「Microsoft 365」に大規模障害が発生中……AmazonといいGoogleといい今年はクラウドトラブルが多いね。
窓の杜の記事である。Microsoft 365(マ社が提供するビジネスチームクラウド)で障害が発生しているようだ。
どうも昨日も小規模なトラブルがあり、今日は酷くなって帰ってきたようだ。クラウドは便利だが、こういうときに困るのである。最終的には紙が一番なんて話にはならないと思うが、仕事にならない職場もあるかもしれない。
<クラウドの代わりは必須>
クラウドしか導入していない企業はたぶんまだ少ないと思うが、もしそれだけで運用しているなら、それが使えない場合を想定したバックアップシステムは備えた方がよい。システムでは無くとも、マニュアルは作っておかないと、クラウドはあくまでネットワークの先にあるデータセンターで処理を一括している都合上、ネットワークトラブル、停電、災害、システム故障などによって使えなくなることは有り得る。
いや正しく言えば、トラブルリスクはクラウドの方が高い。そのあたりは注意しておいた方がよいだろう。
<今年は大手で多い>
ちなみに、今年はGoogle、Amazon、Microsoft、Apple、Facebook(Instagram、Facebook)の主要5社全てで実は大規模なクラウド障害が起きている。Facebookは3月にサーバー構成変更に伴うサービス不具合が発生した。
AppleはiCloudなどのデータサービスにおいて障害を連発させた。
Microsoftは今回の障害
Amazonは8月の東京のAWS EC2サーバーの障害(熱暴走)、
Googleは6月にクラウドプラットフォームでメンテナンス設定適用範囲の間違い(当てる必要の無い範囲まで適用したこと)から大規模障害を起こした。
即ち、GAFAとMSがミッションクリティカルでの運用において全滅したわけだ。
これは、サーバーに蓄積されるデータ容量が増え続け、追加システムがどんどん増設されていくなかで、システムそのものの構成が複雑化していることと、ビジネスとしての範囲成長(初めて使う利用者の増加速度の加速)がそろそろ終わり始め、停滞に入る中で維持コストと運用管理コストが増やしにくくなってき始めたことなどが影響しているのだろうと思われる。
簡単に言えば、これまではどんどん会員数も増えて、無料の広告を見る人も、有料のサービスを使う人もバランス良く増えていたが、特に無料の広告型においての契約数が既に伸び悩みに突入しているのだ。そこで、最近は容量や出来るサービスを増やして有料へとシフトしているが、それをやると出来る事を増やす分、システムのプラットフォームが複雑化し、容量も増えるため、管理コストが上がってしまう。
その狭間で、当て間違いや不具合、トラブルが増えてきているのだろう。もしかすると、今後も増えていくかも知れない。
それだけではなく、最近は災害等による停電なども増えているのは、日本に限ったことでは無い。そう考えると、ネットワークの先にあるサービスはあくまで、リアルタイムの距離を超えた共有性を求める内容だけに限定し、ある程度はクライアントで完結できるシステムというのがやはり望ましいものになる。
今後システムを入れる企業は、そういう点を考慮するようになるのかもしれない。
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