年賀状受け付け開始 令和初、発行数最低 …… SNSが台頭し、年賀状もインクジェットプリンターも高くなったしねという体だけど……
時事通信社の記事である。年賀状の受付が昨日から始まったそうだ。私はまだ年賀状も買っていないが、20枚ぐらいは知人に出す予定だ。
メールは少ないだろうが、SNSやショートメッセージで済ませる人が多い中で、年賀を(も)送るのは、実は社会では結構評価されることもある。まあ、相手からも帰ってくる必要は無く、あくまで私個人がそれを望むからやるのだ。(ちなみに、今年はQRコードを入れたりして、画像や動画にアクセス出来る仕組みも作ったりと、毎回手は込んでいる。そういうのが好きなのだ。)
ただ、消費税が5年で2倍になった今、年賀状も高くなり、プリンターのインクやトナーの単価も上がっているので、出す枚数は減っていく。
これに高齢化とSNSでのあけおめことよろが増えていくと、さらに加速度的に売れなくなる。そういう時代でもある。
<年賀状にしか使われないプリンター>
ちなみに、11月から12月はプリンターが日本で最も売れる時期の一つだ。特に、12月20日頃から31日に掛けてはよく売れるはずだ。理由は、年に1度年賀状を印刷する人が慌てて故障したプリンターの変わりを買いに来るためだ。個人的には、プリンターをわざわざ店頭で買うなら、年賀状プリントを業者に依頼して印刷した方が今は安いだろうと思っている。
特に、家で写真や文書の印刷、コピーなどを頻繁にすることがないなら、少なくともカラーインクジェットは元が取れないのが明確だ。
1年のうち殆ど動かさないなら、1年後に壊れている可能性も今だと希というほど希でもなく、実際に有り得ることだ。インクは使わなくても劣化するため、年に1度程度は交換した方が良い。今は特に夏が暑いので、空気穴から蒸発する速度も早くなることもある。これが一定を超えると印刷時にヘッドがつまりやすくなり、CANONのプリンターだとB200エラー、EPSONだとプリンターエラーによる電源再投入メッセージが出る。
即ち、全く印刷しなくてもインク代が最低でも毎年インク本数分×1度以上必要になる。以前はこの問題は起きにくかったが、プリンタのヘッドノズルが微細化したことで、ヘッドが詰まり易くなってしまったようだ。その結果、印刷頻度が少ないとノズル詰まりが起きて使えない事が増えたことで、こういった故障が起きやすくなっている可能性がある。
そのインク代金は、この10年ほどで1000円~2000円/6色モデル大容量(XL)の場合は上がっている。
まだページプリンター(レーザー)の方が長持ちするかも知れない。(これも3年~5年でローラーが劣化してくるので元を取れるとは限らない。また、トナーも日本だと梅雨や夏場の湿度で固化することがあるので、気を付けた方がよい。)
このように考えて見ると、年賀状にしか使われないプリンターは元を取れない。
だったら業者に依頼した方が安いが、それは面倒くさいのでSNSやショートメールでいっかという人も出てくるかも知れない。
枚数が少ないなら数枚だけ手書きしてもそれほど苦労はないだろうから、少ない枚数に抑える人も増えているはずだ。
<価格が上がる年賀状>
2014年までは52円だった年賀状だが、2017年に10円上がって62円になり、今は63円である。消費税が上がり、発行枚数も減る中で徐々に値上がりも進んでいる。
ちなみに、今の年賀状は12枚買えば2014年に比べて132円高くなるため、2014年で言えば14枚分だった計算と沢山出す人には結構大きな負担増となる。
<一番の原因は販売ノルマ>
ちなみに、一番の原因は販売ノルマの削減があるのだろう。端的に言えば、郵便局員の全てにいくつ売れと通達を出して、それを売り捌かせるという手法だ。これは昔から行われていた方法である。私も親族に局員がいたし、居るから分かることだ。今はそうでもないだろうが、昔はボーナスで年賀状を買い漁って、売りさばき、残ったら切手シートにして質入れすることで、数割戻ってくるという酷い手法が横行していたのは知っている。
今年は、かんぽの保険販売で問題になり、これもここ数年で話題になったので、消えつつあるが郵便局に限らず、営業職はどこも結構ノルマと販売成績に苦しんでおり、自爆営業するというのはバブル崩壊後に激増した。
それが発行数を増やしてきたり、商品販売数を水増しするのに使われたのがこれまでだった。
ただ、これから先はどの業界もそれが難しい時代に入っていくだろう。それだけ、既に自爆営業では利益をもたらさない(成績が上がって収入がそれ以上に増えることはない)ということを意味している。認知症の人に大量に売りつけて、発覚すれば大変な損失をもたらすからだ。
よく、SNSが原因だというが実際は、こっちの影響の方が最近の減少では大きい可能性もある。
<ちなみに、歴史はそれほど長くはない>
尚、歴史があると言われる年賀状だが実際に今の年賀状というスタイルが生まれてからは100年とちょっとぐらいしか経っていない。これは、郵便制度(逓信省)が生まれて、大衆でも使われるようになってから、やっと出来たものだからだ。それ以前は、ある程度、裕福な庶民や公家、武家、商人でなければ行われなかった習慣であり、それも少し形が違うものだった。
即ち、いうほど歴史があるとも言えない。もっと言えば、インターネットが60年前ぐらいにでも完成していて今ぐらい普及していれば、年賀状は50年ぐらいで廃れていた可能性もある。もっと前に生まれていれば、10年とかそこらで終わっていてもおかしくない。これは、あくまで挨拶(文、ふみ)を如何に遠く(そこそこ遠く)の知人に送り、近況を確認するかという手段の一つでしかなく、それを新年に行うものでしかないのだから。
そう考えると、別に年賀状が紙である必要などない。その時にはそれが時代の最先端で、優れていたからこそ広がったに過ぎない。
今は、それがSNSなどに移り変わった。それでも、これが残るのは電子データには形はないが、文字データには形があり、しかも住所や氏名(本人の所在地など)がある。場合によっては筆跡などもあり、状態が確認できる。それが、ある意味ではスマホやPCにはない形ある味となる。そういう部分が評価されるのだろう。まあ、今では手書きメッセージもSNSで送信できるので、これからも終わることはないだろうが、数は今後も減って行くと考えられる。
それでも、例え1年に1度も会わなくても、これが出来る人を作れるぐらいの関係性を残すのは、決して悪くはないだろう。
まあ、古いという人もいるし、高いという人もいるが、画を描いたり文字を書いたりするのが好きな人などは、結構、やってみると填まるかも知れない。

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