楽天モバイルが「DMM Mobile」と「DMM 光」を買収……果たして利用者で喜ぶ人がいるのか?
ケータイWatchの記事である。楽天モバイルがDMMの通信事業を買収したというものだ。
楽天とDMMからすれば、よい話だと思われる。楽天はDMM光を手に入れることで、秋から始まる楽天モバイルのMNO参入時に光コラボレーション割引きを導入できるからだ。また、DMMの顧客基盤も手に入る。
DMMも利益率が決して高くはないであろう通信事業を手放して、お金を得ることでDMMのコンテンツ事業に力を入れることが出来る。
これは、相互の企業側にとってはメリットである。ただ、消費者にとっては今後どうなるのかは、気になるところだ。特に、DMMサイドの利用者は果たしてメリットがあるのかどうかが見えない。
DMMは業界最安プランがあったが……これが楽天と並ぶ設定になるのか、それともDMMモバイルは残す形でau by KDDIにおけるBIGLOBE モバイル、Y!mobileにおけるLINEモバイルのように扱うのか、それとも吸収するのかは気になるところだろう。
DMMポイントが楽天ポイントにならないかを心配する人もいるかもしれない。
この当たりがもし、悪化するようならDMMモバイルの利用者は他に逃げ出す恐れもある。
一方で、楽天モバイルにも疑念はある。何せ今年の秋からMNOサービスが始まるというのに、MVNOを喰らっていて大丈夫なのかという点だ。
そもそも、MNOには初期設備投資が大量に必要で、楽天は現在au by KDDIとその面で相互乗り入れの提携をしている。
24万の携帯回線と2万のコラボ回線(固定光回線)のために約23億円を支払うのが本当に適正なのかは考えてしまう。
結局、今喰らってもMNOの回線が十分な速度やサービスに達していなかったり、価格競争が起きないならMVNOでNo1でも脱落する可能性はある。そのため、本来ならMNOがスタートして1年か2年後ぐらいに検討する話のようにも思う。
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