは就業制限の対象にはならないので休業手当(賃金と同等ではないが、会社側が出勤停止を命じるが故に休業期間中に定められた手当を払う必要がある)などは会社から出ないので注意して欲しい。(2月2日現在の情報です。今後法制が変わるかも知れません。)


国立感染症研究所は以下である。

どちらも、基本的にリンク集であり、CDCのような情報サイトではない。英語が分かる人や翻訳機能を使えるブラウザをお持ちなら下の方がウィルス関連の対策などの現状の情報が簡潔に閲覧出来るだろう。


米国では貨物輸送機を使って帰国してきた帰国者に対して以下の様な措置が講じられている。(英語である)

尚米国では31日付けで中国全土からの入国受け入れに対して、禁止または隔離などの措置が発表された。いわゆる非常事態宣言が出たのだ。以下は関連記事である。

世界に対するWHOの非常事態宣言は1月30日(日本では31日早朝)に出された。
新型コロナウィルスの情報は以下である。

中国における感染者数や対策情報の最新は以下NHCのリリース情報で開示されている。

ダイヤモンド・プリンセス号に関する対応情報は以下で随時更新されている。

尚、ここに掲載されている情報の大半は、上記で入手している情報を編集したものです。一部最新化が遅れたり、常時全ての確認していないため、過去の情報が含まれていることもありますので、必要に応じて上記で確認してください。


<日本国内での感染者数>

2月2日時点(2月1日確報分)において、爆発的な感染は発生していないようだ。この調子で来週いっぱいをみて、感染がなければ思った程危険な病気ではない可能性も出てくるだろう。2月3日1正午時点までで偽陽性が102件中12件あり、感染確定診断の発表は2月2日~3日では行われていない。

2月5日、クルーズ船から10人の患者が出た模様だ。
ちなみに、WHOの見解は以下で、一般潜伏期間が2-11日、SARS/MERSなどを元にした推定の観察期間は14日でありこれは修正されていない。

当該のQ/Aを抜粋しておく。(2020年2月5日朝現在)

People with 2019-nCoV infection, the flu, or a cold typically develop respiratory symptoms such as fever, cough and runny nose. Even though many symptoms are alike, they are caused by different viruses. Because of their similarities, it can be difficult to identify the disease based on symptoms alone. That’s why laboratory tests are required to confirm if someone has 2019-nCoV.

As always, WHO recommends that people who have cough, fever and difficulty breathing should seek medical care early. Patients should inform health care providers if they have travelled in the 14 days before they developed symptoms, or if they have been in close contact with someone with who has been sick with respiratory symptoms.

上記見解は再修正されました2月6日付け

The incubation period is the time between infection and the onset of clinical symptoms of disease. Current estimates of the incubation period range from 1-12.5 days with median estimates of 5-6 days. These estimates will be refined as more data become available. Based on information from other coronavirus diseases, such as MERS and SARS, the incubation period of 2019-nCoV could be up to 14 days. WHO recommends that the follow-up of contacts of confirmed cases is 14 days.

これに伴いチャーター便に対する政府の隔離対応は10日→12日になりました。

感染者数は以下の通りである。

総感染者数
(前回増減率)
死亡者
(比率)
14日経過
観察中(※1)
疑い患者
(※1)
退院患者数
(※2)
日付時刻
備考(青字をクリックすると
厚労省の発表に飛びます)
1人
0
38人
未公表
1人
(100%)
2020年1月16日
2人
(100%)
0
32人
(70-38人)
未公表
1人
(50%)
2020年1月24日
3人
(150%)
0
39人
(+7人)
未公表
1人
(33.33%)
2020年1月25日
4人
(133%)
0
41人
(+2人)
未公表
1人
(25%)
2020年1月26日
7人
(175%)
0
68人
(3+22+2)
未公表
1人
(14.29%)
2020年1月28日
8人
(114%)
0
71人
(+3人)
帰国者
206-7人
7人
1人
(12.5%)
2020年1月29日
大阪在住※3
11人
(137.5%)
0
71人
(0人)
帰国者
203+210-34人
34人
1人
(9.09%)
未発症
2人
(18.19%)
2020年1月30日①
(11:30時点)
14人
(127.27%)
前日比
(175%)
0
71人
帰国者
413-8-26人
+26人?

1人
(7.14%)
未発症
2人
(14.29%)
2020年1月30日②
(22:40時点)

17人
(121.43%)
0
71人+α
帰国者
447-2+150-25
25人
1人
(5.88%)
未発症
4人
(23.53%)
2020年1月31日
(末日時点)

20人
(117.65%)
0
1人
(5%)
未発症
5人
(25%)
2020年2月1日
(末日時点)
全て武漢帰国者かな?
23人
(115%)
0
69人+α
帰国者
425-1+125人
乗船者
約3500人
1人
4.35%)
未発症
5人
(21.74%)
2020年2月4日
(末日時点)
33人
(143.48%)
0
69人+α
帰国者
425-1+125人
273-31人+α
1人
4.35%)
未発症
5人
(21.74%)
2020年2月5日
(8:30分現在)

35人
(106.06%)
前日比
(152.17%)
0
(5.71%)
2020年2月5日
(末日時点)
45人
(128.57%)
0
75人+α
帰国者
549人
乗船者
3701-10
計4315人+α
2020年2月6日
(末日現在)
86人
(191.11%)
0
帰国者
549+198
乗船者
3701-10
計4481人+α
 
2020年2月7日
(末日現在)
※クルーズ船感染者及び待機者はWHO統計上の国内感染者ではないと政府は示していますが、日本に着岸しているため、カウントしています。(入港している以上リスクがあるのは日本です)
90人0
帰国者
549+198-1
乗船者
3691-3
  
2020年2月8日
(末日現在)
96人0
2020年2月9日
161人
0
53人
帰国者
549+197
乗船者
3617人
 9人
2020年2月10日
末日現在
クルーズ船は合わせて135人
その他26人
163人
0
   
