地盤サポートマップ……これは地震専用ではなく洪水対策にも使えますが、全国100%網羅はしてないので、千葉は……。

PC Watchの記事である。これを見て安心できる場所に住んで居る人は良いなと思う。私の住む場所は、地盤は普通だが、浸水するリスクがある場所である。昔から、一級河川(国が管理する氾濫危険度が高い川)に近く、洪水が相次いでいた場所だからだ。これは、今の子供でも小学校中学校で習うぐらい知られていることだが、引っ越してくる人は知らないかもしれない。

ちなみに、これはAndroid端末やiPhone(iOS)では専用アプリだが、パソコンではブラウザ閲覧出来る。尚、全国の全ての地区をカバーしているわけではない。あくまで、地質調査された場所であり、その大半は一級河川周辺と大都市周辺、後は災害が起きたことがある地域でも多少はデータがあるかもしれない。
紹介するにしても、そういう部分の説明は欲しいところだ。

この地盤サポートマップは地震に対する危険度も確かに示してくれるが、実は洪水危険なども分かる結構便利なものだ。例えば私が住む場所なら、谷底平野・氾濫平野で、新生代Hの堆積岩分類だった。そして、ここから南と北数十メートルの範囲に明治頃まで川だった部分がある。その場所は、整備された用水路になっている場所を少し広げた範囲だと思われる。

そして、スマホ版はここまで出来るかは分からないが、浸水区域想定もPCサイト版(スマホでもサポートマップのサイトからPC表示でブラウザ表示すれば使えるだろう)では表示出来る。だから、調査済みの対象エリア内なら、便利だろう。

但し、人口比では結構広い範囲をサポートしているが、例えば今回災害が多かった千葉県は船橋など一部を除いて殆どこのマップの調査済みから外れている。即ち、あくまでジャパンホームシールドの営業範囲で行われた調査に限られているのが、欠点である。

これなら、国土交通省の国土地盤検索サイトの方が範囲としては広いデータが見られるだろう。但し、ボーリング調査の結果をそのまま掲載しているので、それを見てどういう地盤かを理解出来ない人も多いだろうが……。

尚、国土交通省のサイトには宅地防災のサイトや地盤関連のリンク集もあるのでそれらを探せば、お住まいの地域で代わりになるものが見つかるかもしれない。

ちなみに、たいていの場合は都道府県や市区町村毎に防災マップ(地震と水害に関する簡易防災の地図)は、それらの官庁Webサイトで提供しているケースも多いので、それらを印刷するとか、閲覧するなどして、確認するのが最もよいだろう。

アプリだと便利だが、アプリで出来るのは、あくまで対象地域だけである。地方だと、その恩恵が受けられないことは多いので、出来れば災害情報などを提供するアプリの場合は、提供エリアが限定されているなら、その事をしっかりと明記してほしいものだ。


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