アップル、1月のCESに登壇へ--1992年以来 …… セキュリティ関連の未来に関する話かな?
CNETの記事である。一部では新製品が発表されるような印象を持っているかもしれないが、登壇とは厳密には講演するということである。私も登壇とよく使うが、講演をするという方が訳としては正確なのかも知れない。
CESの講演では新製品を発表することもあるが、今回の場合はChief Privacy Officer Roundtableなので、座学型で複数の人がディスカッションするような講演だろう。
これで予想されるのは、個人情報の扱いなどに対する見通しや対策を話し合うとかそんな内容だろうと思われる。その中で、新製品を匂わしたり、出てくるかも知れないが、Appleの主力であるスマホなどはCESで発表するぐらいなら、MWC(Mobile World congress、2月)で発表した方がよいだろうし(実際はここで発表されることはないと思うが)、Apple自体はオリジナルの大規模イベントとしてWWDC(Apple Worldwide Developers Conference、6月)をやるので、そちらで発表する方がポイントは高くなるだろう。
よって、普通に座談で終わる可能性が高い。
<久しぶり……と言われても、当時CESを追っていた人は少ないはず>
ちなみに、1992年(平成4年)のAppleといえば、IBM Power architectureベースのPowerPC 601を前年(91年)の10月から採用し始めた後の開催であった。当時の登壇記録がどういうものだったのかまでは分からないが(何せインターネットで検索は出来ないので、そういう記者が現地に行って記録したことを書いた、専用書籍を買っていなければ分からない)、 それぐらい昔の話になる。いや、PowerPC 601とか懐かしいが、それほど昔だと、日本では珍しい参加というより初見と言ってもよいだろう。まあ、CNETの元は米国なので米国では当時PPCに変わって最初の登壇だったはずで、そこそこニュースになっていたかも知れないが……。
尚、PPCプロセッサーはMac以外の組込でもそれなりに利用され、日本ではPPCベースボードは90年代から2000年代にかけてプリンターなどに載っていたこともあった。
既にPower PCというプロセッサーも製造開発が終了して、10年以上経過しており、若い人は一巡して知らない世代になるほど時間は経過しているぐらいなので、凄いというより「なるほどね」とか「新規顧客開拓に苦しんでいるのかな?Apple またはCESが……」という感慨しか持たないぐらいが普通だろう。特に、昔からこういうのが好きだった人や、そういう現場に居た人は。
<実際に何を狙うのか?何を語るのか?>
は、先に書いたとおりだが、昨今ある情報漏洩に関する話とか(もしかすると日本のハードディスク転売とかも話題になるかも)、一昨年から懸念され始めたスマホのGPS情報をアプリが取得して、位置から誰が使っているかなどを判別できる問題に対する最新のiOSの対策(最新版のiOS13やAndroid 10ではバックグラウンドでのセンサー読取りを止める事も出来る)、また組織におけるセキュリティ運用やプライバシー運用の在り方などを語るのかも知れない。また、コンテンツの扱いなどにおける認証など、そういう面での何か語るかも知れない。
5G時代というのをテーマにすると、車両のセキュリティ(イモビライザーの転換)なども出てくるなんてのも有り得る。
そういう路線だと思われる。
こういう場で講演を行うことで、新しい消費者にアピールする狙いがAppleにはあると思われる。一方でCESを運営する側としても日本のCEATECのようなイベント程じゃないが、徐々に新たな技術が減り始め、熱狂感が細っている中で、ポイントを上げるチャンスである。そういう点を互いに狙っているのだろうと予想され、実際にそういうことなのだろうと考えられる。まあ、最近政治関連で関係悪化が進む、中華系メーカーが逃げ始めた中での、政治(業界団体や議会、政権)への愛国による穴埋め(アピール)という部分でもAppleやCESにはポイントになるのかもしれない。

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