2020年2月11日

203人
0
13人
帰国者
549-197
乗船者
3617-39
-10人
2020年2月12日


251人

1人
未確定
不明10人
2020年2月13日
末日現在
255人
1人
未確定
不明10人
2020年2月14日
17:00速報情報
和歌山県70代男性-院内感染
沖縄県60代女性-タクシー運転手
東京都内-2名
(速報情報)
出典元は明記をしていない限り、全て厚生労働省の情報を元にしています。時間情報が含まれる場合は、末日付で差替修正されることがあります。
※1 日本などリアルタイムでの情報開示がない地域もあるため、正確な総数ではありません。旅行者も含めた疑い患者数はこれより多いはずです。また疑いに含まれた場合、観察には含みません。
※2 退院患者数は各地域で退院を発表された件数であるため、時間差や公表がなければ含まれていない場合があります。日付時刻にリンク先がある場合でも、当該記事には記載されていない場合もありますので、ご注意下さい。
※3 大阪のツアーガイドは発症後、公共交通機関(地下鉄や新幹線等)での東京-大阪移動歴などがある模様。

上記表を1月16日~2月14日まで図にしたのが以下である。

W_COVID-19_0214.png


<世界の感染者数/感染率と感染傾向>

基本的に集計データは前日分であること踏まえると、2月1日末日時点で既に世界感染者数は1.2万人を超えた。
増加率は120%前後で推移している。これは、中国武漢周辺の検査が追いついていないことが原因と思われる。最低でも濃厚接触者が数十万人いることから、感染増を抑え込むことは暫く出来ないだろう。

2月8日付けで世界の患者数は3.48万人と発表されている。これは、7日の集計となるため、推定は2月8日現在で、3.5万人を超えたと思われる。
一週間で、2.4万人(3倍)増えた計算である。

尚、中国で治療中だった日本人が1名亡くなったというニュースも入っている。死亡率は確かに低いが、爆発的流行がくれば、ゼロでは済まないこと、だからこそ、マスクなどの衛生品は行き渡るべき場所に行き渡ることが重要であると理解して欲しい。

(尚、以下の情報を引用する場合は、発表時刻で記載されている先に明記のルールに従って出典元情報の記載が必要な情報も存在しますのでご注意ください。)
世界感染者数
(前回増減率)
死亡者
(比率)
重症患者
(中国本土)
疑い患者
(中国のみ)
世界の
退院患者数
(※2)
おおよその発表時刻
(通常は時刻前日分のデータ)
5974人
(100%)
132人(2.20%)9239人↑
108人
(1.81%)
7816人
(130.78%)
170人
(2.18%)
1370人以上
※3
(17.53%)
濃厚接触
8万8693人↑
124人
(1.59%)
(中国国営新華社通信)
9821人
(125.65%)
213人
(2.16%)
1527人以上
※3
(15.55%)
1万5238人
濃厚接触
113579人↑
171人
(1.74%)
(ブルームバーグ通信、中国保健当局
11954人
(121.72%)
259人
(2.17%)
1527+268
-46?=1749?
※4
(14.63%)
254人
(2.12%)
2020年2月1日(31日確報分)
14554人
(121.75%)
304人
(2.09%)
1749+315
-87?=2151?
※4
(14.78%)
341人
(2.34%)
2020年2月2日(1日確報分)
17414人
(119.65%)
362人
(2.08%)
2151+186
-57=2280※4
(13.09%)
21558人
濃厚接触者
486人
(2.79%)
2020年2月3日(2日確報分)
20626人
(118.44%)
425人
(2.06%)
2280+492
-64=2708※4
(13.13%)
743人
(3.6%)
2020年2月4日(3日確報分)
24553人
(119.04%)
492人
(2.00%)
2708+431
-66=3073※4
(12.52%)
908人
(3.70%)
2020年2月5日
28283人
(115.19%)
565人
(2.00%)
3073+640
-73=3640※4
186354人↑
1171人
(4.14%)
2020年2月6日
31439人
(111.16%)
639人
(2.03%)
4821人※4
26359人
濃厚接触者
186045人↓
1573人
(5%)
2020年2月7日
34875人
(110.93%)
724人
(2.08%)
4821+1280
-86=6015※4
27657人
濃厚接触者
189660人↑
2084人
(6.08%)
2020年2月8日
37554人
(107.68%)
813人
(2.16%)
6015+87
-89=6013※4
28942人
濃厚接触者
188183人↓
2684人
(7.15%)
2020年2月9日(8日確報分)
40553人
(107.99%)
910人
(2.24%)
6484人※4
23589人
濃厚接触者
187518人↓
3281人
(8.09%)
2020年2月10日
43100人
(106.28%)
1016人
(2.36%)
7333人※4
濃厚接触者
187728人↑
接触情報
428438件
4042人
(9.38%)
2020年2月11日
45094人
(104.63%)
1115人
(2.47%)
8204人※4
16067人
濃厚接触者
185037人↓
接触情報
451462件
4826人
(10.7%)
2020年2月12日
60269人
(133.65%)
1369人
(2.27%)
8030人※4
13435人
濃厚接触者
181386人↓
接触情報
471531件
5969人
(9.9%)
2020年2月13日
64438人
1383人
10204人※4
10109人
濃厚接触者
177984人↓
接触者情報
493067件
6797人
2020年2月14日
※1 疑い患者が公表されている国及び、地域のみのデータです。日本などリアルタイムでの情報開示がない地域もあるため、正確な総数ではありません。主に中国となるはずです。
※2 退院患者数は各地域で退院を発表された件数であるため、時間差や公表がなければ含まれていない場合があります。日付時刻にリンク先がある場合でも、当該記事には記載されていない場合もありますので、ご注意下さい。
※4中国本土の重症増加数-死亡患者数、死亡者=重症とは限らないため推定である。世界換算は不明。

