「10分充電で320キロ走行」急速充電可能な新バッテリー……凄い研究ではある。
時事通信社の記事である。時事の記事にはAFPの英語原文は載っているのだが、肝心のサイエンス紙の原文がないのが、痛いところだ。
報告は以下である。
読む限りでは、問題点がまだいくつもありそうだが、一つの可能性としては面白い技術に纏まっているようだ。
後は、これが本当に実用化に値する(低コストで安定製造し、本当に危険度を抑えられる)技術なのかという点である。
ちなみに、利用される技術はasymmetric temperature modulation(ATM)と呼ばれる技術で非対称温度変調の略である。
そして、利用する素材もこの記事では既存素材で問題ないようだ。
商品化が10年で出来るのかは分からないが、興味深い面白い技術だとは思う。問題は、今の直流急送充電でも結構な電力を喰らうはずだが、10分急速充電スタンドはそれほど沢山作れるのだろうか?というのがまず1点。
もう一点は、発火などしないのは当然の必須事項だが、10分充電でもまだガソリンにその利便性が及ばない。これらは、EVが中心になっていく中で、利用者側が馴れていかねばいけない点だろう。
まあ、それでも30分で8割より遙かに楽になるだろうが、この技術が果たして日の目を見るのか、部材研究などから、他の技術が劣化し易いという欠点を埋めて先に5分や10分の充電技術を製品化するか?それとも、どれも実らず劣化とのトレードオフを常に意識しなければならないままに終わるか?
それは、10年後になってみないとわからない。

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