USB4.0の仕様公開。スピードクラスはEnhanced Super SpeedでTBとは違いカスケード接続対応。

現地時間で昨日(2019年8月29日)にUSB4.0の仕様書と製造契約(アダプター契約)の申し込みが開始された。
仕様書は以下で確認できる。

500ページ以上あり、まだ最初の説明しか読んでいないが、USB3.2とUSB2.0の仕様とは後方互換を維持する。そのため、USB2.0と3.0ホストと物理層、論理層はこれまで通り搭載され、ハブなどに対しても、それに必要なモードが求められている。
また、Thuderbolt3.0との後方互換性も確保されるようだ。
そして、速度は3.2のGen2×2(20Gbps)から、Gen3×2(40Gbps)になる。但し、USB4.0の最大速度で使えるインタフェースは3.2と同じでType-C端子のみである。一応、Gen3×1でのシングルリンクアップもサポートしているので、Type-Aなどでも20Gbps対応が出てくるかも知れない(作ってはダメとは書いていないようだ)。そして、これは重要な注目点だがThunderboltとは違って、40Gbpsのカスケード接続を維持できるようだ。
尚、スピードクラスは、Enhanced Super Speedとなる。
さらに、スルー仕様(トンネリング)として、PCI-ExpressとDisplay Portがオプションに正式追加される。これは、TBの仕様を組み込んだと言うわけだ。但し、ルートハブなどでそれをサポートするかは、ハード次第であるようだ。

といった具合である。

まあ、Type-Cを使う規格を全部を強引にくっつけたような仕様にUSBの売りであるカスケード接続を加えたものとみると良いだろう。
これに対応する製品(ホストコントローラー)が出荷されるのは最短でも、来年以降だろうが、実際のところこれまでのUSB規格の普及は、チップセットのホストに統合されてからである。そのため、たぶん実際に普及を始めるのは5年ぐらい後だろう。

そもそも、最近のUSBは周辺機器の充電ポートとしての要素が強いので、3.2もまだ製品の出始めには至っていない中で、4.0が果たして求められるのかも気になるところだ。



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