W_COVID-19.png


-感染率-

感染率(R0流行強度に基づく指数)は最小1.4から1.5、最大6.5という推定が推計した大学などの評価によって異なる値であるが出ているが、総じて新しい情報程、流行強度の数値は上昇の変遷を辿ってきた。
尚、現時点(2020年1月29日現在)で有力とされているR0流行強度に基づく指数は、1.4~3.9(各国の疫学者推計平均値2.9-3.2)である。3.9は超えないと見られ概ね1人の患者からの伝播能力は最大4人で考えるのが妥当であるとされる。

尚、このデータには日本で30日に正式に発表された未発症患者症例が含まれていないことを留意する必要がある。


封じ込めが失敗している場合、推定される患者の数は、2月の初旬までに世界で(殆どは中国である)数十万人と推定され、持続的感染地域がアジアで数カ国に広がると見られる研究機関や大学の調査もある。

-感染者数推計-(独自の最悪値)

この値はたぶん当たらない数字です。当たるかより悪いならWHOのトップや日本の政権交代とか解散じゃなく、何か理由を付けて捜査して逮捕して処罰した方がよいぐらい無能。

もしも日本国内で中国並みの発症をしてずっとずっと対策が後手後手になるとした場合、実際にパンデミックが起きた以下の条件を当てはめるのが妥当だろう。

・低年齢発症率は大人に比べて極めて低い。年齢が上がるほど高まる。
・そのため、インフルエンザに比べると発症率は低い。(インフルエンザは20代前半までの年少者の発症率が高齢者と同等にある)
・インフルエンザの新型(H1N1)パンデミックでは、日本で2000万人/シーズン以上(2009年時1億2751万人の総人口比約16%)が発症した。

という前提になる。

インフルエンザは子供と高齢者が多いことを想定にいれる。一方でコロナウィルスの発症傾向は大人が多いが、インフルエンザほど発症率が高いとは言えない。総人口に占める発症率は6-10%(最大1200万人ぐらい)であると考えられる。最悪の場合、重症化率は10-25%で120万~300万人(確率中央値は13%、156万人)である。死亡リスク危篤患者は1.7-6.5%と推定し、20.4-78万人(確率中央値は2%、24万人)であろうと考えられる。

最小の場合、約720万人が発症し、最小で72万人が重症化、12.24万人が死亡するという計算になる。

ただ、現在は対処療法とは言え対策も分かってきているので、この条件でも死者数は特別な変異でもない限り、大幅に減ることが予想される。

これが有効手段を有効な時(最良なタイミングで)に使わなかった場合の悲観値である。ちなみに、感染力や発症力がこれ以上に高かったとしても、後述する予防策を1人1人が少しでもとっていれば、発症率は相対的に必ず下がるので、決してこうはならないだろう。これは政治や官庁の動きが悪くても、国民の意識が高いなら問題が起きにくいということだ。これは、日本のいつもの傾向でもあるため、これはよほどウィルスがより強い感染力と悪症状に変異でもしない限り、起きにくい。


-宿主と最初の感染地-

現状では未特定であるが、多くの発症があったのは武漢にある海鮮市場であると考えられていた。但し、初期感染者の十数名以上と最初期の患者はその場に行っていないことが後に判明しており、現在は他の場所も含めて大規模に広がったと見られている。

大元となる宿主は、コウモリから系統分離したものの変異株であると同定されており、SARSと同じ起源である可能性が高い。それが別変異したものであるとされる。2019-nCoV(2019-Novel Coronavirus)として人に感染するには、その間での媒介者(中間宿主)がいたと考えられているが、その特定はヘビをはじめ複数の名前が挙がっており、特定されていない。
尚、それが分かったからと言って、そこから簡便な治療方法(例えば某映画のように人に使える血清など)が見つかるわけではないので、注意して欲しい。


-感染方法/感染経路-

未発症状態でも感染能力を持つ、飛沫感染であることがほぼ確認された。(1月26日時点)
また、汚染飛沫(唾液体液)が付着したものを触った手で、鼻や口((呼吸器)及び、目に触れると感染することも正式に確認された。(1月28日時点)

飛沫核感染のリスク(どれぐらいの時間、ウィルス核が唾液などが乾いた状態で感染力を持つか)は不明であるが、あっても極めて限定的と考えられる。
直接飛沫の感染リスクは約2m以内であるが、R0が6.5であるなら一定時間経過後でも限定的な飛沫核感染能力があるかもしれない。→この条件は飽和感染が起きた武漢地域を除き、通常環境では「おきない」可能性が高いと考えられています。

2月10日付けの(Zhong Nan研究チームの1099サンプル調査の結果2月10日付け論文にて)調査報告では、
糞口感染のリスクが6.5%(ウィルスが尿や便から排出)で生じることが報告された。

宿主となりえるのは、人を含めた動物(哺乳類、は虫類、鳥類のいずれか)である。
この全てが当該ウィルスを媒介するとは限らないが、現時点ではどれが媒介者になるのか、ならないのかという判断が定まっていないため(調べる時間もないほど早く大規模感染が始まったため)、ペットも含めて全てが媒介者になり得ると考える必要がある。
上記の要件のうちペット(犬猫などの一般的なペット)は、2月2日(日本時間2月3日)に感染例(証拠となる情報)が確認されていないとして要件から現在は外れています。(他のペットは各々で判断して下さい。餌やりなどはともかく、口や目元などを舐めるような密な接触はどのペットでも避けた方が良いかも知れません。)


-潜伏期間-

最新の情報では、発症までの潜伏期間は3日~7日(中央値は5.2~5.6日)であると示され。14日を超えることは(これまでの症例から)無いと示されている。現時点で発症の最長は11~12日ぐらいとされる。(1月29日時点)

潜伏期間中や未発症・未症状の状態でも他の人に、伝播(二次感染)する力がある。
→但し限定的であるという見方にWHOは変更している。(1月31日付け)

潜伏期間は中国の研究(Zhong Nan研究チームの1099サンプル調査の結果2月10日付け論文にて)
潜伏期間の中央値は、3日、信頼区発症率は0日~3日であると発表した。但し、特異な例として24日潜伏していると想定されるケースが見つかったとしている。


CNNでは以下のニュースも出てきた。見解を各国でバラバラに出すなよというのは、たぶん多くの人々の本音だろう。
これでは、何が事実か分からない。内容を読むとたぶん言いたいのは、ドイツのこの患者については、発症してからだったという話のようだ。いわゆる、2019-nCoVの特性として、発症前に感染力があるかないかを語っているわけではないのだが、CNNの記事ではWHOの見解を最後に入れたことで、まるでこのウィルスが全く潜伏期間中も全く感染しないと認められたかのような内容になっている。もう、報道現場も混乱だらけである。
潜伏期間中の感染例は「誤り」。


<確定診断の検査時間と検査方法>

検査結果が出るまでの時間は、現在当初より大きく短縮された。

rRT-PCR(RT-PCR(real time-Reverse Transcription-polymerase chain reaction/逆転写ポリメラーゼ連鎖反応))検査の試験が世界的に開始されたことで、診断速度が大幅に向上し仮診断まで数時間、確定診断まで1日~4日と短縮された。1日~4日と日数に幅があるのは、扱う検体の数や、拠点距離の影響があるためである。日本でも都道府県などによって対応するキャパシティ(容量)は変わるので注意が必要だが、感染症検査対象となる所定の医療機関であればこれらの検査はこの時間内で行える模様。

但し、この検査には専門の医療機関または大学などの組織でのサンプル検査が必要であり、個人医療機関や一般診療病院(診療所ではない)での診断が可能になるのは、まだ数日~数週間先である。個人診療所での診断(簡易キット迅速検査)にはもっと技術と時間が必要となる。現在、国内では段階的に受け入れ可能な施設は増加している模様です。

検査には、患者の検体を必要とする。早期診断では、最低2カ所から3カ所の異なる部位の検体を採取することが必要となるが、他のウィルスや細菌感染症と同様にそれでも検出できないことがある。



<疑い患者の対処>


疑い患者は医療機関や厚労省、各自治体(都道府県-日本では保健所か都道府県の管轄する感染症センターなど)に連絡をして検査を受けることになる。


疑い患者や観察期間の患者は14日間以下の条件下で生活することになる。

検査結果が出るまで自宅待機の場合は次の手順で監視または管理されなければいけない。

・疑い患者はマスクを必ず着用して下さい。(基本的に常用すること)
・同じ家でも家族との接触は極力さけ、場合によっては部屋割りなども一時的に変更し、一番、家族と接触しない場所で生活して下さい。
・手を定期的に洗浄して下さい。
・疑い患者の利用したものは定期的にアルコールや漂白剤を希釈した水を含ませたタオルなどで拭いて下さい。
・疑い監視中はペット(鳥類、哺乳類・は虫類)などとの接触はしないでください。この要件は2月2日(日本時間3日)に外れましたが、対象は犬猫などの一部です。全てではありません。
・症状を定期的に確認します(通常は医療機関などから行うはずですが、咳や熱などの症状が出たら医療機関に連絡を)
・体温を一日2回以上測って下さい。
・家族とタオルや用品(日用品、物品)を共有しないで下さい。共有する場合は必ず洗濯や洗浄、除菌をして下さい。
・外出は原則しないで下さい。


これには今もSARSの規程にあった換気などの要件は含まれませんのでご注意下さい。

この中で気を付けて欲しいのは、ペットとの接触だ。この病気はいずれかの動物を介して感染する可能性が高いが、どの動物を介するのかがまだはっきりしてない。そのため、疑いのある患者はペットとの接触は2020年1月29日現在厳禁である。→2020年2月2日(日本時間3日)にペットの要件は外れましたが、基本的に犬や猫などの一般的なペットとなります。

<発症傾向>


初期症状として、発熱・風邪の諸症状(喉の痛み、倦怠感、頭痛・咳・鼻水、嘔吐下痢)などが生じることが多い。

但し全ての患者がこれらの症状を併発する訳では無く、未発症感染やこの中の一つか2つだけの症状に留まる患者も相当数存在することが日本国内での武漢帰国者の検査で発覚した。
発熱は2月10日の(Zhong Nan研究チームの1099サンプル調査の結果2月10日付け調査論文より43.8%であることが示された。そのため、発熱は初期症状に必ずしも該当しない恐れがある。

・重症化しやすい患者には高齢者が多く、40代以上の人や、生活習慣病を持っている人が重症化しやすい傾向が見られた。上記Zhong Nan研究チームの調べでは、発症中央値は47歳であるとされた。

・発症者の中での重症化率は20~25%であると推定される。以下は23日までの感染者傾向(当ブログ調べ)である。
2019-nCoV_0123.png


・若年層の発症率はSARSに近い傾向が見られ、重症化率が低いとされる。(これは中国国家卫健委与国家中医药管理局からの文書で発表されている)ただし、子供でも発症ゼロではなく、中国では生後9月の女児が感染した例が報告されている。

・尚、初期症状の傾向などが患者によって異なるため、早期にウィルス検出をするなら、複数箇所の粘膜からの検体採取が必要とされる。(それでも、初期症状では検出できないことが多くあると見込まれているのが厄介である)


とにかく、風邪症状が確認されたら、完全に治るまで仕事や学校を休む、その他予定を中止するなどして油断せず安静を心がけることが大事であり、これを、この病気が(世界の)どこかで流行っている間は、企業や組織で徹底するのが妥当であると思われる。



<経済的影響>

欧米では、あまりこのリスクを認識していないように見えるが、今のまま中国が封じ込めに手をこまねいている状態が続くと、世界に経済的打撃が波及するのは否めないだろう。そもそも、現時点で終熄モデル(終熄だと断言するための材料)が不透明というのもある。この病気の感染力は、密室で場所を共有する職場ではマスクをしていても、間違いなく広がると見られる。そのため、封じ込めに失敗した中国で会社などは休業状態へと追い込まれているわけだ。

これを再開するのはいつか?再開して再流行は起きず大丈夫なのか?という判断は現時点で目処が付けられていない。

これが、H1N1インフルのように世界に加速度的に広がったウィルスなら、封じ込め自体をやめて、通常治療(感染症病棟ではなく、通常病棟で対処する形)に変更しつつ対応すれば、復帰率も上がるだろうが……。現状では他の国では封じ込めているため、経済という点では、むしろ長引いてしまう可能性は大いにある。だからといって、通常対応にしてみんな感染しましょうという話ではない。発症リスクが未だにはっきりしない上に、ウィルス性肺炎を罹患すると緩和薬<代替治療薬など治療法の確立>がなければ、結構根治には手間と時間が掛かるケースが多いからだ。だから、どれが、正しいとも言えない宙ぶらりんの状態なのだ。

即ち、治療薬や治療や療養の短縮方法が見つかることが最短の近道であると言うことだ。

それが見つからないと、比率は減少したものの、今でも世界の工場である中国経済を疲弊させると同時に、世界のサプライチェーンを止めてしまうことになる。既に、一部の製品は在庫が希少になり始めているものもある。衣料品や家電、プラ製品などは中国部品も多いからだ。

米国は好景気故に木曜日まで株高で最高値更新だったが、これはある種、リーマンの時の日本のような状況だったと言える。日本は銀行が健全だから大丈夫で比較的金融は軽傷に留まり、実際には世界での販売が落ち込み、円高が進んで日本も大打撃を受けた。あれを彷彿させる話だ。まあ、大丈夫だと信じたいが、楽観視してはいけない。


<治療、薬剤、ワクチン>


治療法は、解熱鎮痛など体温や疼痛緩和と栄養、休養(睡眠)、それらをアシストする総合感冒薬の服用などの一般的な風邪対処となる。また、他の病気を併発している場合は、併発病の治療薬を使って先に治療することもある。
即ち、その人の免疫力を補ったり、低下を防ぐという対処療法となる。尚、ウィルス性肺炎は効果を持つ薬がなければ、治るまで時間が掛かる。今回の場合は指定感染症なので外にウィルスを漏らすことも出来ないため、大量感染が起きると医療関係者はかなり苦しむことになる。


現在、症状を緩和できる薬剤であると特定された物は見つかっていない。但し、いくつかの製薬会社及び、中国政府などが一部の医薬品の効果実験を行っている。この治験治療では、効果が期待出来ないどころか、副作用の影響を受ける場合もあるのでよほどの重傷者であるか、または同意した患者でなければ利用は出来ないだろう。中国の場合、日本とは国の指針も違うのでどういう運用がされているか分からないが……。

2月2日の夕。タイで、オセルタミビルとロピナビル・リトナビル配合剤による治療で劇的な回復緩和効果が認められるという報告が出されたようだ。
これが他の患者にも効果があるなら、今後劇的な致死率低下が期待出来るが……中国でそういう報告は今のところ無く、重症患者は減少していない様に見えるのが気に掛かる。果たして薬の効果なのか、それとも患者が自力回復しただけだったのか?……

肺炎症状の場合は、SPO2(動脈血酸素飽和度)の状態に応じて呼吸管理(酸素マスク等による補助)を行い、輸液などによる栄養管理を行う。
また、重症化した場合は、extra-corporeal membrane oxygenation(ECMO/体外式膜型人工肺)を利用した呼吸器補助を行うことでさらなる悪化を防ぐ方法も使われている。

ワクチンについては、今流行(現在の流行周期)において有効性のあるものを作り、量産するのは困難と思われる。
有効ワクチンの開発には、動物実験や臨床実験や試験も含めて、最低1年半~2年は掛かるためである。ワクチンは、元々副反応(アレルギーや副作用)が生じることもあるので、そう簡単に作ることはできないからだ。もちろん、SARS向けのワクチンが既に臨床前ならそれを元に短縮できるかも知れないが、この16-17年間それも怠っていたから難しいだろう。


ちなみに、ウィルスの人工培養が出来て、新聞や通信社などが、これで、開発が捗るみたいな話も出ているが、あれは捗るとかそういうレベルじゃないことを覚えておいて欲しい。

一応簡単に誰でも分かる様にあらましを説明すると、

誰も食べたことはないが、理論上毒抜きすれば食べられる味も分からない新しい食材で、美味しい料理の研究をするのに、肝心の食材を調達するのが難しいという状況だった。今回、その食材が生(なま-毒抜きしてない状態)のまま、養殖することが出来て揃ったぐらいの話だ。

理論上は出来ても現実の毒抜きの方法も分からないのだ。ただ、その研究を始めるための食材を調達する手段は見つかった。ほら、みんな頑張って料理の研究をしようぜ……。って言われているぐらいだと思えば、確かに食材が揃ったのは本当に大きな一歩である。調理場に立てるのだから……ワクチンまでの道のりがどこまで遠いか分かるだろう。

そのため、現在は感染予防が重要となる。
悲観的になる人もいるだろうが、ここからは朗報だ。

この感染予防だけでも、多くの人は死なないだろうし、病気を発症することもない可能性は大いにあるという点だ。
実際に致死率は先に書いた<世界の感染者数と感染率と感染傾向>を見て確認して貰えば分かるが、低い。そのため、感染予防は十分可能だろうし、しっかり予防配慮していれば、ウィルスの体内の侵入が少なく抑えられたり、免疫の低下を抑えられるので、重度発症リスクは大きく下がるだろうと思われる。


<感染予防>

全ての条件として、洗ってない手で、目や鼻、口などに触れないで下さい。

特に、

誰もが触るような共有のドアノブや扉、つり革などに触れた時は、

その作業が終わった後に手を洗うか、ハンドアルコールスプレーを手に塗り込んで下さい。(ドアノブなどの場合は、それ本体を定期的にアルコール(65%以上の濃度)や漂白剤を希釈した水を付けた布で拭いて下さい)

くしゃみや咳をする時には、鼻紙などがなければ、必ず肘で鼻と口を覆って下さい。(手を直接飛沫に触れさせないこと。)
鼻紙などを使った後は適切にゴミ箱の中に処分し、ゴミ箱の中には袋などを被せておき、そのゴミが一定量溜まったらしっかり縛ってから袋ごと廃棄してください。(廃棄の後には手を洗いましょう)

推定感染者(武漢からの帰国者など)が長く滞在していない場所で、人の出入りが激しい場所では室内や車内の十分な換気に心がけて下さい。感染者が入っている部屋では換気は絶対にしないこと。その代わり廊下など共有スペースの風通しを良くしましょう。


・イベントなど人混みは避けよう。

→イベント主催業者はイベントの中止や縮小も検討しよう。


・閉塞された公共交通機関を使う人は次の点に注意して下さい。

→人混みの多い乗り物は可能であれば、時間をずらすなどして避けるか乗る時間を短くすること(一駅歩くとかでも効果があるかもしれません)。避けられない場合は、対面にならないようにすることと、マスクなどを着用している場合は、飛沫がマスクの隙間から入らないような体制を心がけること。
ゴーグルやメガネなどを着用していると尚良い。
口を開いて呼吸はせず鼻呼吸をすること。
公共交通機関で移動が終わった後に、必ずトイレなどに立ち寄ってまず手洗い(手洗い手順は以下記載)と可能ならマスク交換をすること。


・コーヒーより緑茶が喉には良いよ。

→民間療法で2019-nCoVは下気道に感染するので効果は低い可能性があります。やらないよりは良いでしょう。

・手を洗おう

→石けんで20秒以上洗った後、泡をよくよく流す(すすぎをする20秒に含まない)、
可能であれば使い捨てのペーパーやティッシュペーパーを使って綺麗に手を拭いて乾燥させる。自分専用のハンカチでも外気に触れないポケットなどにしまってあったものなら、リスクは低いでしょう。(だから、ハンカチは胸ポケットにはしまわないこと)
自然乾燥はNG、乾燥機を使う場合も温度が低い送風乾燥機では自然乾燥とさほど変わらず好ましくないので注意。
手洗いが不可能なら手消毒用のアルコールスプレーを使う。
家庭で病気の患者などとタオルは共有してはいけません。

尚、手荒れや傷などがある場合は、洗浄後軟膏などを使って治療や保護もして下さい。炎症があると細菌やウィルスがそこで繁殖しやすくなることもありますので、手を洗うだけに留めてはいけません。

・マスクをするなら濡れマスクが気道の乾燥を防ぎます。

→健康患者の感染予防では使わないよりはマシ程度の効果です。罹患者は感染拡大を大きく防ぎます。
市販の使い捨て濡れマスクは水気を含んでいるものはそれが汚染されると感染症リスクを高めることもありますので、用法などを説明書などを見てかくにんしてその使い方に従って下さい。
付ける前、付けた後にマスク表面には絶対に手を触れてはいけません。取り付け取り外しは、耳かけのみを持って行ってください。
使い捨てタイプは装着期限に注意することと、顔から取り外した時にはまだ見た目が綺麗で使えるとしても感染予防目当てなら捨てるようにしてください。
マスクの表面に触れた時は、手を洗うか、手をアルコール消毒するようにしましょう。
ガーゼマスク(洗い替え対応マスク)は、毎日洗濯をし、生乾きしないようにしっかり乾燥させてください。
ガーゼマスクも定期的に交換(洗濯)が必要です。数枚を清潔なジプロックなどにしまって持ち歩き、洗濯用は別の袋などに入れて持ち帰りましょう。


・屋外で着ていた服は可能な範囲で頻繁に洗うか、除菌スプレーなどで除菌するか、定期的に日光に当てて乾燥させてください。

→屋内への汚染飛沫の持ち込みを防ぐために有効です。ジャケットなどの場合は屋内に入る前に、軽く払ってから入ると良いでしょう。


・外の仕事をする人は体を清潔に、特に洗髪を必ず1日1回するのが妥当です。

→髪の毛や毛根付近には適度な湿気と暖かさがあることも多く細菌やウィルスを含めて汚れが付着しやすいので注意してください。


・寝る前にお風呂に入るならシャワーより入浴を

→寝る前湯冷めしない時間帯に入浴してから、体の火照りが取れた頃30分~1時間程度後に布団に入って寝るようにすると、疲労回復などが上がる可能性があります。(風邪の初期症状でこれはかなり効果的です)睡眠時間が少ない人などは、こういうコンボの良い効果を上手に使うと良いでしょう。

・食事をしっかり食べよう

→基本的には一日3食をしっかり食べること。特に朝は決して抜かないことが好ましいです。
栄養バランスにも注意。
食事では次の点に注意してください。
よくかんで食べること(唾液の分泌<唾液には酵素と少量の免疫細胞が含まれています>が多くなるため、口内の清掃効果、咽頭などの免疫効果を僅かながら押し上げます)
極端に熱い、冷たいなどの食べ物や飲み物を避けること。これは喉などを火傷して痛めたり、咽頭などの血行を下げる可能性があり免疫効果が低下する要因になることがあります。もし、そういうものを摂取するときには、ゆっくり口の中で温度を安定させてから飲み込みましょう。
間違っても、体を張っているお笑い芸人のような真似はしないこと。

・アルコールはほどほどに

→アルコールはウィルスを死滅させるとか、体に良いといってがぶ飲みは避けて下さい。
アルコールでの除菌効果は、2019-nCoVの場合は最低でも60%出来れば75%以上の濃度のエタノールまたは無水エタノール(99%以上)を物を利用して洗浄除菌する場合です。それに見た無い物は効果が十分に得られませんし、人がその濃度を毎日大量に飲めば別の病気になります。
アルコールは一定量を超えて摂取すると免疫や活動代謝を低下させる効果を持っているので、多量摂取は控えて下さい。(適量の晩酌は構いませんが、休肝日を儲けるのが適当です。)

・歯磨きを丁寧にしよう。

→口内細菌が多いとそれが喉にも多く到達することになり、免疫がそちらに囚われやすくなります。有象無象の雑兵が沢山入り込めばその分、免疫はそれに力を削がれますので、感染症を防ぐには口内の衛生管理が大事です。実際に、衛生管理が高いと多くの病気発症率が下がることが分かってきています。(例え、口腔内で増える病気でなくとも、特に風邪系の病では効果があることが分かっています)


・睡眠時間は可能な限り平均8時間(7.5~9時間)確保しよう。

→本来の適正睡眠時間は9時間程度です。寝られない人が無理にストレスを感じるほど寝ようと努力するのは好ましくありませんが、可能な限り6時間未満にはならないよう。夜は早めに電気を消して、スマホなどの利用を止めて横になるようにしてください。別に眠れないなら眠らなくてもよいので、体を横にして休める(目を瞑っている)ことが大事です。


・うがい薬は原則使わないこと。健康ならうがいは何度もしないこと。

→極度の感染症状がある場合は、効果が期待出来る場合もありますが、平時でうがい薬を使う時は、ガラガラとのどの奥を洗うがいをしないで下さい。これは、これらの殺菌に使われる薬剤には免疫細胞や粘膜の下にある自分の細胞も殺したり弱らせる効果があるためです。ある種、完全にリセットされる以上に、粘膜などを傷つけてしまうことがあり、逆効果となることが既に証明されています。(ただし、炎症があって病原体によって恒常的に喉の免疫が負けている状況なら、大幅な効果アップが期待出来ることもありますので、喉が凄く痛くてご飯も食べられない、食べにくいとかになりそうなら、使っても良いかも知れません。喉の炎症時だとかなりしみますけど。)

・下手に健康に効果がある活動を突然しないこと

→いやいやと思われがちだが、例えば突然風邪に強い食べ物があるとそれを大量に食べ始めるとか、NGです。
上記の中でも、突然それを始めて、または止めて本当に良いかというとそうでもない場合もあります。効果が薄い物は、段階的に減らして行くとか、効果のある物は無理せず軽く始めてといった手順を踏まないと、生活習慣が崩れることによる不安や体調不良が出ることがあるためです。
そのため、上記のうちの1つでも少しでも出来る範囲でやっていくぐらいで考えることが重要です。

また、テレビや雑誌などで、この食品が病気を防ぐとか言われても、日々の生活の中でバランスを取らないと、他の病気になる恐れがあることを忘れないで下さい。
日本では、今サプリメントもかなり売られていますが、最初は効いてもずっとは効かないものもありますし、生活習慣が変わって他からの摂取量が増えていると、病気を呼び込むものもあるので、日々の栄養計算などをちゃんとして、必要なら摂取するとかそういう賢い健康法を考えるようにして下さい。


・部屋の換気をしよう

→自宅の共有部などは定期的に換気をして下さい。また、自家用車や社用車で複数人で車両に乗る場合は、外気モードで送風を少し強めに掛けておくか、窓を開けるなどすると良いでしょう。(窓が曇る場合はその限りではありません)
これは、ウィルスの接触感染や飛沫感染、飛沫核感染を防ぐための措置です、但し疑い患者がいる家の場合は感染力が不明な点があり、住宅街やマンションでは周囲への感染の恐れも否定できないため、好ましくありません。

・部屋の掃除をしよう。

→汚部屋はウィルスや細菌が増えやすいので注意して下さい。原因のウィルスがおらず新型肺炎にならなければ良いと思われがちですが、歯磨きの項で書いたように、感染症は他の病気の原因となるウィルスや細菌が大量に体に入りそれに対処し倒している隙に、新型が来れば発症しやすくなります。だから、室内も含めて衛生面に気を付けることで発症を減らすことが出来ます。
 病人(当該ウィルス以外を含む)がいる世帯などでは、患者の部屋の掃除、患者が使ったものの洗濯、患者が使っている寝具などの天日干しや乾燥(乾燥機使用も可)をしっかり行って下さい。可能であればアルコール(エチルアルコール濃度75%以上)で利用したものを拭く(製品によっては好ましくない場合があるので製品の取扱説明書の清掃管理方法に従って下さい)、漂白剤で薄めた水を使って拭くなどをすると好ましいでしょう。


・ゴーグルやガウンの利用

→感染リスクの高い医療公共施設や社内ではゴーグルやガウンを着用するようにしてください。また、感染の可能性がある患者との不必要な接触は極力さけましょう。疑い患者、罹患患者への2m以内への接近は必要最小限に留めて下さい。利用したガウンなど使い捨て機材は、蓋付きのゴミ箱(足踏み式の蓋が付いているものが好ましい)などにしっかりとはみ出ないように捨てて下さい。捨てた後はしっかり手を洗って下さい。
罹患患者や疑い患者がいる世帯では、爪を短く切っておくことをお勧めします。


・風邪など病気の患者が発生している家では

→2019-nCoVではない病気の患者が家に居る場合は、乳幼児や子供だと難しい場合もありますが、患者を看護する人と患者以外の人が、患者の側に近づかないように気を付けて下さい。できる限り離れた部屋で生活しましょう。家の共有部分(廊下など)は天候が許す限り必ず定期的に換気して下さい。

また、患者が食べ残した食べ物などは、基本的には他の人が食べないようにしてください。患者が使っている衣類や寝具は、定期的にしっかり洗濯または日光や乾燥機などで乾燥させて下さい。(寝具や衣類の洗濯表示に記載の禁止事項未満お温度で可能な限り高い温度で洗剤や柔軟剤などを使って洗い、しっかり生乾きにならないように乾燥させること)
患者の部屋に介護、看護者が入る場合は、可能であれば患者はマスクをしているのが好ましいです。

これは、感染を防ぐと同時に、家族全体の免疫力低下を防ぐための措置ですが、この全てではなく一部でもやると、屋内感染のリスクを減らせます。無理をせず出来る範囲でやってみると良いでしょう。


上記の対応はあくまで、好ましい対策の例であって、全てをやれば健康に感染せず生活出来るわけではありません。これをやったことでストレスが溜まればそれが最終的に病気に負ける原因になることもあります。(基本的にストレスはあらゆる病気において最も影響を与えるとも言われます。そのため、出来る範囲で検討して下さい。


<終わりに-心構え>

-これでも感染する可能性はあるので……-

心がけても感染するリスクはある。
基本的に、発症しても死ぬ人は今のところ少ない予想だ。だから、恐れる必要はないだろう。あくまで、淡々と感染症予防と、まあ万が一、武漢のようになったら大変なので、家に多少の食べ物のストックを置くなど準備をすることだ。

 日本だと全く備蓄を持たない人は少ないと思うが、一人暮らしなどで毎日コンビニで買ってくる人などは、少しカップ麺など暫く置いても大丈夫な食べ物を溜めて置いた方がよいだろう。これで必ず武漢のようになるとは限らないので、あくまで数日籠城してもダイジョブで、賞味期限内などに消費しきれることが大事だ。

即ち心配とか恐れる暇があるなら、準備することだ。


-インフルエンザほど備えなくても良いという浅はかな発想はしないこと-

 よくインフルエンザに比べれば怖くないというお馬鹿さんがいるが、それはインフルエンザには治療薬があるということを加味していない人で、且つ医療の現実を見ていない人の言うことである。

例えば、米国はインフルエンザで今シーズン、一五〇〇万(実際は1月から減少しているのでそこまで行かない見込み)が感染するのでという人もいるが、あれは米国人口比4%であり、重症化率はその中で数パーセントである。しかも、この病気は他の病気で入院し、インフルエンザの合併症を併発した患者なども含まれる。元々、インフルエンザは簡易診断が可能なためこれが出来る。そして、悪化する場合でも2日~4日ほどで死ぬか生きるかが決まるケースが多い。インフルエンザは基本発症から2日がピークになるからだ。

一方で、2019-nCoVは、発症率は未確認(インフルエンザより子供感染が少ないので低い)で重症化率は12~25%である。致死率は今のところ2%前半台であると推定されている。ワクチンも特効薬もない。発症して肺炎まで行けば、対処療法となり、数週間回復に時間が掛かる。

患者が恐れる恐れないも多少はあるが、この病気は今のところ殆どの人が死にはしないとされる。じゃあ何が怖いかというと、医者や看護師が自分達が悩殺されて倒れ、治療が間に合わなくなることが脅威なのだ。もしそれが起きると死ななくて良い人が亡くなり、これにばかり目を向けていれば、インフルエンザの患者が亡くなってもおかしくない。即ち、それを防ぐためにも早くからの安静や病原特定などをするのはもちろん、有効な予防策を可能な限り(無理をしない範囲で)取って、重症感染が広がらないようにする必要がある。そのためにはインフルエンザ対策以上に予防を心がけることが必要なのだと思って欲しい。

そして、

-これからは正しく”恐れる”のではなく、
                 免疫で克服・突破すると考えるべき-

ということを理解して欲しい。

大事なのは準備をすることであり、恐ろしいと逃げ惑うことじゃない。逃げたって感染するときは感染するだろう。それこそ、隔離病棟や無菌室にでも一生生活するというなら別だが……広がると言うことはそういうことだ。

正しく恐れろなんて社会の一部専門家は言うが、先に根絶の目処が立たないなら正しく「恐れる」なんて、既に正しいなんてどこにもない。DEAD OR ALIVE(生きるか死ぬか)なのだから、恐れてビクビクしている暇があるなら、できる限り1人1人が対策を打っていくことだ。

基本的には蔓延する病気というのは、立ち向かって超えるしかない。超えてしまえば、きっとそこからは段々とただの季節性の風邪と同じものとして、免疫が対処方法を覚えていくだろう。広がるならそれしか無いわけだ。どうせ逃げても、世界に広がることが宿命なら、それを自分の免疫力で克服することに力を注いで欲しい。

そのためには、感染したとしても重度発症が少なくなるようにすることだ。具体的にウィルスが体内に一気に入り込まないようにする対策と、他の病気で体を弱らせないようにする対策を同時にすることだ。インフルエンザシーズンでもある今は、コロナウィルスにとっても、攻撃しやすい時期だ。今季、場合によっては次の冬シーズンもそうなるかもしれないが、今まで以上の対策を心がける必要があるだろう。

まあ、これは人間以外に感染する家畜伝染病にも言えることだが、免疫で突破できる病気(治る病)で、かつそれだけ(世界に止め処なく)広がりがある病気ならば、立ち向かって勝たなければいけないというのも理解するべきである。そのために準備の話を早くからしておくことも大事だ。そうすれば、賢く恐れるなんて、なんだその訳の分からない呪文はというような話にはならないし、本当に今起きていることを皆が伝えて修正し、対策を打ち立てていくようになるだろう。

エボラウィルスのように罹れば殆どが死ぬようなBSL4の病気とは違うのだから。


<既に良く分からない情報も出はじめている>

尚、一部では陰謀論(ウィルスは人によって作られた)などを書いている人もいるが、それはないと思われる。genome情報は以下で全て公開されているので、気になるならそれを他のCoVと比べても良いだろう。そういうのに乗るのは、中学生か高校生までならまあよほどの事がなければ許されるだろうが。大学生以上でそれをやっていると、社会的混乱を生み出すだけである。

まあ、これほど状況が混乱するとそういう方向に流れたくなる人が居るのも分からなくはないが、そういう尾ひれを付けた陰謀を喜ぶ人もいて、その拡散を狙っている人がいることにも気を付けないといけない。


-以下は報道などで十分に配信済みなど古い情報となります-

旧情報は上記に必要なもののみ統合し削除しました。

更新情報OLD-
-2020年2月10日-情報更新-件数更新、ダイヤモンドプリンセス号の情報サイトを追加、
2020年2月11日-更新情報-糞口感染などの情報を追加、世界患者数更新
2020年2月12日-更新情報-表を追加、検閲官感染情報追加
2020年2月13日-更新情報-表に誤りがあったため修正差替(国内患者数が10人多くなっていました)

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